ナントカ心と、秋の空。標高1500mの植物園内は天気がコロコロと変わります。
ここ3日ほど天気が悪い日が続いていますが、写真の日(13日)は、夏のような秋のような空が特徴的でした。
秋のサンマのように、旬のもの、季節の花々はその時に感じたいものでもありますが、やはり珍しいものが好きなところは多くの人にあったり、季節でないからこそ見られて良かった、ということもあるものです。
今、園内で咲いている、されど正当な開花情報には載せにくい花を紹介します。
(注意! 「見頃」の花ではなく、咲いていても数株だったりします。確実に見られるわけではなく、場所や状況など問い合わせはご遠慮願います)
ご存知、チングルマです。雪解け後すぐに咲き、園内では6月後半が見頃ですが、園内の2箇所ほどで咲いていました。
こちらはチョウノスケソウです。チングルマと同時期に咲き、種もどこか似ています。開花は1株のみでした。
ハクサンイチゲです。初夏の最初のころに山に登ると白い花が一面に見られたりします。園内では6月末から7月最初に見られる花ですが、どうしてか園内のロックガーデンでは結構な数が咲いていました。
イブキジャコウソウです。ほとんどが種になった中で、ごくたまに花が咲いていたりします。もともと花数が多い花なので、変わり者も毎年出ています。
アオノツガザクラです。雪のたまるような所に見られるツツジの仲間の低木で、園内では7月はじめに咲くものの、数株は毎年この時期に少しだけ花を咲かせています。
アカモノです。7月ころに咲き、夏から秋にかけて赤い実をつけますが、左上にその実が見え、しかし同じ株には花が咲いています。
コマクサです。一番の見ごろは7月ですが、今まで紹介した花とは違い、この花は細々と今まで咲き「続けて」います。
これらの花は来週にはどうなっているかは予想がつきません。
そして、最近の雨や低温で勢いが無くなってくるかもしれません。やはり、旬の時期に見るのが一番ですね。
今はリンドウやウメバチソウの類や、マツムシソウ、オミナエシ、ノギクの仲間などが旬です。
週末はイベントも行われます。→https://www.hakubaescal.com/green/event/index.html
けれど、背の高い秋の植物とは視点を変えてみれば、足元には初夏の高山植物がもしかしたら咲いているかもしれず、そして花は無くとも、来年花を咲かせる植物が確実にそこにいるわけです。
花の有無に関わらず植物そのものを見ること、見えにくいものにも目を凝らしてみようとすると、また面白いのかもしれません。