緑の調律日誌

熱心な若者たち

2010/10/29

10月26、27日と雪が降り、園内にもうっすらと積もりました(写真は10月27日)。

10月28日には雪ではなく雨が降り、園内の雪が溶けました。

 

実は数日前に、長野県内にある南安曇農業高校が実習で増やした植物を植えたいとの連絡があったのですが、まさかここまで雪が降るとは思っていなかったのです。

しかし、幸か不幸か、植えられる程度に雨が降り、3人の生徒と先生が園内を訪れました。

今回植える植物はコオニユリ。

組織培養の実習で増やしたものらしく、50球を持ってきたとのことです。

雨が降る中、コオニユリの球根を植えていきます。

いわゆるバイオテクノロジーで増やした植物がここに植えられている。実に興味深いことです。

球根のかけらがあれば、数多く増やせるらしいですが、不思議なものです。

ところで改めて納得したのが、バイオで増やした植物であっても、その後に花を咲かせられるかは結局は地道は園芸技術でしかないと。

なるほど、貴重な植物をバイオで大量に増やしても、それを根付かせ花や種をつけるためには、科学よりも経験と愛情が多分に必要なようです。

 

寒い中で植栽も終わり、暖房の効いたビジターセンターにて、色々と話をしました。

こういう経験をした生徒さんがどんな仕事について活躍されるか楽しみです。

 

面白い偶然があり、今回同行された先生の生徒さんのうち、何と3人も私の知人でした!

彼らは、一人は現役の信大生、二人は農業高校の先生をやっていますが、なるほど、こういう進路になるわけか!

 

熱心な若者たちを見て、「25歳の若者」である自分自身も改めて頑張ろうという気持ちにもなったりします。