緑の調律日誌

植物園、終了してからは

2010/11/09

11月3日に本年度の夏期営業は終了しました。

正直、今年の秋は天気の良い日が少なかったものの、営業が終了した途端に天気が良くなり、五竜岳を始め、周辺の北アルプスが雪で白くなっている様子が綺麗に見えたりします。

ゲレンデとなる園内の設置物を撤去しなければなりません。重たい園内看板等は数人がかりで移動し、テレキャビン駅舎の下に格納したりと、次の夏が来るのを待つことになります。

標高1500mの園内は天候が変わりやすいこともあってか、天気雨が降ったりすることもあり、虹を見かける確立が格段に高いように思えます。この日は雪まじりの雨が降り、絵に描いたようなアーチ型の虹が見事に見えました。

園内はブナの葉も落ち、冬の景色が広がっていますが、白馬周辺の山麓では今が紅葉の見頃を迎えています。写真は白馬村より南にある青木湖ですが、周辺の紅葉のバックには北アルプスの雪山が見えたりしています。

そして今日の園内は雪が降りました。

午前中は晴れだったものの、午後には吹雪ともなり、みるみる雪が積もっていきました。

もうこの標高では「雨」が降ることはしばらく無さそうです。

夏の間はビジターセンターとして親しまれたこの空間ですが、冬には暖房を効かせた休憩室になります。

その為に全ての展示を外すことになります。

夏が植物園であることの紹介、冬の見どころなどの展示なども行いますが、一度部屋と頭の中をまっさらにするわけです。

さて、この冬はどんな展示を作ろうか、そして来年はどのような空間を作ろうか、それらを考えながら冬の準備、夏の準備は繰り返し続いていきます。