緑の調律日誌

調律と音作り

2010/11/22

園内の植物が、それぞれ互いを引き立て、自然にかつ魅力的に育つように…、その為の手入れの過程ということで「緑の調律日誌」と名づけたブログですが、早いもので半年近くが経過し、もうすぐ今年度も終わろうとしています。

ところで「調律」という言葉は、学生時に木琴を自作したあたりから気に入っている言葉です。

上の写真は信大農学部の並木道のユリノキを枝の雰囲気を残して作ったもの、下の写真は堅いニセアカシアの木を音の良さにこだわり作ったものです。ユリノキの木琴は今も農学部の資料館に飾られています。

荒削りした木を叩き、チューナーは使わず叩きながら耳で音を確かめ、削り、調律するのですが、わずかな削りで音が変わってしまい、それがまた面白いものでした。

笛や民族楽器やバイオリンも作りましたが、木琴作りが一番面白かったのは、木の種類によってダイレクトに音が変わること、音盤一つ一つを丁寧に調律する過程で二つと同じものは出来ないこと、寸法通り作れば良いわけではないこと、そこに個性を感じることが出来たことによります。

この木琴用の曲を作り、ケーブルテレビにも出て…と色々ありましたが、今度は植物園の花などをイメージした曲などを作りたいところです!

現在、いくつかの曲を書いているところです。作曲は独学なので技術はまだまだ未熟なものですが。

今のところ、ピアノのみの試し弾き、絵に例えれば白黒のスケッチのようなものです。

試奏 緑の調律日誌「記述回想」

試奏 雨の花束

試奏 野の花、ここに咲きて

この後、曲のイメージに合わせてパソコンで他の楽器を加え、曲に色取りをつけたりします。オリジナル色の強い編曲では例えばこんな感じです。

027 冷光 -firefly-

蛍の光と消えゆく自然をテーマに16歳の夏に書いた曲ですが、イメージは伝わってきますでしょうか…。

音楽というものは形が無いだけに、イメージするものが上手く伝わるか、難しいものです。「青」をイメージしたつもりでも、人によっては緑や赤に聴こえてしまうかもしれません。また、そこが面白いのかもしれませんが。

 

スキーシーズンには、雪の向こうに春、夏、秋をイメージしながら曲を書く…そんな素敵なことが出来たらいいなあ、などと思っているところです。 

園内の植物をイメージした曲、ジャケットには植物の写真と解説をつけたCDアルバム「緑の調律日誌」の完成は、未定の未定となっております。期待せずにおまちください(笑