雪国白馬。植物園関係者の方たちからは、「高山植物が育ちやすくていい」と良く言われます。
しかし、それには、「雪に対する努力」をしなければならないわけでもあり、・・・それなりに面倒です。
夏に植物を育てていた場所は、冬には雪上車を入れて除雪しなければならない場所のため、雪が降るまでに撤去しなければなりません。
夏に単管(太い鉄パイプ)で小屋を組み、そこで植物を育てていましたが、まずは苗箱をどかして、小屋や育苗机から全て崩します。
小屋を壊したら、次はこれらの植物の移動。雪が降っても大丈夫な場所まで移動させます。
写真は11月18日のものですが、小屋を解体してから、苗箱の移動、と思っていたら・・・・・・・、
想定外の雪が降りました。11月22日の朝の写真。
さて、どうしようかしらね、コレ。
・・・ゴム手袋やスコップで雪を払い落として、いくらか日が昇るまで待って搬出作業を行うことに。
まずはトラックが入れるような雪かきから。
トラックに載せて運びだします。雪が積もったおかげで、苗箱も重ねやすかったような・・・。
いや、寒くて、指先冷たくて、面倒です、ああ面倒・・・。
エスカルプラザの標高から少し下ると、相当雪は少なくなるものです。
苗箱を、種類や日当たり等から管理しやすいように並び替えていきます。
このまま春になって雪が溶けるまで安置。来年ふたたび伸びてくるのが楽しみです。
あれだけたくさんあった植物も全て撤去し、ガランとした感じに。
暖かい場所だったら、こんな植物の大移動をすることも無く、年中置きっぱなしなのでしょうが、
雪に備えるからこそ、あらためて見直したり、整理したりする良い機会になります。
そしてその分、春が待ち遠しくなるような。
メリハリつくのは良いですね。やっぱり面倒ですが・・・。