春になり、白馬の山麓でも次々に色んな花が咲き始めました。
ザゼンソウという花をご存知でしょうか?
肉厚の茶色い姿。可愛らしいような、不気味なような・・・。
ミズバショウの仲間の茶色いやつ!そう言えばピンと来ますでしょうか!
ミズバショウは湿地に見られるのですが、ザゼンソウはミズバショウより乾燥した場所でも多く見られます。
ところで、この花の最大の特徴は・・・
何と、自分で熱を出していること!
写真のように雪も溶けてしまいます!!
岩手大学農学部の伊藤菊一教授と温度を測ったところ、写真のものでは27.8℃まで上がりました。
触っても暖かく感じるものではないですが、外気温よりもずっと高くなっていました。
花が早春の時期に暖かいと虫が多く訪れ、受粉には有利だと言われています。
ところで、白馬には、日本一と言われているザゼンソウの群生地があります。
写真は2009年4月19日のものです。
白馬の山麓にある「飯森ざぜんそう園」です。
スキーに来られている方なら、白馬五竜スキー場いいもりゲレンデの駐車場そば、と言えば大体の場所がわかるでしょうか。
写真は昨日、2011年4月15日のものです。
今年は全体的に雪が多く、まだザゼンソウの開花もポツポツ、といったところです。
しかし、連休に向けてどんどん増えると思いますので、今から来ても間に合います!
ところで、例年この時期の休日に、「白馬ザゼンソウ祭り」が行われていますが、
今年は地震の影響を考慮してイベントが中止になってしまいました…
白馬村観光局公式サイト http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/09springflower/index.html
昨年のイベント案内 http://www.hakubagoryu.com/zazensou/index.html
昨年以前の写真では、こんな感じでイベントが行われています。
活気あるイベントが行われないのは、やはり残念です。
けれど、野の植物は変わらず咲いていますので、この時期ならではの花に会いに来てください!
今年の春植物のポイントは、「去年より一週間は遅め!」
一週間というのは私のなんとなくの感覚ですが・・・、去年のもので写真の日付など確認できるものより遅めに来ると良い感じに咲いていると思います!