緑の調律日誌

中学生の苗作り体験 花畑を作ろう

2011/07/21

夏の白馬には多くの学校が体験学習等で訪れます。

東京から来た中学校では、民宿にグループごとに宿泊して野菜の収穫やそば打ちなどの体験を行います。

昨日、7月20日は午前、午後と中学生が植物園まで体験に訪れました。

午前中はマツムシソウの間引き、苗作り。

園内にはマツムシソウが増えたりしているのですが、混み過ぎると咲かないもので、これをまずは集めました。

これを一個ずつポットに分けていきます。

初めは手馴れないものの、作っていくうちにコツをつかむのか、どんどんポット苗が出来上がっていきます!

馴れてくると、混ざっていたモミジとかを鉢植えにしている子もいました(笑

苗作りが終わると、園内を歩いたりします。

園内に咲いているタカネナデシコを指して、「ナデシコって花を聞いたことある?」と聞くと、サッカーの女子チームのおかげで皆知っているようです!

午後のチームはニッコウキスゲの苗作りをしました。

右の苗箱に播いたタネが発芽してほど良い大きさに育っていたので、これを掘り出してポットに収めていきます。

難易度的にはニッコウキスゲの方が易しいところがあります。葉がまっすぐ、根が固いなどで。

ところで2グループに分けて個数を競わせようとしたものの、

「私たちは量より質を大事にしているのです」

実に大人な発言ですね(笑

このニッコウキスゲは園内周辺に自生するものから採種したもの。

そのようなことも説明しながら園内を散策しました。

咲き誇る花を見れば、やる気や作った苗の成長も気になることでしょう!

本日7月21日は、白馬中学校の職場体験がありました。

威勢の良い男子中学生4人とニッコウキスゲの苗作りを行いました。

今回行ったのは、ニッコウキスゲの植え替え作業。

苗箱からポットに移植したものが一年経ち、根がしっかり張り、ポットが小さくなっていたので、これを大きなポットへと植え替えます。

しかし、作業のスピードは良いものの、見る間に周りが散らかっていく・・・。

「君らの部屋もこんななのだろう!?」そんなことを言いながら作業が進みます。

およそ2時間ほどで800ポットくらいの植え替えが済みました。

馴れない作業、最初は進みにくかったものの、最後は

「キリが良くないので、これだけは仕上げたい!」

などと言うくらいにやり遂げてくれました!

君らが育てたニッコウキスゲがここ数年のうちに白馬五竜のゲレンデを黄色く染める!

そうなったら皆に自慢してくれ!

 

林間学校や体験学習などで山を歩き花を見ることは多いのですが、

一度でいいので飽きるくらいに植物を、土を触らせてみる。

そうすれば、ほぼ確実にその花のことは覚える、気になる、理解が深まる、そうなのではないかと思います。

皆さま、お疲れ様でした!そしてありがとうございました!