緑の調律日誌

電気柵とニッコウキスゲ 霧ヶ峰

2011/07/27

白馬五竜高山植物園、その周辺でも見ごろを迎えているニッコウキスゲ。

園内でも数多く咲くのですが、ニッコウキスゲの群落が有名なのは霧ヶ峰のニッコウキスゲでしょう!

先日7月26日に訪れてみました。ピークは過ぎたものの、それでも数多くみられるものです。

ところで、何か違和感が・・・。

そう、シカの食害からニッコウキスゲを守るために今年から電気柵を設置しているのです。

柵が写らないように撮ることも出来ますが、記念写真などを撮ろうとすると柵は必ず写ります。

それでもやはり柵の効果はあるようで、開花のピークは過ぎたとはいえ、柵の外と中では開花量に差が出ているように感じます。

 

昔の写真を掘り起こしてみると・・・

写真は全て2005年7月17日のもの。

改めてみるとすごい群落です。観光収入もすごいものでしょう。

ニッコウキスゲ、年によって開花の量にいわゆる当たり外れが出ます。それも大きく。

例えば昨年は開花が少なかったようですが、それが全てシカのせいとは言い切れないもの。

それでも開花が少ない年は各場所が平均して咲かないもので、柵の中はきちんと咲いている今年はやはり当たり年、そしてまわりが少ないのはやはりシカのせい・・・こうなるのでしょうか。

シカが増えた、なぜ増えた、どれだけ増えた、その対策、何を守るか、生態系か、観光収入か、建前と本音、人はどう在るべきか。

様々な議論や考えはあるでしょうが、本当の答えなど存在しないだろうもので、この場では何も議論はしません。

それでも、一観光客としてみれば、柵の中だけで咲いているのは、いやだな・・・。

今後も、花が 咲く ためにはどんな 策 をとるべきか。

困ったものですね・・・。

熊、・・・熊、・・・態・・・?

霧ヶ峰にはシカの他にもいろんな動物がいたりします。

キツネに近寄ることが出来ましたが、オオカミでもいればシカを食べてくれるのだろうか?

 

最後にテーマとは関係ないおすすめをひとつ。

霧ヶ峰にある八島湿原。

この奥にある、みさやまヒュッテ。

素泊まり宿泊、喫茶ですが、経営のひとりが学生時代の友人です。

花咲く高原には、良い場所がいろいろとあるものです。