草津の本白根山のコマクサをご存知でしょうか?
コマクサの大群落があり、登山装備でなく1?2時間程度でコマクサに出会える場所であり、多くの方が訪れています。
コマクサの群生地は遠くから見るとこんな感じです。
このアングルから見ると、コマクサの群生地だけ緑が無いことに気がつきます。
本白根山の標高は2171m。
2000mを少し超えるくらいの標高にコマクサが生育するのも他の植物の生育を許さない斜面、礫地ということによるものでしょうか。
この山系には色が紅いものが多いと聞きます。
北アルプスでは薄いピンクのものが殆どですが、この周辺では写真のような色が多いものです。
本白根山のコマクサのひとつの特徴は、多くの方によって保護、増殖されてきたものだということ。
そのような歴史、背景、想い、それらを感じながら見ると感慨深いものです。
10代最後の夏の学生時代、ここでサブレンジャーとして活動していたことがあります。
時には50人超の団体を3人ほどでガイド、引率したこともあり、自分にとって自然解説、ガイド技術を学んだ場所でもあります。
白根のコマクサは「紅」というが、かつて絶滅寸前という自生状態ではどうだったのか、繁殖元の親が「紅」でそれらの系統が脈々と引き継がれているが故だろうか、隣山の立ち入り禁止区域に調査で入った際にわずかに見つけたのは薄ピンク色だったな、などと色々考えたりもします。
ガイドルート上の定番であったヒカリゴケの観察ポイントも健在でした。
何度も登った山では、かつての発見の再確認、更新、新しい発見など色々な楽しみ方があるものです。