緑の調律日誌

園内のひとびと

2011/08/14

たまには写真も無しにて。

 

土日は園内の広場にて、雑草の草取りをしたり、看板の立て直しをしたり、人の通るところに植物を植えたり、今後の植栽計画を考えたりしています。

人の集まる園内の広場でこういう作業をしつつ、道案内やカメラのシャッター押しや園内の解説などをするわけです。

 

草取りをしながら、目を、耳を、あちこちに傾けると色々なものが見えてきます。

園内でお客様がどのように楽しんでいるか、どうすると分かりやすくなるものか。

 

今日いちばん印象に残ったのは、とある親子のこと。

植物や山のことを小学校中学年くらいの息子に説明するお父さん。結構詳しい様子。

その子がシモツケソウを初め、色々な花の匂いを嗅いでいたこと!

小学生の男の子が花の匂いを積極的に嗅ぐとは・・・。

しかも薬品の匂いを嗅ぐように手で扇いで。化学とか好きなのだろうか。

「ボウズ。匂いがするのは花だけじゃあ、、ないんだぜ?」

・・・という趣旨の言葉を接客口調で話しかけ、イブキジャコウソウの葉の匂いを説明したところ、

「クサっ」

 

植物を覚えるのには五感を使うと印象に残るようです。

私も後輩には苦い草を何も言わずにかじらせたり良くやりました。

 

園内に来られる方々には、ひとりひとりに様々なドラマがあるようです。