ヒマラヤの青いケシ、その認知度はいかなものか。
あるマンガで青いケシが一部ながら登場していました。
掲載は、集英社のマンガ、「ゼロ THE MAN OF THE CREATION」。
原作、愛英史。漫画、里美桂。全78巻。
この地球に存在する全ての物を「本物」に複製する神の手を持つ男ゼロの物語。
ハードボイルドな作風は、美術版ゴルゴ13とも言われることもあるようで、
テーマは美術工芸品が多いもの、植物に関する話もあり、事実を基にしたフィクションながら、そのリアリティはなかなかのもの・・・。
273話 悪魔のチューリップ (2002年)
ウィルスにより変異の起こったチューリップを再現し、殺人事件が解決する…というお話。
330話 ヘレボラス・クリムゾナス (2005年)
ヘレボラスとはクリスマスローズのこと。
新たな品種を再現するために、未知の原種を探し求める…というお話。
発見の日本人研究家は実在します。
148話 ブラシノライド (1997年)
母の持病を救う古い薬の調合には、植物ホルモンが絡んでいた…というお話。
話のメインが植物でなくとも、重要なポイントになるところでは、色々詳しく描かれている。
事実に基づいたフィクションは、中々に興味深いものも多く。
人生の前半で剣を、後半で絵を描く宮本武蔵はそれぞれ別人…。
タイタニック号は保険金のため、偽装した別の船を沈められた…。
始祖鳥の化石はダーウィンを騙す為の反進化論者による偽造…。
色んな興味を引き出すのに、なかなか面白いこのマンガ。
最も、事実とフィクションの線引きはどこか知らねばならないし、それを調べるのも面白いようで。
長くなりましたが、好きなマンガに青いケシが載っていたのが、嬉しかったわけで。