緑の調律日誌

マンガで青いケシを見つけました

2012/01/17

ヒマラヤの青いケシ、その認知度はいかなものか。

あるマンガで青いケシが一部ながら登場していました。

掲載は、集英社のマンガ、「ゼロ THE MAN OF THE CREATION」。

原作、愛英史。漫画、里美桂。全78巻。

この地球に存在する全ての物を「本物」に複製する神の手を持つ男ゼロの物語。

ハードボイルドな作風は、美術版ゴルゴ13とも言われることもあるようで、

テーマは美術工芸品が多いもの、植物に関する話もあり、事実を基にしたフィクションながら、そのリアリティはなかなかのもの・・・。

 

273話 悪魔のチューリップ (2002年)

ウィルスにより変異の起こったチューリップを再現し、殺人事件が解決する…というお話。

 

330話 ヘレボラス・クリムゾナス (2005年)

ヘレボラスとはクリスマスローズのこと。

新たな品種を再現するために、未知の原種を探し求める…というお話。

発見の日本人研究家は実在します。

 

148話 ブラシノライド (1997年)

母の持病を救う古い薬の調合には、植物ホルモンが絡んでいた…というお話。

 

話のメインが植物でなくとも、重要なポイントになるところでは、色々詳しく描かれている。

 

事実に基づいたフィクションは、中々に興味深いものも多く。

人生の前半で剣を、後半で絵を描く宮本武蔵はそれぞれ別人…。

タイタニック号は保険金のため、偽装した別の船を沈められた…。

始祖鳥の化石はダーウィンを騙す為の反進化論者による偽造…。

 

色んな興味を引き出すのに、なかなか面白いこのマンガ。

最も、事実とフィクションの線引きはどこか知らねばならないし、それを調べるのも面白いようで。

長くなりましたが、好きなマンガに青いケシが載っていたのが、嬉しかったわけで。