例のごとく、冬のスキーセンター内でも窓側で植物を育てています。
気温はおよそ15℃前後。
外が晴れた日は25℃を超え、雪の日は10℃を下回ったりします。
的確な例えで言えば、春の気温変化に近いのかもしれない。
三寒四温、暖かい日もあれば、寒い日も来たりと。
しかし、同じような気温ならば、それは「秋」とも取れるのでは…?
種を播いたトレ―ですが、ものの見事に発芽、成長しています。
春に播くべき種ですが、この室内ならば充分に育つようで。
一方、こちらは夏の間に育っていたエーデルワイスを、秋頃から室内で育ててみたもの。先月まで緑色だったのですが、すっかりと葉の勢いも落ちてしまいました。
こちらも外国のサクラソウの仲間ですが、いつの間にか葉が枯れてしまいました。
根の様子や中心部の芽の様子から、死んでるわけではないのですが、2カ月ほど動きがありません。
こちらはマムシグサの仲間のウラシマソウ。夏の間は地上の葉は枯れて次の春まで休眠していたものを、冬も近づいた頃に室内に入れてみました。本来は4、5月に伸びてくる葉が、1月の今、伸びてきています!
平均15℃くらい。寒い日も暖かい日もある。
それを「春」ととるか、「秋」ととるか、
つまりそれは、その植物がどういう経緯を経ているか、でしょうか!
夏の盛りを過ぎ、段々と気温が低くなるのを感じ取った植物は、冬を迎える準備をする。ここで室内に入れても、それは秋が続いているということ、あまり成長しない。
種を播いて程よい気温にしておく、寒いところにあった球根を室内に入れる。これらの植物にとっては、春が来た!と感じるのでしょう。
けれど、個体差もあるものか。
同じ場所に置いていた青いケシの仲間。
右のは次々に葉を展開しているものの、左のは真ん中の葉が冬に備えるような形になり伸びてこない。
極端な加温で「夏」を再現すれば伸びてくるのでしょう。
しかし、設備が無いことと、
低温にさらしたあと、雪に埋めて「冬」を感じさせ、春まで休んでもらった方が植物にとっても、「自然」な感じになる、はず。
来週あたりに、「冬」を感じてもらうべき植物は、雪に埋める作業を考えています。
しかし、植物は気まぐれなようで。
一か月ほど前に葉が落葉した樹木ですが、いつの間にか新芽が動いていました。
うまく葉が伸びてくれるだろうか。
植物を育てることは、疑問と発見の連続のようです。