緑の調律日誌

開園前の様子と開花情報【2019年6月14日】

2019/06/14

白馬五竜高山植物園、2019年の開園日は6月15日(土)です!

開園が迫った、6月13日の準備期間の写真です。

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この日は梅雨の気配はどこへやら。地蔵のケルンから北アルプスが完璧に見えました!

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今年は残雪が多い年でしたが、5月にはみるみる溶けました。

それでも見える北アルプスは、まだまだ白く雪がかぶった様子が見えますね!

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アルプス平自然遊歩道の湿原を見下ろす場所。

まだ雪が残っています!

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地蔵の沼も変わらず黒い様子を見せてくれます。

向こうに見える山は、北アルプスの大黒岳。天気が良い日はここから山が見えるのです。

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石畳の湿原。ここはミズバショウがこれから咲く場所もあるくらい雪が残っています。

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ミズバショウ、6月下旬まで良さそうです。ぜひお越しください!

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木道まで雪が残っていたので、安心して通れるよう雪を割ったりします。

自然のエリアであっても、植物園の開園前には、こういう作業を積み重ねていくのです!

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タテヤマリンドウ。小さいけれど可愛い花。

アルプス平自然遊歩道のあちこちに紫色の花を咲かせてくれています!

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こちらは、植物園エリアのコマクサ。

雪解けの早い場所からどんどん咲いてきています!

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コマクサの最盛期は7月ですが、この時期は枯れた花がひとつも無いので、花のアップをこだわって撮りたい人にはオススメです!

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ウルップソウもだいぶ咲いてきました。

こちらも開花が早い植物ですが、今年は残雪が多く雪を積み重ねることによる開花調節がうまく行ったので、これからピークを迎えてきます!

6月下旬にも花が見られそうです。珍しい高山植物であり、オススメです!

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ブナ林のそばのシラネアオイ。ピンク色の大きな花を咲かせてくれます!

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シラネアオイの白花(左)と、キヌガサソウ(右)。

並んで育つ姿はなかなか見られない珍しい光景です!

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キヌガサソウ、野生動物に花を千切られていました・・・。多分サルの仕業です。

珍しく貴重な植物なのですが・・・自然を相手にしていると、こういうこともあります。

それでもまだ10輪近く花を咲かせているので、まだまだ見られます!

千切られた花は、押し花にしてみます。

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手前に伸びている植物は、ヒマラヤの青いケシ。

向こうに雪山が見えているように、雪を盛って開花時期を調節しています。

早い場所は、6月の下旬から咲くものもありそうです。

本格的な開花は7月から。ぜひ見に来てください!

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植物園の広場でも、これだけ雪が残っています!

立っているのは植物園のスタッフですが、彼らの身長からすると、雪山の高さは3メートルはありそうです。

いよいよ高山植物園がオープンします!

6月は雪解けのタイミングでしか見られない植物の姿がオススメの季節です。

この時期ならではの姿をお楽しみください!