緑の調律日誌

白馬の良いところ〔日本植物園協会の視察でお伝えしました!〕

2019/10/04

2019年10月2、3日と(公社)日本植物園協会の皆様が白馬の視察・会議に来られました!

今回は、私立園の植物園の皆様。民間企業の植物園なのです。

〔参加植物園・企業〕
六甲高山植物園(兵庫県)、東南植物楽園(沖縄県)、伊豆シャボテン動物公園(静岡)、名古屋港ワイルドフラワーガーデン・ブルーボネット(愛知県)、白馬五竜高山植物園(長野県)、西武造園株式会社(本社・東京都、各地の植物園を管理)

 

まずは、白馬五竜高山植物園の視察。

紅葉の始まりを迎えたアルプス平自然遊歩道も歩いていただきました。

これから、更に紅葉が色づいてきます!(2018年10月6日撮影)

こんな景色が見られる「植物園」も珍しいはずです!(2018年10月6日撮影)

「植物園」というよりも、山岳なのですが・・・、

雄大な北アルプスを借景にした高山植物園なのです。

高山植物園ならではの植物の育て方や、お客様への見せ方などもご案内いたしました。

ビジターセンターは手作りです。

学びとしての施設、違う季節の見どころの紹介、雨の日のガイド場所などとして活用しています。

民間企業として、お金をかけずに、どのように必要なものを作っていくか。

お金をかけるところはかけるべきでしょうが、手作りすることで自分たちの伝えたいものを確実に反映したり、更新作業なども確実に出来るメリットがあるのです。

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この後の会議では、各植物園の近況報告であったり、課題などを話すのですが、

特に話題に上がったのも、訪日外国人が多くなっている対応をどうしているか・・・

植物園というのは、研究機関として発祥したものが起源であり、その色を濃く継いでいる植物園も多くあります。

一方で、今回来られた皆様は民間企業としての植物園であり、お客様にいかに楽しんでいただくか・・・それを主とする組織がほとんどです。

各植物園のパンフレットひとつ見ても、ねらいは何か、工夫は何か、そのようなことを直接会って話す良い機会なのです。

こういった機会を通して、我々、白馬五竜高山植物園もより進歩していきます・・・!

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先日9月24、25日にも日本植物園協会の講演会、絶滅危惧種の会議が白馬五竜で開催されましたが、
このような機会があるのも、植物園の横のつながりによるものですね。

当日のブログ記事

2019年9月24日講演会 高山植物を保全するには…!

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視察の2日目は、白馬でホットな場所を視察させていただきました!

まずは、HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)。

岩岳スキー場に昨年秋にオープンした、眺めの良いテラスです!

この狭い入り口から入るとどんな景色が広がっているのか・・・ ↓

写真はHAKUBA MOUNTAIN HARBORのホームページより。
https://iwatake-mountain-resort.com/hmh

最高の眺めを気軽に見られる場所なのです!

今回ご案内いただいたのは、白馬観光開発株式会社の山崎健司さん。

お客様にゆっくりとした時間を味わっていただき、滞在時間を長く楽しんでいただくには、
色々な工夫があるのです!

その取り組みを、熱心にご案内いただきました!

白馬マウンテンハーバー・・・多くの方が集まり、また戻って来られる「港」なのです!

テラスから少し歩いたところにある、トレッキングが楽しめる「ねずこの森」。

その入り口には、ブナの森が広がっています!

長い間、厳しい環境に耐えてきたネズコの大木。

自然の楽しみ方を山崎さんにご案内していただきました!

新しくオープンしたドッグラン施設もあるようで・・・

ブナの森を利用した森の中のドッグラン。

腐葉土フカフカの地面が、犬にも優しいようです!

周囲を覆う柵は、スキー場でも使用しているもの、なるほど!

話題は尽きず、参加した植物園の皆様も、山崎さんの話に聞き入っていました!

既にある観光資源をどのように磨き上げていくか・・・。

お客様に楽しんでいただきたい思いは、どんな場所であっても共通なのです!

次の視察場所は、Hakuba Mountain Beach(白馬マウンテンビーチ)。

写真はHakuba Mountain Beachのホームページより。
https://www.nsd-hakuba.jp/hakuba-mountain-beach/hmb/index.html

八方尾根スキー場に、今年夏にオープンした施設です!

ゴンドラの屋上に上がると、あら素敵。

白で統一された空間に、海辺のリゾートのような空間が広がっています!

無料で立ち入れるエリアには、お客様が思い思いの時間を過ごされています!

ご案内いただいたのは、白馬観光開発株式会社の横澤仁さん。

非現実的!とも言えるこの空間をどのように作り、お客様が利用されているか、ご案内いただきました!

右側に見えるゴンドラはサウナなのです!

山にビーチ!?

この素晴らしいロケーションを利用し、今まで無かった発想で運営されている施設。

夏のオープンから大好評のようです!

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八方尾根、というと、こんな景色を目指して皆様トレッキングを楽しまれます ↓

八方尾根のリフトを降りて一時間ちょっとトレッキングすると到達する景色、雄大です!

八方池に移る北アルプスの山並み。白馬の魅力が詰まっています!

秋の空の広がりを感じたり・・・

紅葉と山を合わせて見ることが出来ます!

山麓の白馬大橋から見る冠雪の白馬三山と紅葉。

「白馬らしい」秋の景色です。

この景色は、山麓の車道沿いから見られるのです!

ゴンドラに乗っても良し、山麓からも良し、白馬の楽しみ方は色々です。

雪が積もった冬の景色も勿論良いですし・・・

春にはサクラと雪山が同時に見られるのです!

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今回は、日本植物園協会の視察でしたが、「白馬の魅力」をご紹介させていただく機会でした。

「植物園」でも、「観光地」でも、その場所の魅力を伝えたい、楽しんでいただきたいという「思い」や「手段」は共通するところばかりです。

白馬の良いところをどう伝えるか・・・、そういった魅力をお伝え出来る方々や施設を周ることで今回の視察の目的は達成できたところですし、ご案内する立場としても改めて魅力に気が付くところが多いのです。

・・・

白馬五竜高山植物園は良いところ(・・・となるように努めています)。

白馬の岩岳も八方も良いところ。

白馬全体も良いところ。

まずはお訪ね下さいませ!

色んな魅力に出会えるはずです!