緑の調律日誌

2020年6月2日、開園前の植物園【開園は6月13日】

2020/06/02

新型コロナウィルスの影響で、様々な施設が休館などをしていましたが、
6月になり、順次オープンする施設が増えてきたように感じます。

2020年度の白馬五竜高山植物園は6月13日に開園を予定しています。

本日は、準備の合間に撮った植物園の現状をお伝えいたします。
(写真は全て2020年6月2日撮影)

今回写真を載せた花たちは、6月13日の開園直後には、まだ見られる場所があるかと思います。

スキー場の営業の後に、あちこちに雪山を作って植物の開花をずらしているのですが、まだ雪が残っている場所があります。

青いケシが咲くロックガーデン、これだけの雪が残ってくれましたね。
雪解けに応じて、開花ずれるので、それなりに長い期間で花を楽しむことが出来るのです。

ヒマラヤサクラソウ(プリムラ・ロゼア)、地面をキレイに彩ってくれています。

ブナ林の入り口では、シラネアオイがどんどん咲いてきています。

山に行かないと見られない植物の代表格。鮮やかな姿です。

白花も稀に見られます。

キヌガサソウ。

先週は地面から出ていなかったのに、一週間で一気に伸びて咲きました。

サンカヨウ。

タネから育てて増やしたものが、あちこちで咲くようになりました。
純白の色をした花が素敵ですね。

ハクサンイチゲ。

ロックガーデンの山頂付近で見頃を迎えだしました。

チョウノスケソウ。

チングルマにも似ていますが、花の色がちょっと濃い気がします。
葉っぱも特徴的ですね。

コマクサは、もうすぐ咲きだすでしょう。
つぼみの時期が、名前の由来である「馬」の形に特に似ている気がします。

さり気なく人気のウルップソウ。
まだつぼみですね。これから咲いてきます。

昨年増やしたクロユリ。

これももうすぐ開花しそうです。

園内を点検しながら、草取りもします。

タンポポのタネが高山植物エリアに入ると、草取りが大変なので、今のうちの取ってしまいます。

歩道を歩きやすくする意味もありますね。

一面のツクシ。植物としての名前はスギナです。

山菜としても有名なツクシですが、高山植物を覆い隠してしまうほどに伸びるので、草取りの対象です。

増え「スギナ」いように、
採り「ツクシ」ておかなければならないのですが・・・

 

天気が良い日には、向こう側に北アルプスが見えます。
今日は、行動しやすい曇り空でした。

植物園の開園は6月13日からです。

新型コロナウィルスへの対応も、我々も出来る限り努めていますが、充分にご注意してお出かけ下さいませ。