緑の調律日誌

【6月13日】白馬五竜高山植物園、開園です!

2020/06/13

本日2020年6月13日、白馬五竜高山植物園がいよいよ開園しました!

(本記事の写真は全て2020年6月13日に撮影したものです)

本日は雨&ガス。ひんやりとした日でした。

開園初日から雨ではありましたが、園内では熱心に写真を撮られている方などをお見かけいたしました。

今しか見られない花が多いことをご存じなのかと思います。嬉しいですね!

時折ガスが晴れ、雪が残る八方尾根が見えることもありましたね。

Q.ヒマラヤの青いケシは咲いてますか?

A.咲いています。まだ少しですが。

例年の開花は、6月下旬~7月下旬ですが、実は早めに咲くように開花を調整した青いケシが咲いているのです。

 植物園のゴンドラを降りてすぐの広場で咲いています。

写真の手前に写っている青いケシの芽生えが咲くのはこれからですが、この場所はつい最近まで雪が積み重なっていて、開花のタイミングを遅らせているのです。

・・・ということで、結果的に長い期間に渡り人気の青いケシが見られるよう開花を調整しているのです。

こちらなロックガーデンの青いケシ。

勢いよく葉っぱが出ているので、しっかり咲いてくれそうな予感がします!

ロックガーデンには、積み重ねた雪がまだ残っています。

あの辺りが、一番開花が遅れる場所になるのです。

総じて一番の見ごろは、7月上旬~中旬です。

青いケシをメインに考えられている方は、その頃がオススメです。

植物園の広場では、外国産のアツモリソウが咲いてきました。

こんな感じで次から次へと咲いてきます。

昨年、植栽エリアの改修をしたのですが、良い結果となってくれそうです。

種類によっては株立ちしています。

安定して育ってくれるようになったのは嬉しいですね!

人気の植物シラネアオイ。見ごろが後半にもなってきましたが・・・

特に雪を積んで開花を遅らせた場所では、これから見ごろを迎えます。

写真の奥の方が葉っぱが小さいのは、これから芽がどんどん伸びてきます。

スキー場ならではの工夫で、開花を調整しているのです!

ブナ林の入り口で咲いているキヌガサソウ。

山奥に行かないと見られない植物ですが、気軽に見られるようになっています。

ランの仲間、ハクサンチドリ。先週の準備期間中は咲いていなかったものの、一気に開花株が増えました。

ブナ林では、カモメランが咲いてきました。

昨年植え付けをしたもので、今年からのニューフェイスですね!

こちらは、北アルプスの植物を植えているロックガーデンの様子。

ミヤマキンポウゲが見頃になりました!

これらの花も育てた苗を昨年植えたばかりなのです。

白馬の自生地を再現すべく、これから更に増やしていきます。

奥に歩いているのは、植物園の様子見に来たシェフですが、登山している気分でしょうね!

ミヤマオダマキの花も鮮やかに咲いています!

ミヤマクワガタ。岩の隙間に植え付けたものが、自生のように育っています。

イワヒゲ。ツツジの仲間ですが、可愛らしい花を咲かせてくれます。

こちらも岩の隙間に植栽したものが、今では自然のように育ってきています。

開花期が短い花なので、今だけの花のひとつです。

イワベンケイ。高山植物でも、多肉植物なのですが、こんもりと咲いてきています!

植物園の上部にあるクロユリ。

昨年、力を入れて植え付けましたが、今年になって良く咲いてくれました!

ウルップソウ。こちらも高山に行かないと見られない植物で、育てている植物園などは極めて少ないです。

白馬エリアで見ようとすると、白馬岳のてっぺんまで頑張って行くか、白馬五竜高山植物園で気軽に見るか、どちらかですね。

あと10日ほどで見頃が過ぎるかと思います。お早めにどうぞ。

そして、コマクサの花も早いところで見頃を迎えました!

最近の暖かさで一気に花が増えました。見ごろですね!

この時期のコマクサの良いところは、写真映えするところ。

次から次へと咲いてくる植物なので、花期は短いのですが真夏になると枯れた花も目立ってしまうので、アップで写真を撮られる方は今の時期がおすすめです。

広場の案内板のそばでは、早めに咲かせた植物も展示しています。

これから、こういった植物もどんどん咲いてくるのですね。

6月の白馬五竜高山植物園。

今の時期しか見られない珍しい花が多いのです。

機会を見て、白馬五竜まで足を運んでみては、いかがでしょうか。