2023年5月29日~31日 公益社団法人日本植物園協会
年1回の総会、研究発表会、植物園見学会があり、高知県まで行ってきました!
今回の開催は、高知県立牧野植物園。
高知県出身で日本における近代植物分類学の礎を築いた牧野富太郎博士の業績を伝えるために作られました(1958年開園)。
牧野博士は、NHK朝ドラ「らんまん」のモデルであり、いま改めて注目されていますね!
入口部分の様子。
カフェやショップも併設された素敵な雰囲気です!
植物園だけでなく目を引くのが、建築としての面白さ。
内藤廣氏の設計によるもので、曲線を多用した建物が特徴的でした。
「どこが見どころですか??」と、聞ける場所が
入口付近にあるのは素晴らしいですね!
植物園の散策前に、集まっての概要説明です。
川原信夫園長からのご挨拶。気さくな雰囲気で説明いただきました!
前日には、秋篠宮さまが来園されたこともテレビのニュースで放映されていました。
植物園は3班にわかれての行動。
職員の藤井さんにご案内いただきました。
日々、植物の現場を管理されている藤井さんの話はとても興味深い内容でした。
「土佐の植物生態園」の一部分。
植物園入口の部分には、地域の植生の再現がされていました。
いかに自然らしく見せるかの管理について、苦労とこだわりを感じました。
朝ドラ「らんまん」で有名になったバイカオウレン。
やはり注目度は高いようです!
バイカオウレンを、どのように育てているか・・・
手前部分に育てているのですが、奥とは違ってコケが生えるようになっています。
適した土質に変えたことなど、興味深く拝聴いたしました。
絶滅危惧種の野生ラン「ガンゼキラン」の展示。
2023年は5月13日~19日の期間、一般公開されていました。
(今回は、視察見学として特別に立ち入りさせていただきました)
希少な植物を保全し、一般公開する。植物園の役割として大切なものです。
斜面の場所が、ガンゼキランには適しているのでしょうね。
それにしても僅かな個体から、これだけの群生を作り、維持していく・・・
改めて植物園の役割と技術の必要性を感じました!
それにしても、藤井さんの話題の尽きないこと・・・
植物のこと、管理のこと、この場所ならではのこと、技術職員としての話題はもちろん、人を惹きつける飽きない話し方も素晴らしいものでした!
温室の入り口「みどりの塔」
思わず引き込まれ、何枚も写真を撮ってしまいました。
太古の世界を表現しているようで、こういった景観を狙って創り出すのはすごいですね!
カンラン(寒蘭)という伝統的な園芸植物があるのですが、展示場所として、紹介する場所として、独立した建物がありました。
今回は開花期では無かったのですが、葉の姿の展示や、カンランの魅力など、しかと伝わりました。
植物園にあった、牧野博士の像。
像の周りは花菖蒲で彩られていました。
植物園の展示は勿論のこと、牧野博士の展示が充実しています。
書斎を表現した場所。リアルです!
牧野富太郎の功績を伝える植物園の展示。しっかりと感じさせていただきました!
高知県立牧野植物園は、地域を重視した植物の展示栽培、研究施設、標本庫なども揃い、植物園としての在るべき姿を体現している植物園だと改めて感じました。
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次の日は、牧野富太郎の生誕地である高知県の佐川町を訪ねてみました。
素敵に彩られたマンホール。何種類かありました!
牧野富太郎ふるさと館。
生家の跡地に再現された建物で、中が展示施設にもなっています。
佐川町の景観と共に訪ねてみるのも良い場所です!
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今年は、NHK朝ドラで牧野富太郎博士がクローズアップされ、植物園に訪れる方も増えているようです。
そんなタイミングで高知県を訪れる機会があったのは嬉しいことです。
牧野博士の想いを感じながら、改めて植物と向き合っていこうと感じました!