緑の調律日誌

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白馬【姫川源流】フクジュソウ見ごろ!

2013/04/18

白馬村の花の名所、姫川源流。

のどか、そんな言葉が似合う良い場所です。

その周辺では、フクジュソウが見ごろを迎えています!

撮影日:2013年4月17日

雪のカタマリがありました。たぶん、これが最後の一握り。

木道の脇に一面に生えてる様子は圧巻です!

4月の後半まで楽しめそうです。

講談社から7?8年前くらいに出ていた雑誌。

これに「福寿草の群生地 全国Best7」なる特集があり、

姫川はその最初に載っていました!

正直ベスト7の根拠など無いのだろうけど・・・、良い場所には変わりないということで。

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色々書いていたら長くなりました↓

フクジュソウの混じって咲いている白い花。

左と右で種類が違います。

左:アズマイチゲ 右:キクザキイチゲ

一番の違いは葉の形、アズマイチゲの葉は丸っこい感じ。

キクザキイチゲは漢字で「菊咲一華」だけれど、

葉っぱが「菊裂き」、菊のように裂ける、こじつけで覚えれば覚えやすいかも。

並んで咲くことは少ないように思えるこの二種類。

アズマイチゲは里の花、長野県の雪国ではない里(田んぼの畦とか)に多い、

キクザキイチゲは山の花、長野県の雪国の山に多い、そんなイメージがあります。

※あくまでも、「私の」「イメージ」で。

白馬では姫川源流とその周辺でしかアズマイチゲを見かけない。キクザキイチゲは村内の山側ならどこにでもある。

けれど、隣の小川村、小谷村(白馬より標高が一段下がり、桜の開花も一週間は早い)とか行くと当たり前のようにある。

松本、安曇野、諏訪、辰野、伊那など長野県の真ん中あたりに行くとアズマイチゲばかり。でも、安曇野で標高上げたらキクザキイチゲがあったり。諏訪、辰野のアズマイチゲのところに1%くらいだけキクザキイチゲが混ざっていたり。

※あくまでも「私の」「観察例」で。

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↓ 姫川源流で見かけた色んな形、花の色。

アズマイチゲ。

アズマイチゲみたいな花したキクザキイチゲ。

薄い紫のキクザキイチゲ。

濃い紫のキクザキイチゲ。

花びらが短く、色の濃いキクザキイチゲ。

花びらが短く、色の白いキクザキイチゲ。

薄いピンク色が混ざるキクザキイチゲ。

この写真だけ、五竜かたくり苑にて撮影。

五竜かたくり苑以外でこの色はあんまり見かけないな・・・。

色々あるキクザキイチゲの形。

形、色、どれが好きか。それを探すのも面白いかもしれません。

私が好きなタイプは・・・、

アズマイチゲ!(笑

やる気の無い垂れ下がった葉っぱ、

変化も少なく、緊張感の無い花姿、

見ていて疲れないのがいい。

キクザキイチゲはカッコ良すぎるんだな。

・・・

/(´・ω・`)?アズマイチゲは葉が垂れる

?(^o^)/キクザキイチゲは葉が上向く

植物観察会【諏訪周辺】

2013/04/17

植物仲間の集まりを通じて知り合った、大阪のお姉さま方二人が長野に来て、

案内して!とご指名いただきまして、植物の観察をしてきたものです。

道中の松本、今年は開花も早く4月中旬頃が一番の見ごろになりました。

桜の花をキレイに撮るのは難しい・・・。

案内した場所は複数あるのですが、見ごろだったフクジュソウのとある場所。

この場所の素晴らしきところは、田んぼの畦に当たり前のようにフクジュソウが咲いているところ!

軽トラが通るような道ですが、車の通り道は育たず、車線に沿うように左側に咲いていて、それもまたたくましいもの。

当たり前のように咲くフクジュソウ。

昔はこんな場所も多かったんでしょうかね。

この場所は今後も続いていって欲しいもの。

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さて、園芸にうるさいお姉さま達が驚いたのはこの場所↓

辰野にあるシダレグリの自生地。

事前の説明で、「盆栽仕立ての実物大が斜面一面にありますよ」

正にそんな感じで、不思議な空間・・・。

県内、全国の知名度はあまりない・・・?

大正九年に国の天然記念物指定の由緒ある場所です。

説明の看板。クリックして拡大すると読めます。

「この独特の樹形は・・・略・・・いわば盆栽の仕立てをシダレグリ自らが行っているようなものである」

なるほど。それにしても不思議な木たち。

とにかく不思議な空間なので、皆さま、ぜひ行って見てください。

花に興味の無い人も、こういうものは楽しめるはず。

無銘の場所

2013/04/16

長野県も桜が見ごろの季節になりました。

車やバイクで走り出せば、あちこちに花が咲き出しています。

今回載せる写真は、白馬村ではない、名も無きとある場所。

沢の奥にカタクリの群生が。

登山靴でないものの、軽く登ってみました。

野趣あふれて素敵。

沢の真ん中から撮ったもの、ズームレンズがあれば良かった・・・。

そばの水路にはワサビが育っていました。

カタクリに混じって、コシノコバイモが咲いていました。

実はこの花、有名な高山植物、クロユリの仲間。

クロユリは、実はユリ科であっても、ユリ属ではなく、

このコシノコバイモと同じバイモ属。

(コオニユリやササユリなどの、いかにもユリといったのは、ユリ属)

そう考えると、花も似てるし、植物のことが面白く感じられるというもの。

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白馬村では、春の季節になると、カタクリ、フクジュソウなど様々な春らしい植物が咲き出します。

それらは歩きやすく整備が行き届き、地図を片手にアクセス出来、十分に効率良く自然を楽しむことが出来ます。

・・・しかし、それら有名な場所は、

人が多かったり、花に近づけなかったり、手入れが行き届きすぎているため自然さを感じないことがあったり・・・。

自分自身の植物の勉強のため・・・、ヒトと違ったことをしたい・・・、

そんな感じで、こういう「無銘」の場所を探すのは面白いもの。

・・・「観光地おいでませ」、という立場の人間が何を言うか、とも言われそうですが・・・、このブログを見て下さる方は、こういうの好きな人も多いだろうで。

植物を観察する段階や楽しみ方は人それぞれ、楽しめれば良いものです。

モデルさんをグラビア撮影

2013/04/07

冬の間も室内で育てていた青いケシが咲きました!

ちょっと青よりは紫がかった色。

複数咲いているのですが、一番キレイな形(葉、茎、姿など)のものを選定。

記録用、営業用、色々な目的を含めて撮影してみました。

マクロレンズを購入して、こういうアップが自在に撮れるのは良いところ。

また、今回は鉢植えのため、あらゆる角度、光条件のもとでの撮影が可能。

それは野生や地植えの花を撮影するのとは違い、

「モノ」を撮るのに近く、いかに美しく撮るかを追求できることに。

晴れたこの日は太陽の光を存分に使って。

反対側から撮影。

どっちの角度が綺麗に見えるものか・・・。

雪山をバックに。この時期と鉢植えならでは!

反対側から撮影。好みはあれど、

こちら側の方が花が適度に閉じた感じがして、好き。

・・・・・・・・・。

さて、二日たち、下の花も咲きました。二つ同時に。

ただ、最初の花の見ごろが終わりに近い。花粉が多く落ちてきている。

上段、下段の花を合わせて綺麗に取れるのは、おそらく今日のみ。

こういうタイミングを逃さないのも、自分で育てている利点でしょうね・・・。

コンクリートをバックに。正統派すてきな写真。色も忠実。

室内に運び、黒い窓をバックに。バックを黒でカッコ良く。

赤い革ソファーに置いて。ちょっと違った演出を。

窓際のソフトな逆光で。ドラマチックな感じに。

全体を見るとこんな感じ。

アップなら分からないものの、

撮影の現実を知るとちょっとガッカリするかもしれません・・・。

下の植木鉢で高さを調整したりも出来ます。

机の板をバックに置いて、室内写真らしく柔らかく。

逆光その2。さっきよりもドラマチックに。

右上の黒は、信州牛ポスター。

ボカしたけれど、これが無い方が良かったな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、これだけの写真を撮るのに100枚以上シャッターを押してみた・・・。

鉢植え、室内、机の上、そんな状況では、屋外より構図や光に凝ることが出来る。

ただし、今回の撮影は野生、地植えの植物撮影と違って、

いかに対象を美しく撮るかを目的にしたもの。

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もし、植物の「生態写真」であるならば、カッコ良さやドラマ性よりも、

・いかにピントがあっているか

・全体(または目的に応じた一部)がきちんと写っているか

・生息環境(森か岩場か草原かetc)を写すつもりで、背景に写す

などを注意して撮影したりするはず。

ドラマ性があっても勿論良いけれど、それは「記録」とは別のものであるはず。

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まあ、難しく考えず、楽しく撮れれば良いのですけどね・・・。

ただ、

最低限のピントが合っていることは重要なはず。

この花の場合は先端の花のオシベに合わせてみた。

ピント、むずかしい・・・。

あとは、写真に表現すべきものを込められれば、

レベルが上がっていくのではないかと考えてます。

・・・そんな中で、今日一番好きな写真は・・・

花びらの繊細さを表現すべく撮ってみました。

先端の花をきちんと写すとか、本来の色合いとかは抜きにして。

単純に正統派でキレイなワンパターンな写真にならなかっただけが良かっただけかもしれないけれど。

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今回の機材は、ニコンD7000、ニコン40mmマクロ。

実践的かつ安価な機材であるものの、

高額な機材ならそれだけで上に行けるのか。

いや、単純な技術と撮影条件でさらに変えられるのか。

まだまだ、探求は続きます。

良い写真が撮れると嬉しい・・・それを追い求めていって。

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おまけ

写真とはまた違った技術、作曲。

形が無いだけに、表現すべき情景は明確に。

描いたものは、タイトルそのままで。

→ ♪ 優しい音がする

ピアノ+弦は好きだけれど、ワンパターンになりがちな・・・

新年「度」あけました

2013/04/04

皆さま、お久しぶりです。

いよいよ4月、スキー場の季節も5月まで続きますが、植物園の方も色々と動き出します!

今年は桜の開花もあちこちで早いように、雪解けが「超」早いです。

4月上旬は白馬村でも雪深いのが例年ですが、今年はどんどん溶けています。

3月に「積もる雪」が無かった、暖かい日が続いたことによります。

白馬村内のあちこちでも、フクジュソウがたくさん咲き出しています!

(この群生はお隣の大町市のものですが)

マクロレンズを購入しました。(スキー場の当番等を多めに担当したお金で・・・)

虫や花などをアップで撮れるようになりました!

今年の写真は一味違った写真が撮れそうです。

写真はカタクリのつぼみですが、もうすぐ咲きそうです。

白馬五竜かたくり苑、見ごろは例年ゴールデンウィークですが、

暖かく雪少ない今年はゴールデンウィークより前になる・・・?

先日見に行ったカタクリ苑はまだまだ雪でしたが、

今後どうなっていくか、またお知らせ致します!

それにしても、マクロレンズというものは便利なもので、

接写だけでなく、ポートレートなども綺麗写るものです。

ズームが出来ない分、画質の向上に役立っているもので。

今年は以前よりクオリティの高い写真を産み出していくつもりです。

今後の植物園、本ブログにもご期待下さいませ!!

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おまけ

趣味の作曲の方も、ランク上のソフトウェア音源、新たな電子楽器(電子縦笛、ウィンドシンセサイザー)の導入により、音質が向上しております。

さて、カタクリの時期までに新しい曲など作りましょうかねー。

→ ♪ 雨の花束テスト

バイオリンの音がリアルになりました!

【ゲレンデ全オープン】最近の白馬五竜

2012/12/13

皆さま、お久しぶりです。

白馬五竜高山植物園の坪井です。

冬のホームページから、新着情報扱いでこのページに飛ぶ仕様になっているもので、植物中心の話だけでなく、ゲレンデ近況も交えたものを載せて参ります。

【2012年12月13日】

ようやく晴れました!

車道から見るとこんな感じ。

今年は雪が早く、多く、ゲレンデの全てに不足無く、雪が積もっています!

国道は雪が溶けている場所も多いですが、

エスカルプラザへ至る道はこんな感じ。

チェーンは不要ですが、スタッドレスタイヤは必須です。

ゲレンデ内のレストランでは、新メニューを揃え、皆さまをお待ちしております!

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今年も室内で植物を育てています。

ここの雪をどけないと、室内に光が入らない・・・

何とか雪をどかしました。頑張った。

室内で今も咲いているハマカンゾウ(海辺のニッコウキスゲの仲間)

青いケシの生育も順調です。企業ヒミツ・・・

青いケシの仲間。企業ヒミツ・・・・・・・!!

!?・・・

1日車を放置すると、こんなんになります。ご注意を。

【11月17日?】スキー場営業中!!

2012/11/19

アルプス平ゲレンデ&テレキャビン、営業中です!!

テレキャビンまわりは雪景色。

遠くに見える白馬村の雪は薄いですが。

超快晴☆

積雪は45cmくらいです。天然雪100%!

五竜岳などの山も今日はバッチリ見えました!

今日は快晴だったもので、山岳観光目的の方も多くいらっしゃっいました。

遠くに見える雪山を見ると、スキー場が始まった実感が湧きます!!

今朝は温度が低く、バーンが硬め、けれど上に若干積もった雪がよろしい、

そんな意見をゲレンデレポートを書いている記者の方に伺いました。

今週は、ぜひ白馬五竜スキー場へ初滑りを!!!

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今年もエスカルプラザ内で植物を育てています。

日曜大工・・・、いや、仕事で素人大工です。

壁を作って、冬を通して植物を育てています。

こんな感じで。

中は立ち入り禁止ですが、のぞきは結構なので、のぞいてみるべし。

ヒゴタイのドライフラワーをなんとなく飾りつけ。

ニッコウキスゲの仲間のハマカンゾウ、室内で咲いています!

青いケシの仲間(赤だったけど)、メコノプシス・ナパレンシス。

どうも原種と違うようですが・・・、もうちょっと研究しよう。

冬だとしても、色々な楽しみがあるものです。

【11月17日より】スキー場オープンします!

2012/11/15

予想外の大雪が11月14日に降りました!

そして、11月17日より白馬五竜スキー場、オープンします!!!

(テレキャビンより上のアルプス平ゲレンデのみ)

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いや、それにしても11月14日にはこの時期には珍しい積もる雪だったもので。

写真は一夜明けた11月15日撮影のもの。

テレキャビンとおみ駅舎前。

山頂は見えませんが、一面真っ白になっています。

エスカルプラザ前も真っ白。

山麓での積雪は日中で20cm以上も。

駐車場も急いで除雪作業。

それにしても予想外に降ったもので、社員の皆さん、

「冬タイヤに変えてないよーーー」

という人が続出。

早退してタイヤを履く人も。

私も昼休みに雪かきしてとりあえずチェーンを履かせました。

仕事の上では、写真の除雪しているタイヤドーザーのチェーン履き作業も急に行うことになりました。

(タイヤ径1mくらいあるもので、4人がかりでないとチェーンを履かせられない・・・)

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標高1500mのアルプス平ゲレンデ(夏の植物園の場所)は、

積雪50cm以上だったそうな。

今現在も雪が少し降っているので、これから増えていくはず。

多分、エスカルプラザ周辺の雪はしばらくしたら溶けて来ます。

・・・そうでないと、植える準備して雪の中に放置してある苗を

雪から掘り出さなきゃいかん・・・。

麓は溶けて、山頂は絶好の雪、

そんな良い状況が、この数日でどうなるやら。

紅白世界

2012/11/02

朝7時半、山麓から山を見上げると、

標高1000m以上は白くなっていました。

朝方の山麓、出勤中も雪が舞っていました。

白馬村内では初雪、ということになるのか。

さて、植物園内はどうなっているのやら。

雪景色!

紅葉と雪の移り変わり、そのど真ん中を通ります。

途中から見る景色は、さながら冬。

植物園内、やっぱり雪でした。

これから、この階段が半分以上埋もれるくらいまで雪が積もります。

圧雪のゲレンデ積雪で350cm以上まで。

今日の朝の積雪は7cm。

雪の中咲いているヒゴタイ。

雰囲気がなんとも。

夕方近くになると雪が溶ける場所も出てきました。

足跡にそって雪が残っている・・・

足で踏み固められた雪は、溶けにくくなるということか?

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昨日までに、植物園内、自然遊歩道の植物看板、案内板等は、

全て撤去完了。

1日違いのギリギリセーフ。

ビジターセンターの片付けも終わり、

明日からは山麓での冬準備が始まります・・・。

植物園、営業終了しました【10月31日】

2012/10/31

本日、10月31日をもって、

2012年度の白馬五竜高山植物園の営業が終了しました。

多くの方のご来園、ありがとうございました。

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学生時代に4年間、勤めだしてから4年間、

この植物園にて夏を過ごしました。

目指すもの、達成したもの、さらに目指すもの、

色々と見えてくるものも増えてきた気がします。

夏の期間、4ヵ月半。

短かった・・・。全社員の中で、多分、そう思う、そう在りたい。

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今年も多くの方々と園内にて出会い、お話しすることが出来ました。

白馬五竜高山植物園を気にかけて下さってる皆様方、

ありがとうございました!

来年もよろしくお願いいたします。

(坪井勇人)

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営業を終えたテレキャビンを見ながら。

9月からエスカルプラザの窓際に置いているヒマラヤの青いケシ。

今年の冬も、スキーシーズンを通してまだまだ栽培は続きます・・・。

※写真左上の机は、みんなどこかで見たことあるやつ。

心の中で哲学の机だとか呼んで使ってます。

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※ブログも去年のごとく続きます。

冬の栽培やスキー場、春には春の植物のことを。

こちらもどうぞよろしくお願いします。