緑の調律日誌

緑の調律日誌

【開花情報】初秋の花々

2012/09/03

写真は全て、2012年9月2日撮影のものです。

今日の園内の天気は、晴れ時々曇り時々霧時々雨。

秋の花、リンドウの仲間もだいぶ咲き始めました!

高原で有名なマツムシソウ。つぼみが多く付いています!

ここだけの話・・・肥料を撒いたおかげで花つきが良くなっています。

肥料を使うのは自然らしくない邪道・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、その花の魅力を最大限引き出すべく、適切に扱うのは、華やかな演出には良いものとも思っています。

自然遊歩道を中心にコウメバチソウの花も咲き出しています。

アサマフウロ。

良く見かけるハクサンフウロより鮮やかな花姿です。

アキノキリンソウもあちこちで咲いています!

向こうに咲く赤いのはカライトソウ。

ハクサンオミナエシ。

秋の七草のオミナエシの高山型ですが、コンパクトにまとまる姿が良いもの。

こちらは普通のオミナエシ。

濃い色のコバギボウシもまだまだ開花が続きそうです!

野菊の仲間、ユウガギク。

初秋にはキクの花が多くなります。

キキョウの仲間、ハクサンシャジンもあちこちで咲いています。

言わば雑草のひとつ、オオイタドリ。

近づくとこの花もなかなか見所があるものです。

リフトに乗るとシシウドが咲いています。

リフトと比較しても大きい!

3メートルは超えていましょうか。

シナノナデシコも多く咲いています!

ナデシコの仲間では、一番遅くまで咲いているようです。

こちらは、これから色づく花。

ヒゴタイです!

アザミに近いもので、日本の野生の花では分布も限られて珍しいもの。

六甲高山植物園より頂いたタネから育てて、ようやく今年最初の開花に至りそうです!

花が咲くとこんな感じ(笑

ハタチの秋の阿蘇ツーリング時に立ち寄ったものですが、この辺はヒゴタイの自生地としても知られています。

青いケシも、何とまだ咲いています!

花の数は4?5個くらい。

見ごろは7月の花ですが、次々と咲いて2ヵ月半持ってくれています。

写真手前に花びらが落ちていますが、見ごろの見極めが難しい花。

会えたら良かった!くらいのつもりで探してみてください。

______________________

山には秋の気配が漂う今、紅葉前の、夏シーズン最後の彩りの季節をお楽しみ下さい!

【クリック注意】ハチの子

2012/09/03

【注意!!】

本記事には、虫が苦手な方はおすすめ出来ない部分があります!

ご了承の上、記事をご覧下さいませ。

______________________

本記事は、テレキャビンの保守点検および安全管理と、

長野県の食文化との双方を伝えるものであります。

______________________

植物園へと至るゴンドラ、テレキャビン。

実は・・・こういうところにハチが巣を作ることがあります。

ハチの巣が見つかると、早急に社員がチームを組んで回収に向かいます!

防護服が頼もしい!ハチの巣回収、お疲れさまです。

______________________

さて、

採れたハチの巣は、どうするものか。

キイロスズメバチの成虫。

植物園スタッフの一人が、焼酎漬けにするために持ち帰りました。

【注意!】

以下の写真をクリックすると、遠慮なく、『高解像度』で表示されますので、どうぞご覧くださいませ。

一つずつピンセットで幼虫をほじくりだして、

集めて、

フタになってるところは、めくるとサナギが出てきます。

炒って、食べます。

・・・正直、自分もそんなに好きじゃない。

けれど、普通に食べられて味が良いのは事実!

知らない人が目隠しされて食べさせられたとしたら、美味いと言うはず。

インターネットでちょっと調べたら、

「鶏肉の卵焼き想起させる味である」なるほど確かに。

________________________

皆さまもスズメバチの巣を見つけたら、試してみてはいかが?

カエルの子はカエル、いいえ、おたまじゃくしです。

2012/09/02

園内の池。

オタマジャクシが大量に居たのを、皆さま覚えているだろうか。

まだ、居ました!

ヒキガエルのオタマジャクシはカエルになって森へ行ったものの、

モリアオガエルの方は、まだ池の中にいる様子です。

リフト乗り場ではカエル好き社員による展示がしてあります!

卵は泡の中に産むモリアオガエル。

水槽の中に草とポンプで作った川のジオラマ。

良く出来ています!

覗くと、こんな感じに見つかるはず!

植物以外の園内の楽しみも是非どうぞ!

【青いケシ】7月が見頃、けれどまだ咲いてる

2012/08/22

園内で大人気の花、ヒマラヤの青いケシ。

見ごろは7月です。

けれど、園内ではまだ数株は花を咲かせています!!!

【撮影日、全て2012年8月21日】

写真はグランディスの一番花。

種から育てたものがこの季節に咲き始めました。

こちらは夏の間に咲いたグランディスの6番花。

上でとんがっているのは種ですが、この花が咲いて、この株は最後の花でしょう。

隣の花茎を伸ばさなかった個体は、来年綺麗に咲いてくれるはず。

こちらはベトニキフォリア。

このつぼみももうすぐ開きそうです!!

青いケシの仲間(黄色だけど)、メコノプシス・カンブリカ。

鮮やかな黄色が目を引きます。

______________________

タネ播いて育てて、早めの開花調節をして

6月16日の開園日には咲いているものを揃え、

お盆が過ぎても青いケシが咲いている!!

正味二ヶ月以上、青いケシが入れ替わり咲いていることになりました。

会社からの責任と、お客様の要望に答え、

サラリーマン坪井(27)と青いケシ、うん、良く頑張った!!ありがとう!

【開花情報】夏の花、初秋の花

2012/08/22

さて、お盆も過ぎたころ、最近の園内の様子は・・・。

盛者必衰の理を・・・、あれだけ咲いていたシモツケソウ。

ここ数日の間に、種へと変わり、色が落ちてしまいました。

しかし、それに追いつくようにカライトソウの花が園内を彩っています!

でっかいネコジャラシ、そんな形容詞がぴったりのカライトソウ。

シナノナデシコも最盛期です。

真っ赤なナデシコの仲間、エンビセンノウもあちこちで咲いています。

タカネマツムシソウ。

普通のマツムシソウはこれからどんどん咲いてきます。

タカネバラ。

7月にちょろっと咲いたのですが、現在たくさん咲き始めています!

写真のようにつぼみもまだまだ沢山。

正直、園内の花を見続けていた8年間の中で、一番多いのではないか・・・、しかも一月遅れて咲いて。

ヤマハハコの花もいたるところで見られます。

自然遊歩道では、コウメバチソウが咲き始めました!

自生のハクサンシャジンの花もたくさん咲いています!

ややマイナーながら、目立つアジサイの仲間、ノリウツギ。

再び園内の花。イワギキョウの花もいたるところで咲いています!

高山植物らしい、高山植物イワギキョウ。

この花は毎年株分けにて園内のあちこちに増やし続けています!

そして、なんと白花も咲いていました!

コマクサの花もまだ咲いています!

右の花茎は種すらも落ちてしまったものですが、新しいつぼみが出来て咲いています!

見ごろは7月ですが、まだ咲いているものも結構な数が見られます!

そして何とハクサンイチゲ!

本来は雪が溶けて一ヶ月後の6?7月に咲く花。

何故か晩夏に咲き出しました!それも沢山。

このようにつぼみもあり、まだまだ咲き続けるようです。

こんな時期に咲くのは何故だろう・・・。

何とか解明すべし!

______________________

現在は夏の花のピークは過ぎた頃、

夏の花がまだ残っているものと、初秋の花の咲き始め、それが両方見られる時期です。

残暑厳しい中、涼しい園内の空気を是非どうぞ!!

キアゲハちゃん

2012/08/22

園内でよく見られるチョウの仲間、キアゲハ。

セリ科の植物を探すと、色々と見つけられます。

こちらは卵。黒くなっているのは、もうすぐ孵化するもの。

今はこれぐらいの幼虫が多くみられるようです。

この指先よりも小さいのは孵化したて。

・・・

見応えのあるチョウ。

園内周辺に自生するシシウドなどのセリ科植物を食べて、是非大きくなってもらいたいところ。

・・・けれど、ミヤマウイキョウ(小型の高山植物)とか、植栽or栽培しているセリ科についたら・・・、その時は容赦はしない・・・!

アカバナシモツケソウ祭り!

2012/08/11

アカバナシモツケソウ祭りと称して、様々なイベントが行われています!

今日、8月11日には太鼓の演奏がありました。

飯森水神太鼓という地元白馬の青少年による太鼓の演奏です!

長野県のゆるキャラ、アルクマ君も登場!

遠くから撮ったのに何気にカメラ目線・・・。

せくしぃぽーず、らしい・・・。

アルクマ君が植物の植栽作業を手伝ってくれました!

作業の効率は…、癒されたので良し。

お盆の頃も、シモツケソウ、ヤナギラン、カライトソウなど見ごろです!

ぜひどうぞ。

【北アルプス】常念岳へ

2012/08/11

高山植物園の管理をやっているわけで、

その為には、あらゆる山岳地域や高山植物を肌で感じなければならない…。

というわけで、今回は北アルプスは常念岳を目指して登山。

登山口まではバイクにて。

「家に帰るまでが遠足です」とは全国の小学校で使われるだろう言葉ですが、

家に帰るまで、ガッチリ登山装備というバイク登山もまた良いもの。

駐車場が混んでいても停められる利点も大きく。

今回は、三股という登山口。

常念岳?小屋泊まり?蝶ヶ岳というコース。

登山口からすぐに咲いているソバナ。

キキョウの仲間で鮮やかなもの。

木漏れ日にてドラマチックに撮ってみました。

樹林帯の中でランを見つけました。

コイチヨウランのようです。

長く急な樹林帯を抜け、稜線へ。

前常念岳を目指す道中。面倒な道だ・・・。

雲海。これを見ると、街のことを「下界」と呼ぶのが納得。

登山した人のみの特権です。

今回歩いたルートはこのようなもの。

およそ赤いところをジグザグに樹林帯を上がって、

前常念岳(右)、常念岳(左)と向かってます。

そして常念岳山頂。この天気、文句無し。

39人テント8基で登山する大学生に出会いました!

みんな大好き、槍ヶ岳。

真正面に見えて、誰が見てもそれとわかる特徴的な姿。

しかし、よくもまあ、こんなとこに山小屋建てるものね…。

人間とは凄いもの。

こちらは白馬方面。

山が折り重なって、五竜岳はどこやら・・・。

街を見下ろすとこんな感じ。

写真の真ん中は豊科インターから北へ約2kmのところ。

安曇野スイス村も左の方に映っています。

山頂に咲いていたイワギキョウ。

コメススキに埋もれ、隣はウラジロタデ。

どれも好きな植物です。

枯れた枝の先にのみ葉があるハイマツ。

風に枝が伸ばされ、地を這い、根元は枯れても途中で根が出て生き延びて。

高山の厳しさを垣間見るようです。

その枯れ枝に守られるようにコマクサの花が咲いていました。

________________________

二日目

朝焼けの時刻。

思えばここ三年は3000m級登山でも日帰りばかり。

久々の宿泊登山。これを見るために泊まったようなもの。

小屋のあたりはどうも風の道になっているようです。

再び常念岳山頂。

ここから稜線を通って、蝶ヶ岳の山頂まで向かいます。

現在朝7時。休憩、撮影含めて大体4時間くらいで着きました。

人間、意外と歩くと早いもの。

ところで、私の好きな花、オヤマソバ!

この風衝地に耐える姿の何と力強いことか!!

右は穂高、左は梓川(上高地の上流部分)。

最高の眺めの中、植物の生育には厳しいこの環境、

オヤマソバばっかりある。うん、いいね。

何という、オヤマソバの王道。もう最高。

白馬五竜高山植物園にもオヤマソバが増えつつあるので、ご期待下さいませ!

こちらは下山中に撮影したイタドリ。

オヤマソバと同じくタデ科の植物で、どこにでもある雑草ですが、

たまに良く見ると綺麗な花を咲かせるもの。

そして蝶ヶ岳山頂へ。

蝶ヶ岳の山小屋、何か秘密基地みたいね。

帰りの樹林帯にて。

アリドオシランのようです。

こういう足元の花を探しながら歩いてしまうもの・・・。

_______________________

今回の登山でも多くの方と知り合うことが出来ました。

59歳テント3泊で槍ヶ岳ぐるっと歩いたパワフルなおっちゃんとビール二缶ずつ開けたり。

癌を克服して再び山に戻ってきた方としばらく行程を共にしたり。

遠く県外から、高い交通費をかけて、装備をそろえて、息を切らせて山まで上がる。

そこに価値観を見出す人しか、こんなとこまで来ないわけで。

だからこそ山頂や山小屋での一期一会は面白いもの。

山と花と人と。色んなものがありました。

【信号展示場?】白馬の入り口のところ

2012/08/10

白馬村に入るところの交差点。

ここの信号、面白い。

よくあるこの形と。

フラットな形のものと、

カバーがついた形。カバーの先が尖るのは雪が付きにくい?

・・・

一つの交差点に3種類もの信号が。

雪に強い新製品を、交換のタイミングで試しに取り付けてみているとか…?

雪国に多いだろうタテ型の信号のバリエーションの何と多いことか。

大町から白馬へ来られる方はご注目を。

白馬村の道標は、白馬三山とカタクリになってます。

地域性が出る、この手の看板。ご注目を。

・・・と、植物や山に絡めて終わりにしておきます。。。。

ぶぉ? アルプホルン!

2012/08/06

アルプホルン。そう、あのアルプスの楽器。

今年の開山祭でも演奏されていたアレ。(雨なので室内)

今現在、園内にお借りしたものを持ち込んでいます。

その魅力ある姿と音は、老若男女問わず、大人気!

マウスピースを使うトランペットなどの楽器は、吹いただけでは鳴らないもの。

面白いのは、知らない方に吹き方を教えると、大人は吹けない人が多いものの、子供さんはほとんど鳴らせること!

先入観が無い方が、鳴らせるものなんでしょうかねえ。

…私? 吹き方教えられるくらい上手そう??

いいえ、音を出すだけしか出来ません・・・。

押せば音出るピアノ、吹けば音鳴るリコーダー、そういうのは良いのですが、自分で音を作る楽器は全て苦手。

それを鳴らす努力をすべきか、その努力を別に振り分けるべきか、そんなつまらんことで悩むものです。

______________________

この楽器、実は白馬五竜エリアのペンション峰絵詩(ぽえじー)のご主人の手作り。

雪で根元が曲がった木を探してきて、大胆な作業から繊細な作業まで、全て。

要となるマウスピースまで、切削工具まで自作して。

ホームページに製作の詳細が載せられています。

http://www.hakubagoryu.com/poesie/horn.htm

全くすげーおっちゃんだ。