緑の調律日誌

緑の調律日誌

【見頃!!】シモツケソウ

2012/08/05

園内も8月らしい花が増えてきました!

シモツケソウの花です!鮮やかな赤い色!

カメラの遠近法を強調しつつ、これだけ園内で咲いています!

刈ったり、焼いたりしつつ、綺麗に咲くように手入れもしています!

先ほどの場所からドラマチックに撮ると、こんな感じで。

画像を加工ソフトなどで調整できると、もっと鮮やかに写せるものか…?

器用なのか不器用なのか、画質調整など無しでこれだけ綺麗に写るものです!

この場所は現在の記念撮影ポイント!

多くの方が撮影されています!

そして、ヤナギランの花もどんどん増えてきました!

・・・こちらは、ヘンなヤナギラン。

植物のよくある奇形「帯化」という現象らしいです。

進化なのか、退化なのか・・・、面白いもんです。

白馬の道脇

2012/08/05

休みの日はバイクでお出かけ。

オフでも植物を探したり…、ワーカホリックであります。

こういう何気ない道沿いに。

フウロソウの仲間、

人づてに聞いた話も合わせて、ビッチュウフウロのようです。

良く知られたハクサンフウロとは、一味違った趣にて良し。

先日、車にて走行中、

あれはあの植物でないか?とピンと来たところにバイクを停めてじっくりと探す。

やっぱりあった、トモエソウ。

花が咲いているものもありました。

トモエソウ、言わばでっかいオトギリソウ。

背丈は1m以上、花も500円玉より大きく。

オトギリソウは知られても、この花は意外と知らない人が多そう。

現在、種から育てていますが、園内で見せられるようになるには、もうちょっと時間がかかりそう。

白馬を過ぎた国道のあたり。

車からコンクリートのガケをフッと見たとき、見つけた花。

もしかしたらアレかも…、と思いつつ、今日ようやく確認。

やっぱり、キキョウでした。

誰もが知ってるからこそ、野生のものは数が少なくなった夏の名花。

庭先に植えてあるものは多くとも、完全な野生のものは、どれかわからない・・・。

けれど、こんなガケの上なら、間違いなく自生だろう!!

ちなみに下は線路です。入れません。

もし、野生のDNAが必要ならば、ここから採れそうな…。

しかし、あんなガケに良くまあ咲くものね。

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坪井勇人(27)

趣味:ツーリング

特技:時速80kmでの植物判定、脇見運転と安全運転

【長野、富山、石川】テレビ放送!

2012/08/03

夕方に放映される情報番組にて、白馬五竜が紹介されます!

■テレビ信州(TSB) 「ゆうがた Get!」 16:30?17:53
8月6日(月) オンエア
次週オンエア予定(日時未定)
■北日本放送(富山) 「いっちゃん☆KNB」 16:25?18:57
■テレビ金沢(石川) 「となりのテレ金ちゃん」 16:52?18:59
収録当日は、この完璧な天気!!
全ての山が最高の状態で見ることが出来ました!
今回、取材に来たのは、テレビ信州の横田光幸アナウンサーです。
http://www.tsb.jp/announcer/index.html
横田アナと園内を散策しつつ、植物や山のことなどを話しました。
園内のシモツケソウも見ごろが始まりました!!
展望レストラン、ALPS360の水出し珈琲、白馬ロールをそばガレットで包んだ特製スイーツの紹介も行っています。
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さてさて、横田アナの言葉に導かれて、おやじ臭いことも沢山言ってしまった収録・・・。
どんな風に映っているのやら(笑
なでしこフィーバー

2012/07/27

天空に浮かぶような植物園のロケーション。

リフト降り場から見るとこんな感じ。

ここからカメラのズームを利かせると、こんな感じ。

何か左上のあたりが、ぴんく色。

それはこのあたりのはず。

コマクサが群生するロックガーデン山頂の、ちょっと下のところ。

そう、タカネナデシコの花です!

何という群生具合!

世間ではなでしこジャパンが大活躍している今日この頃。

ナデシコという花を知っている方は少ないはず。

是非、この機会にこの花を見学にどうぞ。

6月にFM長野のイベントで皆でタカネナデシコを植えたところ。

このあたりでもタカネナデシコが綺麗に咲いていました!

8月上旬くらいまで、見ごろかと思います。おすすめです!

【十年】白馬岳登山

2012/07/26

18歳、信州大学に来て、信州暦も十年。

毎年1回以上登っている白馬岳も、今年で十年。

ところで、自分にとって登山は「趣味」と言うには、ちょっと違う…?

日常に無い植物や景色を見るための手段。

(日常的に高山植物見る仕事ですが!違う雰囲気にて)

写真撮影の練習かつ実践。

仕事、知識、経験の向上、園内の植栽の参考とすべく。

学生の時に調査していた植生復元箇所の経年変化を視ること。

・・・、まあそれでも、毎年のように違う山にチャレンジして、登山そのものを楽しむようにもなっているので、そろそろ登山を「趣味」に格上げしても良いもんだろうか。。。

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2012年7月24日(火)白馬岳登山 日帰り

白馬山麓から見る白馬岳方面、天気は五分五分。

ハリブキ。

最初に載せる植物にしては何かマイナーな…。

この植物、幹も葉もトゲだらけ。それが大好きですが。

オオレイジンソウ。

白いトリカブトの仲間。撮影には良い時期でした!

モミジカラマツ。

テングチョウ…?いや、イカリモンガでした。

蛾…?チョウとガの境目が良くわからなくなる昆虫です。

登山道の途中にあるノウゴウイチゴ。

植物園にあるものは、こっそり堂々と食べているのですが、

残念ながらまだ熟していませんでした。

!!国立公園内の採集および採食はNGですよ!

熟していても、見るだけのつもりですから!

さて、白馬尻に到着。

ノノノノノノノノノノノノノノノ

・・・何だろう、違和感が。

これはひどい。

そう、この場所にある有名なキヌガサソウの群落、

すべて強風に煽られたようになっていた!!!!

台風に煽られた傘のような、キヌ「傘」ソウだけに。

白馬尻の山小屋の方に聞いてみた。

「朝来た荷上げのヘリのせいだね」

なんということでしょう。

全国243万5640人(推定)のキヌガサソウ大好き倶楽部の皆様、心底嘆いているに違いない・・・。

※このキヌガサソウの結末は本記事巻末に掲載

けれど、風の影響を受けていないキヌガサソウも奥にはたくさんありました。

白馬尻から向こうを見ていると、オレンジ色の花が。

ズームを利かせて撮影すると、コオニユリのようです。

あの岩に登ればコオニユリの楽園があるものか・・・。

大雪渓に到着。

登山シーズンだけあって、平日でも混んでいます!

ここで雪渓を登るためのアイゼン(鉄爪)を装着。

十数回に及ぶ白馬岳登山、常に使用している道具。

松本の佐山スポーツで数百円で買って、十年目。

包んでいる新聞もコンビニ袋も十年変えていないずさんな管理ながら頼もしく活躍してくれています。

大雪渓を登ると探してしまう花。

この、オオサクラソウ。

雪を外れて崖に登ることは出来ないので、ズームを利かせて撮影。

大雪渓よりも手前で間近で撮った写真。

種が流れてきたのか、それなりに数がありました。

場所は・・・ないしょで。

大雪渓を登りきると良く出てくるユリ、クルマユリ。

開花状況は、咲き始め。

あと数日遅ければ、花数も状態も最高だったろうに!

ランの仲間のテガタチドリ。

草むらからいくつも顔を出しています。

今年は小雪渓もだいぶ雪が残っていました。

ミヤマタンポポ。

高山のタンポポは何故か、気品があるように感じるような。

ミヤマクワガタ。

名前と色と雰囲気と、好きな高山植物の一つです。

低地で育てると、大きくなりすぎて高山植物らしさを失う種類でもありますが・・・。

毎年あるオトギリソウ。今年も変わらず斑入りでした。

雪が溶けたばかりのところでは、ウルップソウも花が見ごろの時期でした。

ハクサンイチゲ。

何というか、この花を見ると、高山に登ったのを凄く感じるものです。

崖に咲くシコタンソウ。

いかにも高山植物テイスト溢れて、良し!

ミヤマオダマキ。

栽培すると良く増えるものですが、意外と野生では少ないもの。

山頂付近は濃いガスでした。残念。

コマクサも綺麗な感じに咲いていました。

白馬岳はどちらかというとコマクサが少ないものですが、

大群生する場所と比べて、つまりコマクサの生育に本来は不適なところがあるのか・・・?

などと考えるのも、植物学的な面白さでしょうか。

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このあたりは学生のころに植生復元の調査をしていた場所。

当時のようにロープを越えて調査することはしていませんが、

毎年、歩道から見える範囲の写真を撮っています。

ところで、何となく撮っていた写真の中に一昨年と全く同じ場所を撮影しているものがありました。

写真上が2012年7月24日。

写真下が2010年7月28日。

小石の形も同じです。

けれど、明らかにウルップソウの葉が大きくなっている!

一枚だった葉が二枚になっていたりと。

「二年でこれだけ大きくなった」、

「二年でこれしか大きくなっていない」、どうとるべきか。

経年変化を毎年観るのは非常に有効なもの。

来年もこの場所をしっかりと撮るべし。

今回は、休日なのですが・・・、マジメな社員であるもので、パンフレットを500部ほど山に荷上げしました。くそおもい。

山頂に二つある山小屋、それぞれに置かせていただきました。

ありがとうございます。

早速手に取っていたお客様、

「もうすぐ、俺ら登れなくなるだろうから、ちょうどいいや(笑」

などと言ってくださいました。いやいや、まだまだ登山も楽しみましょうよ!

道中、植物を説明したりしたおじちゃん、おばちゃん、山ガールなお姉さんたち、

ついでに植物園の紹介もしておきましたが、皆さん興味しんしん。

山小屋の夕食食べながら、話題にしてくれたに違いない!・・・

植物園の営業活動は、山でこそすべきなのかもしれない・・・。

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十年目の登山。今回は偶然にも多くの方に会うことが出来ました。

会った順番に・・・。

白馬の植物図鑑など多く出されている、藤井猛さん。

グリーンパトロールの学生は、自分の親しい後輩の教え子だったという。

声をかけてくれた白馬東急の社員の方。一緒に登らせてもらいました。

信州大学で高山植物の研究をされている方。既に下山中、プロだなあ。

山岳フォトグラファーの、菊池哲男さん。雑誌取材の途中でした。

学生時代毎年お世話になった村営頂上宿舎の菊池支配人、今年も握手で迎えてくれました。

菊池哲男さんとは何度も白馬山麓でお会いしていますが、偶然山岳地域で出会ったもので、植物のことや撮影のヒントなど聞きながら登ることが出来ました。

うん、それにしても良い登山だった。

頂上宿舎から猿倉まで、写真撮影は控え下山に専念。

駐車場から見る白馬岳。

二時間前まであそこに居たのかと思うと不思議な気分になるもの。

来年も・・・、いや、秋頃にもう一回くらい登るべきかな。

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昨年の白馬登山ブログ記事

白馬岳登山

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全国243万5640人(推定)のキヌガサソウ大好き倶楽部の皆様、

朗報です!

下山してみると、キヌガサソウの8割は元に戻っていました!!

雨降って水吸えば、また元に戻ることでしょう!

植物ってすげー。

【ヤブカンゾウ】里のニッコウキスゲ

2012/07/25

ニッコウキスゲ。

わかりやすい、目立つ、群生する!

という理由で、人気かつ夏の雰囲気満点の植物です。

標高1500m超えるような気候で咲いているのですが、

この仲間はあちこちにあったりします。

オレンジ色のヤブカンゾウ。これもニッコウキスゲの仲間。

写真は、社宅ですが、草刈の時にきちんと刈り残しておいたものです。

白馬の山麓でも、横浜の国道一号線の路側帯でも、

あらゆる場所で咲く、ニッコウキスゲの仲間です!

開花期は今!探してみてください!

ちなみにこちらは、山野草屋で見つけた、斑入りヤブカンゾウなるもの。

葉に白い「斑」が入っています!

二年前に買って、今年ようやく花が咲くようです!

つぼみも白緑の斑入り!どんな花が咲くのか!

就業後お散歩たいむ

2012/07/24

今日は定時ちょっとすぎに上がったよ、

ビール買って、高知風にカツオのタタキにニンニクスライスして食おうか、

そんな就業後、最寄のスーパーへ寄る途中。

「あー、あの川でそろそろコオニユリ咲くかな。寄ってみるか」

と、帰りに本屋に寄るがごとく、植物観察したりします。

白馬では御馴染みの川のひとつ。

橋の下はもうすぐ、コオニユリだらけ。

つぼみは膨らめど、まだ咲いていませんでした。

しかし、こんなにフツーにたくさんユリがある河原って、あるもんかねぇ。

こちらはネジバナ。割と普通にあるランの仲間。

お腹が減ると、世界の色んなものがねじれて見えてくるようです・・・。

そしてイブキジャコウソウ。

高山植物でもありますが、意外と低地にもあるもの。

高山植物、というより、高山でも生き残れる植物、といった方が正しいのかもしれません。

それにしても、雪解け遅い園内と同じ時期に咲いているとは、どうしたものか。

シナノナデシコ。

こちらも意外とレアな植物のはずですが、

フツーに河原に咲いています!

山から流れてきた種が生えて、河原の環境が本来の生育地、厳しいガレ場に似ていたものでしょうか・・・。

ツメレンゲ。

何という愛くるしい姿!

そのまま観葉植物に転用できる多肉植物です。

秋には群生して咲きます。

雲の切れ間からは白馬鑓ヶ岳と杓子岳が。

さて、ビール買って帰ろうか。

最近の園内は

2012/07/23

最近は晴れたり雨だったり、そんな日が続いています。

写真は主に7月22日のもの。最近の晴れた日のも混ぜています。

雨の日でも、青いケシの咲いているロックガーデンは、人気のスポットです!

今日撮影した、ヒマラヤの青いケシ。

花びらの形、鮮度、ベストな状態のものを撮るのは難しいものです。

コマクサも最盛期を迎えています!

霧の中が高山の雰囲気満点です。

ニッコウキスゲのところによってはピークを迎えています!

※ところによっては:雪解け遅いところは、咲いていませんが、

園内全体の総数が多いのは今頃でしょう!

雪解け遅いところは8月でも見ごろです!

晴れるとニッコウキスゲと山がこんな感じに写せたり。

リフト乗りながら、ゆっくり五竜岳を見るも良し!

ツアーの方が来られると、こんな感じに園内の概要や花のことなどを説明したりしています。

雨の日の今日、ビジターセンターにて四季の変化も紹介したりしました。

タカネナデシコも見ごろを迎え始めました!

ヒオウギアヤメもまだまだ良さそうです!

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7月は晴れる日が少ないものの、

晴れれば、北アルプスの残雪の雰囲気は良し!

この時期ならではの花もお楽しみください!

さよならおたまじゃくし

2012/07/23

池をのぞくと、いつもそこにいた君は、もういませんでした。

(でっかいモリアオガエルのお玉は居ますが、ヒキガエルが一斉にいなくなっていた!)

良く見ると、周りの石に5ミリに満たないカエルがたくさんいました!

さて、このカエルが生き残る確立は1/xxxxxxxxxxやら。

元気に生きておくれ!

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ちなみに、地蔵の沼には、まだまだ残っています!

ご安心を!

水面にうじゃうじゃ・・・

画像処理をしたらわかりやすくなりました・・・何ということでしょう。

【名古屋駅】観光PRのお仕事

2012/07/22

7月18日、19日は、名古屋駅で、長野県の観光PRが行われました!

通路のど真ん中に出現した観光ブース。

各エリアから観光業の関係者が集まり、PRをします。

パンフレットのブースも大盛況!

長野県のゆるキャラ、アルクマ君も出動!

アルクマ君は名古屋の人にも大人気!

こちらは白馬、小谷、大町のブース。

コマクサと、

チングルマなどの高山植物を持ち込んでいます!

やはり、現物があると説明がしやすいもの。

写真に撮られる方も多くいらっしゃいました。

こちらのメインのブースにも様々な植物を持ち込んでいます。

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この植物には苦労もあるもので・・・。

めぐりめぐって、長野県の観光PRの植物を白馬五竜高山植物園が用意することに。

ということは、ワタクシ坪井が用意するもので・・・。

・・・

必要な種類は_?

背丈の低いものと、高いもの_?

鉢は10鉢、大きさは、植物のバランスは_?

枯れることを想定して、やや多めに、開花のタイミングは_?

車への積み込み方、名古屋で暑さに耐えるか、二日間なら_?

・・・ということで用意した植物。

___名古屋駅前駐車場23:00 駐車料金:1h/¥600

ニッコウキスゲの花は一日で咲き終わります。

明日の午前の開花に向けて花が開きだしています。

バラして持ってきた植物を、理想通りに組み立てあげなければならない・・・。

「まずは、全ての箱から、全ての苗を広げて並べて下さい!」

仮組み、数合わせ、バランス、配置。

搬入カギ閉めタイムリミットの24:40、とりあえず間に合いました・・・。

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名古屋駅には白馬エリアのポスターがたくさん貼ってあります!

上が白馬五竜高山植物園、下が八方尾根。

柱に沿って、八方/五竜、岩岳、大町、栂池のポスターが延々と。

光の向こう側まで続いています・・・。やりすぎ白馬。

あのデジタルで入れ替わるやつにも載っています!ビバ白馬。

駅の向こうを覗くと貼ってあります!

ここも。

ここも。

おすすめです。

左見て。

右見て。

さて、今年は名古屋界隈の方が多く来てくれるものでしょうか!

名古屋は本当に暑かった・・・。

白馬が高山植物が育ちやすい気候だというのが、良くわかりました。