緑の調律日誌

緑の調律日誌

青いケシ、咲きました!

2012/03/12

前回、予告のあったヒマラヤの青いケシのつぼみ。

咲きました!

白馬五竜発、タネから育てた青いケシ、第一号!

色があんまり青くない?

生育温度が高いと綺麗な青が出ない、という噂を聞いたことがありますが・・・

なんか背が低い?

確かに低い。室内で無理した結果、なのかな・・・?

逆光で撮ると、また雰囲気がいい!

背が低い割に、ヨコ撮影でも構図が決めにくい。

それにしても雪の上に黄色いおしべが鮮やかです。

やはり、こうしてみると背丈が小さい!

けれど、むしろかわいい。アンバランスさがいい。

意図してこの大きさで咲かせられれば、それはそれですごいけれど。

特別な温室でなく、温度管理も無く育てた割に、茎は力強くしっかりと。

下には別のつぼみも見えます。

これがどう咲くかも楽しみです。

 

青いケシの栽培に関しては、まだわからぬことだらけ。

けれど、一つのことがわかったのも確か。

今後も理解を深めていきたいものです。

黙祷

2012/03/11

午後2時半。一回目の放送を入れる。

『時間になりましたら黙祷を行います』

微かに舞っていた雪、風が吹いて密度が濃くなってくる。

冬の間、植物栽培はひとり仕事、

社員として受け持つ部署は、受付および放送業務。

心を落ち着かせ、マイクを取った。

『黙祷』

 

昨年、被災地を訪れたことを思い出す。

訪れて初めて気がついた恥ずかしい話、

「がんばれ東北」「がんばろう東北」

日本語の一文字違い、そこに見える責任と覚悟の大きさ。

当事者でない自分が多くを語ることは出来ない。

ただ、そこにある全てが現実なのだと、きちんと知ることが出来た。

(当事者:実は東京に居て帰宅困難者になりましたが、命に危険を感じるものは無く)

 

 

『黙祷、ありがとうございました』

放送ブースから見えるゲレンデの空気が動き出したのを感じる。

吹雪出した雪は、しばらくして止んだ。

隠蔽は雪解けとともに

2012/03/09

3月ももうすぐ半ば。ゲレンデの雪も少なくなってきました。

スキー場の積雪量をグラフにしてみたものです。

テレキャビン山頂とエスカルプラザの宿直者が積雪量を記録し、各所に毎朝発信しています。

こうして、図示してみると、

・12月下旬から一気に積雪量が増える

・積雪量のピークは2月中旬

・2月一週目に降った雨は急激に雪を溶かした

・2月下旬からの温暖のため積雪量がどんどん減っている

など、色々と目に見えるようです。

・・・大学の卒業論文みたいな解析は、面倒なのでやめましょ。

写真は3月7日。

雪がどんどん溶け、草の緑色まで見えてきています。

・・・ところで困ったことが。

植物を育てた土でも、コケが出たり劣化したものは雪の上に捨てていたのですが、

雪が溶けて剥き出しに!

ここも。

ここは溶けたら掃き掃除しなければ。

捨てたのは雪が増え続けていた、1月、2月の頃。

土を捨てても次の日には、真っ白でキレイ、だったものが、このところは・・・。

雪が溶ければ地面と一体化する場所なのですが、

やはり見た目がよろしくない。

来年は自重しましょう。

最近のガシャポン

2012/03/07

子供のころ、駄菓子屋の前とかにあった100円のガチャガチャ。

アレ、大好きでした。

特に、当たりは機械の類のものとか、最近の小奇麗なものでなく薄汚れた赤いプラスチックの筐体のとか。

最近は、こんなのも出てきているようです。

『ヒミツのおまじないストロベリーDX』

ワイルドストロベリーの種、育て方マニュアル、小さい鉢、土、セットになってます。

播いたら十日ほどで芽が出ました!

画鋲の先でほじくりかえして、密植を避けて植えなおしました。

どれだけ大きくなるものやら。

成長しましたら経過を載せることとします。

 

しかし、こういう製品はどんな人が企画するのやら(笑

子供の教育にも良さそうですが。

次回予告

2012/03/07

室内で育てている青いケシ。新芽が伸びてきています。

あれ、右下のやつは・・・?

つぼみですね、これ。

普通、もっと茎がするする伸びてからつぼみがつくものですが。

室内で育てている無理も影響しているものか・・・?

しかし今回の株は、前回紹介した黄色い花のメコノプシス・カンブリカとは違った、

「青い」ケシの一種、メコノプシス・ベトニキフォリアです。

花が咲けば、私自身、種から育てた青いケシの最初の開花となるわけで。

これからが楽しみなものです!

ハイ・クオリティゆきだるま

2012/03/06

お客様の中には、スキースノボよりも雪だるま作りに熱中されたりします!

そんな中にすごい出来栄えのものがひとつ。

おおお、何という絵に描いたような完璧なフォルム!

おおお、何という帽子のつばの反り返り!ジェントルメン。

実は、この雪だるまが作られるところを、室内でコーヒー飲みながら眺めておりました。

大の大人が2、3人がかりで作り、球の曲線を追求するかのように手袋で何度も撫で上げて、完成記念には子供さんらも交えて記念撮影されていました。

写真は製作から1日経ったものですが、帽子が溶けることも無く素晴らしい形で・・・。

作ったモノを手元に置く喜びよりも、モノを作る過程の方が楽しいモノ、その最たるものは雪だるまではないか。

そんなことを考えたりもします。

2月のフクジュソウ

2012/03/05

旧美麻村、現在は大町市。白馬のすぐ隣。

2012年2月28日のよく晴れた日。

ここを通りがかった際に、車を降りてみました。

早春に咲く花のひとつ、フクジュソウ。

この場所の斜面では、数多くみられるものですが、もしかすると、つぼみくらいは見つけられるだろうか?と。

同行していた大学の後輩と探し始めます。

そして探す間もなく、

お、あった!

つぼみどころではなく、花が咲いていました!

さすがに数は少ないものの、ちらほら咲いているのがわかります。

よくよく見ると、つぼみが地面に埋もれているのも見つかります。

闇雲に歩き回るのは、つぼみを踏んでしまいそうで危険。

しかし、2月のうちに白馬に近いこのエリアで、フクジュソウの開花がみられるとは思わなかった。

予想外の春の訪れに気がつき、雪の季節の終わりが近づいているのを改めて感じます。

この場所も、もうすぐ一面にフクジュソウが咲くようになります。

その時までは、あともう少し。

はれの日

2012/03/04

最近、天気が良い日が多く、春らしくなってきたようにも感じます。

写真は2月28日。超快晴。

昨日から泊まりに来ていた大学の後輩と、観光客ルンルン気分でテレキャビンに乗りました。

雲ひとつ無し!

思えば、ゴンドラ駅舎の屋上に乗れるスキー場など、そうそう無いような。

五竜岳。リフトからの眺めは更に良いはず。

見通す白馬三山。北アルプスの広がりがよく分かる。

スキーをしない方でも、天気の良い日は、冬山を気軽に観光するのにお勧めでございます(営業)。

道中にはカモシカも毎度のことながら見つかりました。

テレキャビンとの距離感はこんな感じ。

運が良いと、真横で見られたりします!

今日この日のベストショット。

雪山にカモシカ。天気が良いと色々楽しいものです。

咲きました!メコノプシス・カンブリカ

2012/02/22

咲きました。

種名は、メコノプシス・カンブリカ。

青いケシと同じ仲間の植物です。色は黄色だけど。

2月19日に、つぼみがいつ咲くか?という前回記事掲載を載せましたが、

次の日20日朝、休みの日ながら水やりだけをするために訪れたところ咲いていました!

まさか、もう咲くとは思わなかったのだけれど。

室内ではつまらないので、雪の上に持ち出して撮影会を開始しました。

一眼レフで背景をぼかすように撮るか、

コンパクトデジカメで、背景もやや写るように撮るか、どちらが格好いいやら。

この花は、一度栽培品を見たことがありましたが・・・、正直あんまり感動しなかった。

こんなにキレイな花だという記憶は無く。

まあ、オレが育てたやつだから、一番キレイに決まってるよね。

(何という親ばか)

ただ、屋外で栽培していても変な開き方をすることもある青いケシ。

室内で変な時期に咲かせたものの割には、掛け値無しに美しい開き方をしている、とも思いますが、いかがでしょうか?

試しに『メコノプシス・カンブリカ』と画像検索してみても、ありふれたポピーに見えて、そこまでキレイな花に見えないような?

やっぱり、うちの子が一番キレイね。写真の撮り方も良いのかしらね?

(もう一回親ばか)

鉢なので移動が可能。

室内で撮影すると、また雰囲気が変わります。

こんな花を飾る食卓とかも、素敵なもんでしょうね。

『めこのぷしす・かんぶりか』

夜になると花がしぼむようです。

どんなメカニズムで花びらが動くものやら。

複雑な形で曲がっても、また明日には元通り開いています。

何日間咲くものか。

また二番目のつぼみはどのように咲いてくるか。

別の株でもつぼみがどんどん伸びてきています。

どの花がどう変化を見せるか楽しみだ。

写真で見るこの花は、もっと大株に育てられている場合が多い。

鉢植えでなく、地植えで咲かせたら、もっと大きくなるか。

いや、では自生地ではどのような形をしているものか。

色々と興味は尽きません。

今後も面白そうです。