緑の調律日誌

緑の調律日誌

大糸線脇のざぜんそう

2012/04/18

白馬のそばにある、青木湖。

この湖畔を通るローカル線、大糸線の線路わきにザゼンソウが生えている場所があります。

土手の上が線路。

例えば左わきの水路を見ると、

こんな感じに見事に咲いています。

近寄って触ると、見た目通りの肉厚な感じ。

ザゼンソウ、分かりやすく?言えば、茶色いミズバショウの仲間です。

そして、英語では「スカンクキャベツ」。

葉っぱがキャベツに似ていて、さて、匂いは?お試しを。

最初の一枚から、後ろを振り向くと、青木湖がこんな感じ。

見どころは、色んな時期に色んな場所にあるものです。

育苗スペース 雪解け

2012/04/17

春になって、雪が解けだしました!

とはいったものの、「解けだした」、というあたり、まだまだ雪があるのが基本です。

こちらは、植物を育てているスペース。

左手の黒いアパートは社宅。徒歩0分の作業場所です。

奥の方から見ると、まだ雪は厚く。

それでも、来週には溶けることでしょう。

雪が溶けたら、補強に使ってある単管(鉄パイプ)を育苗棚に組み替えて、

手前にある足場用の鉄板を天板に使って・・・。

屋外肉体労働がてんこ盛りの予定です・・・。

こちらは、セツブンソウ。昨年初夏に種を播いたもの。

このトレ―の端には雪が残っていました。

雪が溶けるとまさに同時に芽が伸びてきます。すごい!

こちらは青いケシ。まだ芽は形も見えませんが、暖かくなると伸びてくるでしょう!

こちらはハマギクの盆栽ですが・・・、ネズミ?に鉢が荒らされています。

これ以外にもネズミ?に荒された鉢多数。

乾燥する前に、生き残りそうなものは手当しなければ。

敷地内ではフクジュソウが咲いていました。

いよいよ本格的な植物の季節が始まります。

 

ちなみに、現在の植物園。

というか、スキー場です。5月6日まで営業しています。

現在、積雪225cm。

春スキーにもお越し下さいませ。

test

2012/04/07

黄色いケシの種

2012/03/28

2月22日の記事で咲きました!と紹介した、メコノプシス・カンブリカ。

黄色いけれど、青いケシの仲間の黄色いケシです(ややこしい)。

ひと月たった3月24日、種が出来ているのに気がつきました。

左が種、真ん中は花、右は若い種、根元にはつぼみ、同じ株で同時に4つの楽しみ!

お買い得でございます。

先端が割れています。ここからこぼれそうなので、そっと切り取って。

紙の上でパラパラ崩したら、これだけ種が入っていました!

この種を、何と抽選で10名様にプレゼント!!

・・・は、今回はナシです。すんません。

けれど、イベント等でこういうプレゼントも今後は機会を見て行なっていきたいところです。

白馬五竜高山植物園の更なる展開にもご期待くださいませ。

めこのぷしす かんさつきろく

2012/03/27

小学生のころ、アサガオの観察記録とか、やったかな…。

覚えていませんが、写真や数字と共に植物の成長を毎日のように記録すると、

その変化は面白いものです。

それを確かな目的と明確な基準を持って記録すれば、学術研究ともなるわけですが、

とりあえず、好奇心と興味をもって、面白そうな範囲での観察をしてみました。

3月12日に咲いた青いケシ、メコノプシス・ベトニキフォリア。

コレが実は、この後どんどん伸びてきました。

3月16日、14cm。

高さは、地面をゼロ、花の中心までの距離です。

計測は、朝9時頃です。

3月17日、19cm。

なんと一日で5cmも!

3月18日、24cm。

この日も5cm伸びました!

3月19日、29cm。

この日も5cm伸びました!そして花びらも落ちました・・・。

3月21日、31cm。

伸びもゆるやかになったようです。

3月24日、32cm。

伸びは遅いものの、少しずつ伸びているようです。

そして最初の花が落ちてから5日、2番目の花が見えてきました!

3月25日、32cm。

昨日と比べると大差は無し。一週間後くらいに測ると、違うでしょうか?

3月26日の今日、綺麗に花が二つ並んで咲きました!

こんな感じで飾っています。

スキー場に来たら青いケシが咲いていた!そんな感じで。

 

とりあえず、ガンガン伸びた青いケシでした。

普通は(今までの屋外では)、地べたで咲いたり、こんなに急に伸びたりしませんでしたが・・・。

今後も青ケシへの理解を深めたいものです。

春植物の時期

2012/03/26

2月の終わりの記事で紹介した、白馬の隣の美麻のフクジュソウ。

3月21日、訪れてみると、見事に咲いていました!

向こうの斜面は日当たりが違うのか、雪が一面に積もっています。

森の奥まで咲いているようです。

雪解けと共に咲いたフクジュソウ、春の終わりに種が出来たら、夏には葉は枯れてしまい、森の中や草むらの中で次の春を待ちます。

斜面が黄色く染まるこの時期ならではの景色。

春の訪れを感じますね。

 

旧美麻村は、麻栽培の歴史も深いようですが、

外灯デザインも麻!さすが。

青いケシ、咲きました!

2012/03/12

前回、予告のあったヒマラヤの青いケシのつぼみ。

咲きました!

白馬五竜発、タネから育てた青いケシ、第一号!

色があんまり青くない?

生育温度が高いと綺麗な青が出ない、という噂を聞いたことがありますが・・・

なんか背が低い?

確かに低い。室内で無理した結果、なのかな・・・?

逆光で撮ると、また雰囲気がいい!

背が低い割に、ヨコ撮影でも構図が決めにくい。

それにしても雪の上に黄色いおしべが鮮やかです。

やはり、こうしてみると背丈が小さい!

けれど、むしろかわいい。アンバランスさがいい。

意図してこの大きさで咲かせられれば、それはそれですごいけれど。

特別な温室でなく、温度管理も無く育てた割に、茎は力強くしっかりと。

下には別のつぼみも見えます。

これがどう咲くかも楽しみです。

 

青いケシの栽培に関しては、まだわからぬことだらけ。

けれど、一つのことがわかったのも確か。

今後も理解を深めていきたいものです。

黙祷

2012/03/11

午後2時半。一回目の放送を入れる。

『時間になりましたら黙祷を行います』

微かに舞っていた雪、風が吹いて密度が濃くなってくる。

冬の間、植物栽培はひとり仕事、

社員として受け持つ部署は、受付および放送業務。

心を落ち着かせ、マイクを取った。

『黙祷』

 

昨年、被災地を訪れたことを思い出す。

訪れて初めて気がついた恥ずかしい話、

「がんばれ東北」「がんばろう東北」

日本語の一文字違い、そこに見える責任と覚悟の大きさ。

当事者でない自分が多くを語ることは出来ない。

ただ、そこにある全てが現実なのだと、きちんと知ることが出来た。

(当事者:実は東京に居て帰宅困難者になりましたが、命に危険を感じるものは無く)

 

 

『黙祷、ありがとうございました』

放送ブースから見えるゲレンデの空気が動き出したのを感じる。

吹雪出した雪は、しばらくして止んだ。

隠蔽は雪解けとともに

2012/03/09

3月ももうすぐ半ば。ゲレンデの雪も少なくなってきました。

スキー場の積雪量をグラフにしてみたものです。

テレキャビン山頂とエスカルプラザの宿直者が積雪量を記録し、各所に毎朝発信しています。

こうして、図示してみると、

・12月下旬から一気に積雪量が増える

・積雪量のピークは2月中旬

・2月一週目に降った雨は急激に雪を溶かした

・2月下旬からの温暖のため積雪量がどんどん減っている

など、色々と目に見えるようです。

・・・大学の卒業論文みたいな解析は、面倒なのでやめましょ。

写真は3月7日。

雪がどんどん溶け、草の緑色まで見えてきています。

・・・ところで困ったことが。

植物を育てた土でも、コケが出たり劣化したものは雪の上に捨てていたのですが、

雪が溶けて剥き出しに!

ここも。

ここは溶けたら掃き掃除しなければ。

捨てたのは雪が増え続けていた、1月、2月の頃。

土を捨てても次の日には、真っ白でキレイ、だったものが、このところは・・・。

雪が溶ければ地面と一体化する場所なのですが、

やはり見た目がよろしくない。

来年は自重しましょう。