緑の調律日誌

緑の調律日誌

FM湘南に出てます(そういえば)

2012/01/12

FM湘南ナパサ。

受信エリアは、

神奈川県の平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、伊勢原市、寒川町(藤沢市、二宮町、秦野市、厚木市の一部)。

『スキー&スノーライフ情報』

この番組に出演しています。

電話でナマで出演するやつですね。

スキー場の様子、イベント情報などをメインに紹介しています。

私の出演予定は、土曜日13:30から10分ほど。

12月31日、1月7日、と出演していました。

実は去年も出てました、そういえば。

次回は、1月14日、1月21日も出演予定です。その後は、どうだったかな・・・。

 

大学から信州長野県に住んでいるものの、

私の出身は横浜市、そして本籍は父の実家の平塚市。

湘南ゆかりのシティーボーイとして(!?)出演しています(笑

ラジオじゃ顔は見えないもんね。

いやしかし、その分、声から、人格や表情が伝わるものか・・・?

新春つぶやき三昧

2012/01/05

昨日、今シーズン初のスキーをした。

夏の間植物園であるゲレンデを滑る。

この辺がコマクサ、ウルップソウ、キバナシャクナゲときて、青いケシ、シラネアオイはコースから外れる。

そんなことを考えながら滑るのは、おそらく自分くらいだろう・・・と、良く分からない優越感に浸りながら滑る。

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ロックガーデンの山頂は冬でもしっかりと分かる。

圧雪はしていないようで、雪がやわらかい。

ストックを力いっぱい雪へと押し込む。

微かな抵抗の先に、ストックが3分の2ほど埋没する。

ゲレンデ積雪情報では、205cm、しかしこの場所は雪が薄く、60cmといったところか。

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夏の間も動いているリフトに乗る。

高さも速さも夏とは違う。

ブナの木々の先に実が落ちたカラがたくさんついているのが目につく。

ナナカマドの実は落ちていないものも多く、赤い実が鮮やか。

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植物園がある白馬五竜スキー場には何故か全然みられないヤドリギ。

八方尾根や栂池スキー場では良くみかける。

白馬五竜スキー場の隣のHakuba47ゲレンデで、今回3個だけみつけた(木の生え方が丸いので、あえて「個」で)。

白馬五竜とHakuba47をつなぐヤセ尾根の上級コース沿いを探してみたが、見つからない。

さて、ヤドリギの分布は何が影響しているのやら。

実を食べる鳥が植物園周辺には、少ないのかしらね。

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冬場のインフォメーション業務の参考にと、いいもり、Hakuba47の事務所を訪れてみた。

いいもりの事務所の方とは初対面であったものの、ブログ見てますよ、アオダイショウの話が好きです、と具体的に言われたのは嬉しいものですね。どれくらいの方が読んでくれているのだろうか。

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スキーは好きーだし、楽しんでいるが、上級者には成り得ない、そんなレベル。

安定した斜面ではカッコ良く滑れる(つもり)ものの、

凸凹やアイスバーンが出ると、型が崩れてしまう。

エッジでどのように雪面を滑るものか・・・。

日本刀で竹を切る、あの技術を考えてみる。

最適な角度、力の運びでないと、手前か奥に弾かれたりする。

竹の中に鉄棒が入っていようがそれごと切る、そんな感じで踏み込めばよろしい。

全くもって一般的でない例えを頭に描きながら斜面を滑り降りたりする。

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先日、上司から、植物園のツイッターやフェイスブックをやろう、との提案があった。

当たり前になりつつあるスマートフォン、あれがあればやり安いだろうが・・・、

最近の若者のように(自分も若いが)、常時ケータイやネットに触れていたいわけでもないので、通信料の高いスマートフォンが欲しいわけではなく、また泥作業しつつ会社の電話をとるので携帯電話は傷だらけ。こんな状況でタッチパネルなど触りたくない・・・。

けれど、植物園の情報は伝えやすいだろうし、リピーターの方は気にして下さるだろうな・・・と利点も多いはず。

さて、どうなるやら。今後にご期待ください、なるか?

山麓の冬は、夏の高山

2011/12/30

白馬五竜スキー場、雪の状態も、お客様の数も、冬スタッフの人数も、年末となり最高潮を迎えています!

アルプス平ゲレンデとは、夏に植物園となるゲレンデですが、

今日で降雪2メートルを超えました。

 

そんな中で、エスカルプラザ内にスキー場とは隔離された空間があります。

外はスキー場、しかしここは植物が数多く育つ不思議な空間。

冬の私の仕事である受付業務の指示や段取りを整えつつ、

この場所で積極的に冬の間も植物を育て続けます。

真ん中や奥に並ぶ大きい葉は、全て種から育てた青いケシの苗。

レストラン部門では、毎日のように発泡スチロールのゴミが出るので、

それを育苗箱代わりに利用しています。

水がこぼれず、断熱効果もあるはずで、良い感じです。

メコノプシス・インテグリフォリア。

「青いケシの仲間」で、黄色い花が咲きます。

黄色いケシですが、青いケシの「仲間」ということで。

メコノプシス・ナパレンシス。

こちらも青いケシの仲間ながら、青くはないようで。

背丈は2mくらいにもなるようですが、開花にも長い期間がかかるみたいです。

メコノプシス・ベトニキフォリア。

こちらは正統派「青い」ケシです。

4月に種を播いたものが、半年ちょっとでこれくらいまで育ちました。

これからもまだまだ成長させていきます。

来年には、咲くか・・・? 答えは育て続ければわかるもの。

冬の間も葉の成長が旺盛なのがわかります。

この場所の気温は、

晴れた日は最高25度程度、

雪の降った日はおよそ10度。

ある意味、高山の気温に近い気がします。

ふと、自販機の上を見ると。

場所と日光を、自販機の廃熱を、最大限に回収すべく、

こんなところにも置いています。

こちらは、芽生えたばかりの青いケシ。

10月の終わりに播いた種が芽生え、最初の移植の適期を迎えています。

こちらは青いケシではないですが、このような小部屋に分かれたトレーにピンセットで植えていきます。

青いケシ以外のものも育てています。

芽生える様子や成長の過程がとても面白いものです。

芽生えたら移植し、大きくなったら鉢を大きくし、時期をずらして播いたが新たに芽生え、

その繰り返しです。

季節を狂わせ、操ることを目指すこの場所では、春咲きのリンドウすら咲いています。

日当たりの良い場所、

窓ガラスに近い寒い場所、

自販機の熱で暖かい場所、

暖房を入れてみようかと思っている場所、

様々な条件を読み取りながら、季節と植物のコントロールをどこまで出来るか、

そんなことに挑戦しながら、冬のスキー場で植物を育てています。

ちなみにお客様が覗き込むと、まずカモシカの骨が見えます(笑

この方が、面白いよね。

外から見るとこんな感じです。

光がよく入るということは、外からもよく見えるということです。

スキー場に訪れつつ、覗いてみてください。

平日の日中には大抵ここで作業をしているはずです。

 

それにしても、冬のスキー場施設でここまでしている場所は無いのではないか!

そんなことをひそかに自慢にしながら、冬の仕事を楽しんでいます。

父親の棚から拝借した一眼レフの新しいレンズを使って、ちょっと違った質感の写真を多めに載せてみました。

アルクマ

2011/12/27

信州のゆるキャラ、『アルクマ』。

クマなく歩く、ということらしいです。

そんなアルクマが白馬五竜スキー場にもやって来ました。

子供たちにも大人気で、囲まれて動けないくらいに。

アルクマ君と、高山植物を一緒に育てている・・・的な写真を撮ってみました。

制服が紅白色なのは、まあ色々あるのです。笑

大町山岳博物館の展示

2011/12/11

企画展 『くさばなの一生』

白馬村のとなり、大町市にある山岳博物館で、おもしろい植物の展示が行われています。

カモシカの像が迎えてくれます。

草花の生態をボタニカルアート(植物細密画)と分かりやすい解説、写真で紹介しているものです。

この展示ではボタニカルアートの原画も正面に飾られ、ふつうの博物館の展示より美術館のような雰囲気が出ているのが良いですね!

ボタニカルアートを製作した山田恭子氏には当植物園の図鑑の絵も描いていただいています。

植物ごとのタイトルが、興味を惹くもので面白いものです!

外にはコマクサの栽培圃場もあるのですが、冬なり地上部が枯れてしまったコマクサがみられました。

 

市立大町山岳博物館、白馬から関東、関西方面へ帰る場合には道中にあるもので、植物園に来られた際、帰りがけに立ち寄られるのも良いかもしれません。

スキー場、再びオープン

2011/12/11

12月10日、アルプス平ゲレンデが滑走可能になりました!

一度は11月26、27日の土日に営業を開始したものの、暑さと雪不足で2日間の営業でクローズ。

それから、半月も経ったころ、ようやく再び営業開始の運びとなりました。

 

たくさんの人で賑わうゲレンデ。とてもここに高山植物があるとは思えないくらい。

植物園は行くけど、スキーには行かない、という方、ゴンドラ乗って、山見て、コーヒー飲んで、それだけのために来るのも面白いかもしれません!

 

写真はライブカメラより。

こちらのアドレスから参照できます。

http://livecam.vill.hakuba.nagano.jp/livecam/?id=4

左の撮影時間を選択すると、天気の変化なども見てとれて面白いです。

植物移動、雪に備えて

2011/11/30

雪国白馬。植物園関係者の方たちからは、「高山植物が育ちやすくていい」と良く言われます。

しかし、それには、「雪に対する努力」をしなければならないわけでもあり、・・・それなりに面倒です。

夏に植物を育てていた場所は、冬には雪上車を入れて除雪しなければならない場所のため、雪が降るまでに撤去しなければなりません。

夏に単管(太い鉄パイプ)で小屋を組み、そこで植物を育てていましたが、まずは苗箱をどかして、小屋や育苗机から全て崩します。

小屋を壊したら、次はこれらの植物の移動。雪が降っても大丈夫な場所まで移動させます。

写真は11月18日のものですが、小屋を解体してから、苗箱の移動、と思っていたら・・・・・・・、 

 

想定外の雪が降りました。11月22日の朝の写真。

さて、どうしようかしらね、コレ。

・・・ゴム手袋やスコップで雪を払い落として、いくらか日が昇るまで待って搬出作業を行うことに。

まずはトラックが入れるような雪かきから。

トラックに載せて運びだします。雪が積もったおかげで、苗箱も重ねやすかったような・・・。

いや、寒くて、指先冷たくて、面倒です、ああ面倒・・・。

エスカルプラザの標高から少し下ると、相当雪は少なくなるものです。

苗箱を、種類や日当たり等から管理しやすいように並び替えていきます。

このまま春になって雪が溶けるまで安置。来年ふたたび伸びてくるのが楽しみです。

あれだけたくさんあった植物も全て撤去し、ガランとした感じに。

暖かい場所だったら、こんな植物の大移動をすることも無く、年中置きっぱなしなのでしょうが、

雪に備えるからこそ、あらためて見直したり、整理したりする良い機会になります。

そしてその分、春が待ち遠しくなるような。

メリハリつくのは良いですね。やっぱり面倒ですが・・・。

スキー場オープン!だけど・・・

2011/11/28

11月26日(土)は雲ひとつ無い快晴となりました!

前日までに雪もそれなりに積もり、スキー場がいよいよオープンしました!

エスカルプラザ前の駐車場も満車近い入り込みとなりました。

久々に活気づく白馬五竜。

シーズン入りを楽しみにしていたお客様も楽しそうに感じられました。

 

・・・しかし。

晴れすぎて、暖かい日が続いたことと、やはり人が滑ると雪も削れ溶けていくもので、

11月27日(日)の午後3時を持ってクローズとなりました・・・・・・・!!!

次のオープンは、雪の降り方次第になります。

 

ちなみに、テレキャビンは変わらず運行中です。

スキー場の季節でも、雪山を手軽に眺めにお越しくださいませ。

育苗施設秘密基地

2011/11/18

今年の冬は、エスカルプラザの室内で冬の間ずっと植物を育てるつもりでいます。

そのためのスペースを作っているのですが、このままでは見栄えが悪く、スキー客の方々の邪魔になるので、壁を作ります。

真ん中の机は苗箱を置くのに都合良い大きさで単管(鉄パイプ)を組んで、合板をのせたもの。

これをベースに買ってきたラティス(写真の木の目隠し)を固定します。

午前中に資材を一通り購入し、仮に並べて組み立て手順を考えます。

固定の手順はどうするか、入り口はどうしようか・・・。

昼飯食べて組み立て始めて午後三時。こんな感じに出来上がりました。

入り口は蝶つがいで組んで開けられるようにしてあります。

手前にある自動販売機の入れ替えに邪魔にならないような角度とか、壁は一応スキー板が立てかけられても耐えられるような強度にするとか、色々考えることも多いものです。

これからこの壁には高山植物園の展示パネル、周辺の見所や、山の写真などを貼り付ける予定です。

いや、夏に緑のカーテンをこの場所で作ったように、ここにアサガオでも絡みつかせてみるか!?

何にせよ、図面無しの現場合わせで形になったようで。

ちなみにこの場所、通りすがる社員には『ツボイの隠れ家』と呼ばれています(笑

 

今日は日曜大工日和なのか、レストランや売店の装丁で木を切ったり箱を作ったり、そんな光景があちこちで見られました。

 

この会社に入ってから、大きいものを作る機会が増えたような気がします。

元々、様々な素材で小物を作るのが趣味でもあるので、大小の違いはあれど、切ったり貼ったりすることに恐怖心無くチャレンジできるような。

白馬五竜だけの植物園を作るべく、様々な技術を磨いていきたいものです。

雪、再び、次の日

2011/11/16

前回の記事の投稿から一夜明け、休日の朝に窓を開けてみると、

なんと山が真っ白に!

よく見える上級者ゲレンデも真っ白になっています。

会社に近づくとこんな感じで。

エスカルプラザ正面のとおみゲレンデの上部まで降ったようですね。

スキーを滑るにはまだ足りないのでしょうが、これからどんどん降ることでしょう! 

いよいよ11月19日にはテレキャビン運行が再開します!

植物園のあるアルプス平ゲレンデは雪が積もり次第オープン。

今年のシーズン始まりは遅いか早いか、どうでしょう。

ちなみに別の場所から見る白馬三山の方面。

村内の紅葉もだいぶ散ってきました。

雪までもうすぐですね。