緑の調律日誌

緑の調律日誌

スキー場オープン!だけど・・・

2011/11/28

11月26日(土)は雲ひとつ無い快晴となりました!

前日までに雪もそれなりに積もり、スキー場がいよいよオープンしました!

エスカルプラザ前の駐車場も満車近い入り込みとなりました。

久々に活気づく白馬五竜。

シーズン入りを楽しみにしていたお客様も楽しそうに感じられました。

 

・・・しかし。

晴れすぎて、暖かい日が続いたことと、やはり人が滑ると雪も削れ溶けていくもので、

11月27日(日)の午後3時を持ってクローズとなりました・・・・・・・!!!

次のオープンは、雪の降り方次第になります。

 

ちなみに、テレキャビンは変わらず運行中です。

スキー場の季節でも、雪山を手軽に眺めにお越しくださいませ。

育苗施設秘密基地

2011/11/18

今年の冬は、エスカルプラザの室内で冬の間ずっと植物を育てるつもりでいます。

そのためのスペースを作っているのですが、このままでは見栄えが悪く、スキー客の方々の邪魔になるので、壁を作ります。

真ん中の机は苗箱を置くのに都合良い大きさで単管(鉄パイプ)を組んで、合板をのせたもの。

これをベースに買ってきたラティス(写真の木の目隠し)を固定します。

午前中に資材を一通り購入し、仮に並べて組み立て手順を考えます。

固定の手順はどうするか、入り口はどうしようか・・・。

昼飯食べて組み立て始めて午後三時。こんな感じに出来上がりました。

入り口は蝶つがいで組んで開けられるようにしてあります。

手前にある自動販売機の入れ替えに邪魔にならないような角度とか、壁は一応スキー板が立てかけられても耐えられるような強度にするとか、色々考えることも多いものです。

これからこの壁には高山植物園の展示パネル、周辺の見所や、山の写真などを貼り付ける予定です。

いや、夏に緑のカーテンをこの場所で作ったように、ここにアサガオでも絡みつかせてみるか!?

何にせよ、図面無しの現場合わせで形になったようで。

ちなみにこの場所、通りすがる社員には『ツボイの隠れ家』と呼ばれています(笑

 

今日は日曜大工日和なのか、レストランや売店の装丁で木を切ったり箱を作ったり、そんな光景があちこちで見られました。

 

この会社に入ってから、大きいものを作る機会が増えたような気がします。

元々、様々な素材で小物を作るのが趣味でもあるので、大小の違いはあれど、切ったり貼ったりすることに恐怖心無くチャレンジできるような。

白馬五竜だけの植物園を作るべく、様々な技術を磨いていきたいものです。

雪、再び、次の日

2011/11/16

前回の記事の投稿から一夜明け、休日の朝に窓を開けてみると、

なんと山が真っ白に!

よく見える上級者ゲレンデも真っ白になっています。

会社に近づくとこんな感じで。

エスカルプラザ正面のとおみゲレンデの上部まで降ったようですね。

スキーを滑るにはまだ足りないのでしょうが、これからどんどん降ることでしょう! 

いよいよ11月19日にはテレキャビン運行が再開します!

植物園のあるアルプス平ゲレンデは雪が積もり次第オープン。

今年のシーズン始まりは遅いか早いか、どうでしょう。

ちなみに別の場所から見る白馬三山の方面。

村内の紅葉もだいぶ散ってきました。

雪までもうすぐですね。

雪、再び

2011/11/16

11月に変わりつつ最近まで暖かい日が続いていたものの、ここ2、3日は寒さを感じるようになってきました。

何となく雨っぽい15日の午前中、山を見上げると・・・

霧の境が白く変わっています!!

今日はゴンドラの上まで行っていませんが、どうやら標高1200mくらいより上では雪が降っているようですね。

人工降雪機が稼動していました!

聞けばテスト的な運用のようです。噴出する霧がマイナス3℃以下だと雪に変えることが出来るようで。

もうすぐスキー場の季節が始まります。あと一月もすれば・・・。

第一次発芽ラッシュ

2011/11/07

10月の下旬に、エスカルプラザ内で色々な植物の種まきを始めました。

播いたらすぐ出るような種が多く出始めています。

ナデシコ類などがすぐ発芽するのは予測出来たのですが、やや意外なものも。

Leontopodium souliei。四川ウスユキソウという名前でも呼ばれるようですが、エーデルワイスの仲間、といったところですね。

キク科の仲間は発芽率が良いほうですが、播いて一週間ほどでたくさん発芽してくれました。

こちらは、青いケシの仲間、メコノプシス・ホリドゥラ。

この小さな芽から花が咲くまで育ってくれるか・・・!?

今まで青いケシの仲間は播いてから半月以上で発芽していましたが、今回この種類だけは色んな条件に置いた苗箱全てで一週間ほどで発芽していました。種子の状態も良かったのでしょうかね。

いわゆる高山植物の類は、発芽そのものがうまくいかないことも多くあります。

アサガオやヒマワリなどは播いたらすぐ発芽するものですが、野生の植物だとそうもいかないことが多いです。

例えば低温の条件で長期間置かないと発芽しないとか(冬の時期を経験しないと発芽しない、秋にこぼれた種が発芽してすぐ冬が来たら枯れてしまう)、二年越しで種子が熟成してから発芽するとか、そんな種類もあったりします。

また、一斉に発芽しては急な環境の変化で全滅する恐れもあるとかで、発芽時期が自ずとバラバラになったりと。 

とりあえず今は、播いてからすぐに発芽する種類がどんどん発芽してきています!

これらの芽生えを、きちんと育つように管理するのも一苦労ですが・・・。

現在、植物園→スキー場への転換時期ですが、植物園部門は常に最盛期であります。

最後まで咲く花

2011/11/06

営業の終わった高山植物園。

ゲレンデ準備と植物の健全な育成を兼ねて、余分な草は刈り取ったりします。

 

ところで、この時期まで咲いている花がありました。

タムラソウと、

マツムシソウ。

この2つが園内に残った最後の花の種類です。

とくにマツムシソウは今年は開花がよく、まだまだこれからも咲きそうな感じです。

来年も綺麗に咲いてくれますように。

今年もお疲れ様でした。

営業終了しました

2011/10/31

2011年度の植物園営業は、本日、10月30日を持って終了いたしました。

ビジターセンターの展示パネルや模型も全て撤去しました。

冬には多くの人が利用する休憩室へと変わります。

植物園の草を刈り、焼却しました。

スキー場営業前にほとんどの草を刈ってしまうのですが、刈り取った草を積もらせず株元の風通しを良くした場合の方がシモツケソウやヤナギランの開花が鮮やかだったことから、今回はそれなりに広い規模の草刈り&焼却を試してみました。来年はどのくらいに花が咲いてくれるのか、たぶん大丈夫。

植物園、自然遊歩道に設置した案内板、植物解説看板などを全て撤去しました。

雪国、ゲレンデの植物園の都合上、こういった作業がどうしても必要になります。

設置しっぱなしだと、回収や設置の手間も無く、様々な工夫もしやすいのですが・・・、

この機会に看板の考え直しやバージョンアップなどが出来る、と前向きにとらえましょうか。

 

植物園に訪れてくださった皆様、ありがとうございました!

また来年のお越しをお待ちしております!

 

本ブログの方は、雪が積もるまでしばらく続く予定です。

もう少し、お付き合いくださいませ。

秋晴れ!(冬晴れ?)

2011/10/27

白馬村が霧に包まれている早朝、出勤してテレキャビンに乗り込みます。

早朝に霧がかかることが良くあるのですが、エスカルプラザの標高より上に行くとその雲海から抜け出すことが出来ます。

テレキャビンの周りの紅葉もそろそろ終わりです。

今は白馬村内の紅葉が良い時期になっています。

今日の北アルプスの景色は見通し最高、雲ひとつ無く!

一昨日の夜に再び北アルプスに雪が降りました。

昨日の園内は山が見えたり見えなかったり。

今日は凄く良い感じです。

園内のあちこちには霜が降りてきていました。

雨飾山から戸隠の方面。

写真左に見える火打山の山頂にはしっかり雪が積もっています。

園内のブナもすっかり葉を落としたようです。

園内にある池。白馬三山が写ります。

こう撮ると、それなりに大きい池のようですが・・・実際は直径2?3mの小さな池。

八方池や白馬大池くらいの大きさに見える、かな。

赤い実のナナカマド。

葉はすっかり落ちたものの、赤い実が鮮やか!

園内の青いケシも霜につつまれています。

葉の毛に水が溜まりやすいためか、霜がつきやすいようです。

上の写真とは別の種類の青いケシ(M.integrifolia)。

葉の毛がより細かいためか、大粒の水滴がつき、凍り付いています。

午後の園内では山頂の雪もだいぶ溶けたようで。

秋晴れなのか冬晴れなのか、山が近くに感じるような気がします。

先ほどの写真と同じ青いケシ。

霜が溶け、生き生きとした姿に戻りました!

これを繰り返して、冬が来て、来年咲くことでしょう。

こちらのケシでは、朝と同じ形で水滴が残っていました!

見比べると面白いものですね。

明日も同じ形で凍っているのか・・・?

 

園内もめっきり寒くなりました。

例年は、あと一週間もすれば園内に雪が積もり、あと一ヶ月もすればスキー場へと変わります。

毎日のように北アルプス五竜岳の麓へ通う日常。

日々の移り変わりが、この頃はとても早く感じられるようです。

播種か培養か

2011/10/22

信州大学の経済学部ゼミと入れ違いに、安曇野にある南安曇農業高校の学生が訪れました。

園内から持っていったユリを培養して育て、また植え戻しにきているわけです。

今年で活動も4年目を迎えます。

こちらはササユリ。

来年花を咲かせるかはわからないようですが、麟片から培養したもので、種を播くよりも早く育っているようです。

こちらはコオニユリ。

何年か育てていたものらしく、相当大きくなっています。食べたらおいしそう。

植栽後は、園内の育苗施設での見学。

種から播けば、たくさん育つけど時間がかかる。

培養すれば、相応の手間や機材は必要でも時間を短縮できる。

どちらにせよ、双方の良し悪し、実際の手間などを知らなければいけないわけで。

去年播いたものはこれ、一昨年からのものとはこれだけ成長が違う。など比べながら確認していきました。

来年は企業研修で、栽培を手伝いに来てくれるかな。

そうすれば、こちらは人手が助かり、学生たちはバイオでない種からの手間暇を知ることが出来、一石二鳥なわけで。

信州大学経済学部ゼミ

2011/10/22

今日、信州大学の経済学部の1年生が新入生ゼミで白馬を訪れました。

その数、100人ほど!会場のレストランが一杯になりました。

学部は違えど、私自身も信大の学生だったわけで、8年前はこんなだったのかなーと思います。

駒谷社長が長野県の索道事業のこと、会社の環境に配慮した取り組み、サービス業についてなどを話し、

白馬村観光局からは白馬村におけるスキー、登山の観光客の推移、今後における取り組み、在り方などの講演でした。

地元大学の経済学部、是非とも長野県の経済の活性化に役立ててください!