緑の調律日誌

緑の調律日誌

コマクサを植えよう!

2010/07/24

24日、白馬五竜高山植物園にて、

テレビ信州主催イベント「北陸コカ・コーラプレゼンツ 標高1500m!天空のお花畑を作ろう!」が行われました。

私も園内ガイドとして先陣切っての参加です。イベント用の赤いTシャツを着てます。ああ、コーラが飲みたい。

イベントとしては、高山植物の代表格であるコマクサを植えることを通して、貴重な高山植物の生態や実態に触れてもらおうというもの。

今回は長野県内在住のご家族18組59名様が参加されました。

コマクサ、高山植物についてパネル説明等をした後、コマクサの長い根をうまく植えるような説明をしつつ、実践して頂きました。

植えたコマクサの横には、個人個人の名札が。

来年、再来年に訪れた際に、自分のコマクサがどれだけ育っているかが楽しみです。

みんなで記念撮影の後、テレビ信州さんなので、例の

「マイチャン!テレビ信州!」

と皆で言う例のアレを取りました。例のアレです。

そのうち「白馬五竜高山植物園」として映るはずです。私は、左端の方に居ます。

 

今回のイベントのことは、7月29日のゆうがたgetにて放送予定です。どうぞお楽しみに!

梅雨も明けて

2010/07/21

連休までは雨続きでしたが、ようやく梅雨も明けたようで毎日良い天気が続いています。

それでも北アルプスが一望出来る割合は半々で、午前10時を過ぎたあたりから山頂に雲がかかることが多いようです。

やはり、青いケシの知名度と期待は大きいようで、連休中にはたくさんの方で賑わっていました。

今では混雑も解消されていますが、花は変わらず咲いています。今の時期、まだまだ綺麗に咲いていますので、特に平日はゆっくり見られるのでおすすめです。

自然遊歩道では、ニッコウキスゲが最盛期を迎えています。湿原の木道沿いには多くみられます。

実はこの花、「一日花」と呼ばれ、今咲いている花は一日でしぼんでしまいます。写真のものでは、バックにつぼみが4つ見えます。これが次々に咲いてきて、一日ごとに花が入れ替わっても、総じて遠目にはたくさん咲いているようでに見えるわけですね。

 

最近花の移り変わりがとても早いです。

園内を回る度に、

「この花はもう咲き終わったのか…」

「もうこの花が咲き始めたのか!」

その繰り返しです。

…今ある花は、今しから見られない。

そんなつもりで園内を回ってみると、ちょっと気分が変わるかもしれません。

こまくさ祭り 7月17日?19日

2010/07/17

いよいよ三連休!今日の園内は入道雲も浮かび上がりました。

この連休中はこまくさ祭りということで各種イベントも行われています。

鍋の振る舞い、シンセサイザー演奏、コーラス、抽選会など色々とです。

イベント情報ページ ↓ https://www.hakubaescal.com/green/event/index.html

大体のイベントが昼頃に集中するので、11時頃までに園内にお越し頂くのがおすすめです!

園内では白いコマクサが咲いていました。よく「白いのはどこ?」と聞かれますが、広いコマクサの場所では口で説明しにくいことと・・・、やはり自身で見つけて感動して頂きたい!

そういうことで「じっくり探してみてください」とお答えしております。

それにしても青いケシが人気です!

先端の花は散ってしまいましたが、2番目、3番目の花が咲いてきて、鮮やかな青が目立っています。

夏盛りの涼しい高原の高山植物園。

旅行に避暑に、お越しください!

カブトムシ園オープン!

2010/07/16

明日、白馬五竜カブトムシ園がオープンします!

課長とコツコツと進めてきたところ、今日で総仕上げをしてようやく準備が終了しました!

・・・実は、長雨の影響かカブトムシの発生が遅れており、開園を控えて予定した数が用意出来なさそうでした。

ところで関連のあるゴルフ場の片隅で積み上げた木材チップからカブトムシが大量に出ているというウワサが!

急遽、部長の号令でカブトムシ採集部隊が結成され、数人がかりで数百匹のカブトムシをかき集めてきました。ああ、面白い会社だなあ!

おかげ様で、園内はカブトムシが悠々と闊歩するようになりました!

入園料200円、カブトムシセット(オス、メス、虫かご、えさ)800円です。お越しください!

 

ところで、会議で社長に問いかけられたこと・・・

「君は、カブトムシと植物、どっちが好きなんだい?」

さて、どう切り返すべきか。思案すること2秒弱・・・。

「カブトムシは本能で、植物は理性で始めたものです」

会議の場には笑いが走りました。君は上手いこと言うなあ、と。

子供がカブトムシと遊びたがること、それには理由などないのでしょう。

多くの方がここで楽しんでいただけることを期待しています。

 

園内の青いケシも良い感じです!

多くの方が本能のまま、自由に楽しんでいます。

花は8月の上旬までは見られそうです。ご期待ください!

クワガタ探して

2010/07/09

いよいよオープンが7月17日に迫った「白馬五竜カブトムシ園」。同時にエスカルプラザ内で世界、日本のカブトムシ、クワガタムシ展示を予定しています。

その展示用にと、休日の日はバイクを走らせクワガタを探して走り回ります。

バイクに乗っていても、遠くに見える樹種の判別はある程度出来ます。そしてクワガタが好む種類の木、好む条件の木を、わき見運転(マネしないでね)で見つけます。

例えばこういう道沿いの一本の木でも(オオバヤナギでした)、樹液がしっかり出ていて、実際にクワガタがいたりするものです。

今回は、ノコギリクワガタを多く見つけることが出来ました。

写真では、樹液を吸うメスを、オスがとりあっています。

ところでクワガタ探しというと、森の中のクヌギを想像しますが、実は意外なところにも多いものです。

写真のような河川敷のヤナギの小低木に実はクワガタは多いものです。今回新しく発見したクワガタポイント(場所は内緒で)ですが、面白いほどたくさんのノコギリクワガタを見つけることが出来ました。

その昔とある河原では、親指くらいの小さいカブトムシが50匹以上(動くので途中で数えられなくなった)一本のヤナギの木に群がっているのを見つけたことがあります。身近にクヌギ林が無い方は、河原を探してみることをお勧めします。

 

白馬五竜カブトムシ園、着々と準備が進んでおります。

皆様のお越しをカブトムシ、クワガタムシ一同お待ちしております!

森和男氏の園内指導

2010/07/08

東アジア野生植物研究会を主宰する森和男氏。

多くの本を執筆し、山野草の雑誌にも毎回寄稿される森氏ですが、当園では植物の導入や、植物園としての在り方に森氏の指導を頂いています。

今回もヒマラヤの青いケシの開花状況や、園内管理などについて指導を受けながら、園内をまわりました。六甲や宇治の植物園スタッフ方も同行されました。クリスマスローズの生産者であり、NHKはじめ多くの講演をされている横山氏は自称晴れ男!ばっちり晴れました。

・・・ところで、森和男氏の魅力の一つは、自ら積み重ねた確かな技術と知識を持って、言うべきことをズバッと言うことなのかと思っています。

園内の改善すべき点、今後に繋げる植物の育成方法についてなどであったり、また、植物の生態学や分類学の現役トップクラスの教授の考えについても、筋立てた上で、はっきりと異論を唱えたりと。

私自身も植物生態学を学んだ端くれではありますが、なるほど、確かに「学者」方では植物育成、栽培という点では、知識や技術は多くが人並みかもしれない…。植物育成に関する知識を多く実践し、学者・植物園・園芸家など様々な方と交流し、純粋に植物を求めて足で得た経験を合わせれば……学者とは違った、研究者、探究者としてのオリジナリティを産み出せるのでしょうか。

私も軸となるべき自身の経験を充実させ、多くの方の意見を聞き、手に入れるべき正解に近づけたら…、と考えます。

園内では、青いケシが見ごろを迎えています!

また、自然遊歩道では黄色いニッコウキスゲも咲き始めています。

 

木陰の下で、会社役員ら、森氏と植物園の今後について広く意見交換をしたりもしています。

目指すべきものは大きく、そして手に届くように。

今後も白馬五竜は高みを目指して活動していきます。ご期待ください!

カブトムシ飼育

2010/07/06

趣味にクワガタ採集、などと書いている坪井です。もちろんカブトムシも大好きです。

飼育していたカブトムシがそろそろサナギになっているだろうな・・・と掘り起こしてみたところ、無事にサナギになっていました。

このサナギが成虫になるのは、7月中旬頃でしょうか。

今年の夏は「白馬五竜カブトムシ園」がオープンします。

テレキャビンとおみ駅のすぐ横にカブトムシを放し飼いにしたエリアを作り、採集体験などをしてもらおう、というものです。

看板も自作しました。

枝で文字を書く、というのは初めてですが、雰囲気も出ていたり、割と上手くいったような気がします。

 

私の学生時を知っている人だったら「それ、仕事でなくてお前の趣味じゃね?」と言いそうですが・・・

本気で、本物の技術を、高いレベルで行使する、またはそのための努力をする。

それが仕事なのでは、と考えております。うん。

そういうことで今年の夏をどうぞお楽しみに!

白馬Alps花三昧

2010/07/05

白馬アルプス花三昧、という企画が毎年夏の白馬で行われています。

7月から8月にかけては、白馬村では夏の山岳風景や高山植物について見どころが多く、この時期は白馬村のあちこちにある名所が活気づいています。

花三昧バスを利用すれば、名所を効率良くまわることが出来たり、スタンプラリーやイベントなどが行われたりしています。

7月4日の白馬五竜高山植物園では、「花三昧オープニングイベント」でした!

地元の合唱団の方が山の唄を披露したり、バルーンリリースを行ったり、五竜鍋のふるまいなども行われました。

天気は深い霧と雨でしたが、多くのお客様が来園して下さいました。ありがとうございます!

園内ではヒマラヤの青いケシも多く咲いてきて、霧の中で幻想的な姿を見せていました。

チングルマなどの雪解け直後の植物も咲き終わってきて、コマクサやニッコウキスゲなど夏の植物がどんどん咲いてきています。

いよいよ7月、夏本番!園内の植物、景色の変化はこれからも見逃せません!

青いケシ、咲いてます!

2010/07/01

5月半ばまで雪があった植物園内でも、ヒマラヤの青いケシが咲き始めました!

今日のところで、開花は10株程度。つぼみが割れてきているものも多くなってきているので、7月中旬頃には多くの株が咲いているかと思います。

今咲き出しているのは、メコノプシス・グランディス。大きめの花を3つ4つつける種類です。

多くの花を咲かせるメコノプシス・ベトニキフォリアは、やや遅れての開花となりそうです。

園内では、エーデルワイスの花も、咲きそうになっています。

名前は知ってるけれど、見たことのない花、ぜひ見に来てください!

最後に花が見ごろの植物から、個人的に好きな花をひとつ。

アカモノです。ツツジ科の植物ですが、この時期は花はたくさんつき、新芽もよく伸びる良い季節です。

アルプス平自然遊歩道では、自生のものが見られますので、探してみてください!

 

最近では雨も多いですが、霧の中の花もきれい、露に濡れた写真はかっこいい、人が少ないのでゆっくりとまわれる・・・などと良いところもあります。

雨が降ろうがなんだろうが、ぜひ来てみてください!

青いケシ 咲きました!

2010/06/29

今年の夏、園内で開花予定だったヒマラヤの青いケシがいよいよ咲きました!

写真は近日載せます。

…というのも、明日完全に開くかな、という具合だったのと、カメラを忘れていたので(こちらが本音)

 

園内では、他にも色々な植物が咲いてきています。(一昨日の写真)

写真はゲンチアナ・アコーリス。

アルプスの春咲きのリンドウの仲間ですが、じつに鮮やかな色をしています!

写真はニッコウキスゲのつぼみ。アルプス平自然遊歩道にて。

7月になるといよいよ違った植物が増えてきます!(一方、雪解けの影響でカタクリやミズバショウなど春の花もまだ残っています)

園内の植物の変化を今後もどうぞお楽しみに!!