緑の調律日誌

緑の調律日誌

クワガタ採集 〔白馬五竜カブトムシ園準備〕

2010/06/25

趣味に「クワガタ採集」などと書いている坪井です。

まだ6月ですが、身近な野外にどれだけクワガタが出ているか、探しに行ってみました。

早速いました!写真はスジクワガタです。

場所は松本市。信州大の学生時に行っていたいくつもあるクワガタがとれるポイントのひとつです。

他の木を探していると、クワガタが居そうな木の穴にアマガエルが居ました。

この位置取りは・・・、クワガタが来ても食べられてしまうのかもしれませんね(笑

 

結局、この日はスジクワガタ、コクワガタが10匹くらい見つかりました。

時期的にカブトムシやノコギリクワガタはまだのようです。

虫を探す技術というのは、もちろん経験が必要でしょうが、木や草の名前を知ること、名前だけではなく、その木のある環境(光、水、風)などを感じることが大きいものと思います。馴れると、あそこにクワガタが居そうだな…、などと見えるようになるようです。

 

今年は、白馬五竜カブトムシ園がオープン予定です。

横浜市ながら、小学生の頃からカブトムシやクワガタムシをとっていた私ですが、昆虫採集の楽しさを子供たちに伝えられる施設になればと思っています。

今日採集したクワガタや撮影写真は展示に使用する予定です。

どうぞお楽しみに!

園内オープンしています!

2010/06/20

6月16日に開園して、最初の土日を迎えました。

数日前の予報が雨だったにも関わらず、来園して下さった方も多くみかけます。

今日の日曜は、晴れ間がのぞくことは少ないものの、雨も降らず、山も見え、梅雨時にしては良い天気でした!

地蔵のケルンのあたりです。グループで散策する方を何組も見かけました。

山の全景は今日は見えませんでしたが、ここからだと白馬村の全体を一望することが出来ます。

 

園内で咲いているチョウノスケソウです。

このチョウノスケソウ、知る人ぞ知る植物のひとつであり(つまり、知らない人は知らない)、ご指名で『チョウノスケソウの見ごろはいつですか?』と聞かれることも多い植物です。

一見チングルマにも似ていますが、やや大きめの白い花がきれいで、登山をしていても生息環境が限られることと、花期が短いので、高山植物目当てで登山する方でもなかなか目にする機会がないからなのかもしれません。

雪が積もらない岩場に咲くので登山シーズン前に咲いてしまうのですね。

おそらく見ごろは今週中まででしょうか。お早めに!

こちらは、『咲いてますか!?』とのご指名の問い合わせはいまだ聞いたことは無いものの、個人的に大好きなイワヒゲです。

岩場に生えるツツジ科の植物で、このヒゲのような葉っぱが面白い!

先のチョウノスケソウと同じく、この時期にしか咲いていない高山植物でもあります。

 

今は雪解け間もない植物の季節。

アルプス平自然遊歩道では、まだ新鮮な花のミズバショウ、カタクリも咲いているくらいです。

来月になると、いよいよ夏の植物の本格的なシーズンに入ります!

刻一刻と変わる、園内の高山植物をどうぞお楽しみに!

開園とテレビとラジオと

2010/06/18

白馬五竜高山植物園、6月16日に開園しました!

開園まもなくテレビ局やラジオ局の方の取材を受けたりしています。

テレビを見ていると、「では、植物ハカセに聞いてみましょう!」と、あやしいオジサンが出てきたりするアレですが、今度は自分がそんな側になるわけですね ※今回のは好青年が出てきます

 

こちらは北陸放送の福島彩乃アナウンサー。放送は7月3日午後2時?だそうですが、石川県での放送ということで、石川県の方、見てくださいね!

こちらは長野放送の大谷香奈絵アナウンサー。放送は長野県では7月17日だそうですが、時間などまたお知らせいたします!

また、FM長野の伊織智佳子アナウンサーにも園内を案内させて頂きました。来週水曜の8:35からの『Oasis 79.7』に出演予定です。長野県内の皆様、良ければお聞きください!

 

それにしても、女性アナウンサー方はやはり素敵なものですね。

さあ、明日からの仕事もがんばろう。。。

明日開園です! 6月15日開花状況

2010/06/15

いよいよ開園が明日に迫ってきました!

現在咲いている花の情報をお届けします。

園内のコマクサが咲き始めました!

今年は雪が多かったのですが、ロックガーデンの山頂部分は風が強く、積もる雪が薄い場所なので雪解けも早かったものです。

周辺のウルップソウなども咲き始めています。

他にはクロユリ、ハクサンイチゲ、シラネアオイ、ツバメオモト、ノウゴウイチゴなど色々と咲いてきています。オオバキスミレの群生が遠目にも黄色に分かるくらいです。

アルプス平自然遊歩道ではまだ雪が残っている場所もあり、そのためにミズバショウやカタクリが見ごろの場所もまだあります。6月には珍しい雪の感触、通行の際はご注意ください。

 

明日16日は、いよいよ白馬五竜高山植物園の新規開園です!

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

カモシカ赤ちゃん 大町山岳博物館

2010/06/14

長野県大町市にある「大町山岳博物館」ではニホンカモシカの飼育を行っていますが、先日9日に飼育中のカモシカが子供を産んだようです。

13日から一般公開とのことでしたが、その公開日に博物館まで行ってきました。

実はカモシカが個人的に大好きです。

偶然?にも野生のカモシカに触れたことがあったり、乗っているバイクがSEROW(カモシカ)だったり、白馬五竜の園内でよく見かける動物もカモシカだったりします。

カモシカの赤ちゃんですが、それにしてもかわいいものですね!

動物の赤ちゃんは育つのが早く、ぜひ見に来てください、とのようです。

白馬五竜高山植物園へアクセスするゴンドラの中からカモシカを見かけることは多いですが、これからはもっと注意して見てみようか。

長野県植物研究会195回例会

2010/06/14

「長野県植物研究会」というものがあります。

様々な視点から長野県の植物について研究を行っている研究会ですが、大学教授、博物館学芸員、県の研究員、民間の調査会社、高校の先生、学生、純粋に興味のある方、色々な方が参加しています。

今回は大町山岳博物館での講演会と近隣の山での植物リスト作成などを行いました。

それにしても、植物が好き、という言葉だけでは言い表せないような方が集まるわけです。

宴会をしながらも、聞こえる会話の内容は植物のことが殆どで、あちこちで各自が持参した植物標本を酒の肴にしながら、その変異や分布について語るわけです!

※植物の標本は見かけは押し花ですが、葉から根まで完全な形を保つものです

間違いなく、この場所に県内屈指の植物有識者方がいて、そしてその後継者方もここで知識を得ていくわけですね。

このような会に参加すると、自分の未熟さ、目指すべきものがどういうものか、それらを理解することが出来る気がします。私も研鑽を積んでいきたいと思っています。

雪解けの植物 6月9日開花状況

2010/06/10

園内では開園がまだ先にも関わらず、スタッフや来園者の方々の希望も聞かずに咲き出してしまっています(笑

園内で最も知られた高山植物、コマクサです。

本格的な開花はまだ先ですが、早くも咲きそうな花がいくつもあります。

コマクサは、花が次々に咲くため、「花期」という点ではそれなりに長いのですが、先に咲いた花がしおれたのが長くついているので「綺麗な写真」を撮ることを目的とする方は、咲き始めの時期がおすすめです。

 

チョウノスケソウです。そのむかし、長之助さんが発見したようです。

この花は意外と花期が短いです。今が咲き始め、6月中に咲き終わりでしょうか。

 

知っている人は大好き!クロユリとウルップソウです。

どちらもまだつぼみですが、6月16日の開園時には咲いているはずです。

この花も花期は短く、7月上旬までに咲き終わってしまうかと思います。

おすすめは6月下旬、今から白馬行きの旅行計画をどうぞ!笑

 

雪解けのこの時期は高山植物の駆け出しの時期。

目まぐるしく移り変わる園内の植物にどうぞご注目ください!

園内の雪、もうすぐ消えます

2010/06/10

今年は雪が多い年でした。

しかしもう6月、初夏ともなり、園内にもようやく春(?)が訪れています。

開園は6月16日ですが、その時期には園内の雪はおそらく完全に消失、

しかしアルプス平自然遊歩道には雪が残っているかもしれません。

もっとも眼前の3000m級北アルプスには夏まで雪があります。

植物だけでなく雪を眺めに来る、そんな目的も良いかもしれません!

手作りなんです 案内看板

2010/06/07

2010年6月16日、

「白馬五竜高山植物園」のリニューアルオープンが迫ってきました。

 

以前は「五竜アルプス山野草園」という名で親しまれていましたが、

『植物園』としての体制を整える方針のため、今年より名称が変更となっています。

学術的な視点を交えつつ、自社での育苗なども行いつつ、他地域の植物園との情報交換、種子交換なども盛んに行っていく予定です。

ところで、旧名称の看板を変更しなければいけません…。

実は植物園内やエスカルプラザには社員による手作りのものが数多くあります。

ロックガーデンの施工・石組み、園内のあずま屋・ベンチ、エスカルプラザ内の内装の数々、ビジターセンター、数えればキリが無いほどに。

ということで、案内看板の変更も自らの手で行います。。。

この案内板を頼りに、迷わずに園内を散策下さい!

ヒマラヤの青いケシ

2010/06/04

「青い花は…?」と尋ねられて思いつくものを想像してみてください。

子どもの頃に育てたアサガオや、梅雨の頃のアジサイ、園芸店で見かけた名前は知らないあの花…。思いつきはするものの、意外と「青」といった花は少ないような気がします。

この花の色は、忘れられない「青」になるかと思います。

ヒマラヤの高山にみられる青いケシ “Meconopsis(メコノプシス)”の仲間です。

25℃を超えるような地域では上手く育たず、栽培が難しい種類とされています。

標高1500mの白馬五竜高山植物園は野辺山や軽井沢より冷涼な気候であるため、青いケシの栽培、生育には適しているものです。

  

写真の青いケシは、白馬山麓の育苗施設で実験的に育てたものが今年咲いたものです。

園内の青いケシはまだ指一本分くらいの大きさですが、見ごろは7月になるかと思います。

本ブログにて開花情報をお伝えしますので、お見逃しなく!