緑の調律日誌

緑の調律日誌

カブトムシ園オープン!

2010/07/16

明日、白馬五竜カブトムシ園がオープンします!

課長とコツコツと進めてきたところ、今日で総仕上げをしてようやく準備が終了しました!

・・・実は、長雨の影響かカブトムシの発生が遅れており、開園を控えて予定した数が用意出来なさそうでした。

ところで関連のあるゴルフ場の片隅で積み上げた木材チップからカブトムシが大量に出ているというウワサが!

急遽、部長の号令でカブトムシ採集部隊が結成され、数人がかりで数百匹のカブトムシをかき集めてきました。ああ、面白い会社だなあ!

おかげ様で、園内はカブトムシが悠々と闊歩するようになりました!

入園料200円、カブトムシセット(オス、メス、虫かご、えさ)800円です。お越しください!

 

ところで、会議で社長に問いかけられたこと・・・

「君は、カブトムシと植物、どっちが好きなんだい?」

さて、どう切り返すべきか。思案すること2秒弱・・・。

「カブトムシは本能で、植物は理性で始めたものです」

会議の場には笑いが走りました。君は上手いこと言うなあ、と。

子供がカブトムシと遊びたがること、それには理由などないのでしょう。

多くの方がここで楽しんでいただけることを期待しています。

 

園内の青いケシも良い感じです!

多くの方が本能のまま、自由に楽しんでいます。

花は8月の上旬までは見られそうです。ご期待ください!

クワガタ探して

2010/07/09

いよいよオープンが7月17日に迫った「白馬五竜カブトムシ園」。同時にエスカルプラザ内で世界、日本のカブトムシ、クワガタムシ展示を予定しています。

その展示用にと、休日の日はバイクを走らせクワガタを探して走り回ります。

バイクに乗っていても、遠くに見える樹種の判別はある程度出来ます。そしてクワガタが好む種類の木、好む条件の木を、わき見運転(マネしないでね)で見つけます。

例えばこういう道沿いの一本の木でも(オオバヤナギでした)、樹液がしっかり出ていて、実際にクワガタがいたりするものです。

今回は、ノコギリクワガタを多く見つけることが出来ました。

写真では、樹液を吸うメスを、オスがとりあっています。

ところでクワガタ探しというと、森の中のクヌギを想像しますが、実は意外なところにも多いものです。

写真のような河川敷のヤナギの小低木に実はクワガタは多いものです。今回新しく発見したクワガタポイント(場所は内緒で)ですが、面白いほどたくさんのノコギリクワガタを見つけることが出来ました。

その昔とある河原では、親指くらいの小さいカブトムシが50匹以上(動くので途中で数えられなくなった)一本のヤナギの木に群がっているのを見つけたことがあります。身近にクヌギ林が無い方は、河原を探してみることをお勧めします。

 

白馬五竜カブトムシ園、着々と準備が進んでおります。

皆様のお越しをカブトムシ、クワガタムシ一同お待ちしております!

森和男氏の園内指導

2010/07/08

東アジア野生植物研究会を主宰する森和男氏。

多くの本を執筆し、山野草の雑誌にも毎回寄稿される森氏ですが、当園では植物の導入や、植物園としての在り方に森氏の指導を頂いています。

今回もヒマラヤの青いケシの開花状況や、園内管理などについて指導を受けながら、園内をまわりました。六甲や宇治の植物園スタッフ方も同行されました。クリスマスローズの生産者であり、NHKはじめ多くの講演をされている横山氏は自称晴れ男!ばっちり晴れました。

・・・ところで、森和男氏の魅力の一つは、自ら積み重ねた確かな技術と知識を持って、言うべきことをズバッと言うことなのかと思っています。

園内の改善すべき点、今後に繋げる植物の育成方法についてなどであったり、また、植物の生態学や分類学の現役トップクラスの教授の考えについても、筋立てた上で、はっきりと異論を唱えたりと。

私自身も植物生態学を学んだ端くれではありますが、なるほど、確かに「学者」方では植物育成、栽培という点では、知識や技術は多くが人並みかもしれない…。植物育成に関する知識を多く実践し、学者・植物園・園芸家など様々な方と交流し、純粋に植物を求めて足で得た経験を合わせれば……学者とは違った、研究者、探究者としてのオリジナリティを産み出せるのでしょうか。

私も軸となるべき自身の経験を充実させ、多くの方の意見を聞き、手に入れるべき正解に近づけたら…、と考えます。

園内では、青いケシが見ごろを迎えています!

また、自然遊歩道では黄色いニッコウキスゲも咲き始めています。

 

木陰の下で、会社役員ら、森氏と植物園の今後について広く意見交換をしたりもしています。

目指すべきものは大きく、そして手に届くように。

今後も白馬五竜は高みを目指して活動していきます。ご期待ください!

カブトムシ飼育

2010/07/06

趣味にクワガタ採集、などと書いている坪井です。もちろんカブトムシも大好きです。

飼育していたカブトムシがそろそろサナギになっているだろうな・・・と掘り起こしてみたところ、無事にサナギになっていました。

このサナギが成虫になるのは、7月中旬頃でしょうか。

今年の夏は「白馬五竜カブトムシ園」がオープンします。

テレキャビンとおみ駅のすぐ横にカブトムシを放し飼いにしたエリアを作り、採集体験などをしてもらおう、というものです。

看板も自作しました。

枝で文字を書く、というのは初めてですが、雰囲気も出ていたり、割と上手くいったような気がします。

 

私の学生時を知っている人だったら「それ、仕事でなくてお前の趣味じゃね?」と言いそうですが・・・

本気で、本物の技術を、高いレベルで行使する、またはそのための努力をする。

それが仕事なのでは、と考えております。うん。

そういうことで今年の夏をどうぞお楽しみに!

白馬Alps花三昧

2010/07/05

白馬アルプス花三昧、という企画が毎年夏の白馬で行われています。

7月から8月にかけては、白馬村では夏の山岳風景や高山植物について見どころが多く、この時期は白馬村のあちこちにある名所が活気づいています。

花三昧バスを利用すれば、名所を効率良くまわることが出来たり、スタンプラリーやイベントなどが行われたりしています。

7月4日の白馬五竜高山植物園では、「花三昧オープニングイベント」でした!

地元の合唱団の方が山の唄を披露したり、バルーンリリースを行ったり、五竜鍋のふるまいなども行われました。

天気は深い霧と雨でしたが、多くのお客様が来園して下さいました。ありがとうございます!

園内ではヒマラヤの青いケシも多く咲いてきて、霧の中で幻想的な姿を見せていました。

チングルマなどの雪解け直後の植物も咲き終わってきて、コマクサやニッコウキスゲなど夏の植物がどんどん咲いてきています。

いよいよ7月、夏本番!園内の植物、景色の変化はこれからも見逃せません!

青いケシ、咲いてます!

2010/07/01

5月半ばまで雪があった植物園内でも、ヒマラヤの青いケシが咲き始めました!

今日のところで、開花は10株程度。つぼみが割れてきているものも多くなってきているので、7月中旬頃には多くの株が咲いているかと思います。

今咲き出しているのは、メコノプシス・グランディス。大きめの花を3つ4つつける種類です。

多くの花を咲かせるメコノプシス・ベトニキフォリアは、やや遅れての開花となりそうです。

園内では、エーデルワイスの花も、咲きそうになっています。

名前は知ってるけれど、見たことのない花、ぜひ見に来てください!

最後に花が見ごろの植物から、個人的に好きな花をひとつ。

アカモノです。ツツジ科の植物ですが、この時期は花はたくさんつき、新芽もよく伸びる良い季節です。

アルプス平自然遊歩道では、自生のものが見られますので、探してみてください!

 

最近では雨も多いですが、霧の中の花もきれい、露に濡れた写真はかっこいい、人が少ないのでゆっくりとまわれる・・・などと良いところもあります。

雨が降ろうがなんだろうが、ぜひ来てみてください!

青いケシ 咲きました!

2010/06/29

今年の夏、園内で開花予定だったヒマラヤの青いケシがいよいよ咲きました!

写真は近日載せます。

…というのも、明日完全に開くかな、という具合だったのと、カメラを忘れていたので(こちらが本音)

 

園内では、他にも色々な植物が咲いてきています。(一昨日の写真)

写真はゲンチアナ・アコーリス。

アルプスの春咲きのリンドウの仲間ですが、じつに鮮やかな色をしています!

写真はニッコウキスゲのつぼみ。アルプス平自然遊歩道にて。

7月になるといよいよ違った植物が増えてきます!(一方、雪解けの影響でカタクリやミズバショウなど春の花もまだ残っています)

園内の植物の変化を今後もどうぞお楽しみに!!

クワガタ採集 〔白馬五竜カブトムシ園準備〕

2010/06/25

趣味に「クワガタ採集」などと書いている坪井です。

まだ6月ですが、身近な野外にどれだけクワガタが出ているか、探しに行ってみました。

早速いました!写真はスジクワガタです。

場所は松本市。信州大の学生時に行っていたいくつもあるクワガタがとれるポイントのひとつです。

他の木を探していると、クワガタが居そうな木の穴にアマガエルが居ました。

この位置取りは・・・、クワガタが来ても食べられてしまうのかもしれませんね(笑

 

結局、この日はスジクワガタ、コクワガタが10匹くらい見つかりました。

時期的にカブトムシやノコギリクワガタはまだのようです。

虫を探す技術というのは、もちろん経験が必要でしょうが、木や草の名前を知ること、名前だけではなく、その木のある環境(光、水、風)などを感じることが大きいものと思います。馴れると、あそこにクワガタが居そうだな…、などと見えるようになるようです。

 

今年は、白馬五竜カブトムシ園がオープン予定です。

横浜市ながら、小学生の頃からカブトムシやクワガタムシをとっていた私ですが、昆虫採集の楽しさを子供たちに伝えられる施設になればと思っています。

今日採集したクワガタや撮影写真は展示に使用する予定です。

どうぞお楽しみに!

園内オープンしています!

2010/06/20

6月16日に開園して、最初の土日を迎えました。

数日前の予報が雨だったにも関わらず、来園して下さった方も多くみかけます。

今日の日曜は、晴れ間がのぞくことは少ないものの、雨も降らず、山も見え、梅雨時にしては良い天気でした!

地蔵のケルンのあたりです。グループで散策する方を何組も見かけました。

山の全景は今日は見えませんでしたが、ここからだと白馬村の全体を一望することが出来ます。

 

園内で咲いているチョウノスケソウです。

このチョウノスケソウ、知る人ぞ知る植物のひとつであり(つまり、知らない人は知らない)、ご指名で『チョウノスケソウの見ごろはいつですか?』と聞かれることも多い植物です。

一見チングルマにも似ていますが、やや大きめの白い花がきれいで、登山をしていても生息環境が限られることと、花期が短いので、高山植物目当てで登山する方でもなかなか目にする機会がないからなのかもしれません。

雪が積もらない岩場に咲くので登山シーズン前に咲いてしまうのですね。

おそらく見ごろは今週中まででしょうか。お早めに!

こちらは、『咲いてますか!?』とのご指名の問い合わせはいまだ聞いたことは無いものの、個人的に大好きなイワヒゲです。

岩場に生えるツツジ科の植物で、このヒゲのような葉っぱが面白い!

先のチョウノスケソウと同じく、この時期にしか咲いていない高山植物でもあります。

 

今は雪解け間もない植物の季節。

アルプス平自然遊歩道では、まだ新鮮な花のミズバショウ、カタクリも咲いているくらいです。

来月になると、いよいよ夏の植物の本格的なシーズンに入ります!

刻一刻と変わる、園内の高山植物をどうぞお楽しみに!

開園とテレビとラジオと

2010/06/18

白馬五竜高山植物園、6月16日に開園しました!

開園まもなくテレビ局やラジオ局の方の取材を受けたりしています。

テレビを見ていると、「では、植物ハカセに聞いてみましょう!」と、あやしいオジサンが出てきたりするアレですが、今度は自分がそんな側になるわけですね ※今回のは好青年が出てきます

 

こちらは北陸放送の福島彩乃アナウンサー。放送は7月3日午後2時?だそうですが、石川県での放送ということで、石川県の方、見てくださいね!

こちらは長野放送の大谷香奈絵アナウンサー。放送は長野県では7月17日だそうですが、時間などまたお知らせいたします!

また、FM長野の伊織智佳子アナウンサーにも園内を案内させて頂きました。来週水曜の8:35からの『Oasis 79.7』に出演予定です。長野県内の皆様、良ければお聞きください!

 

それにしても、女性アナウンサー方はやはり素敵なものですね。

さあ、明日からの仕事もがんばろう。。。