焼けから焼けへ@ai2016.03.18
さすがにまだ朝は固め。
始業点検をしている頃はキツイ陽射しが照りつけ、一本目の巡回に出るとなんとまあ滑りやすいこと!大回りも小回りも(出来ているかは別として)快調で、やっぱり今日もスキーが楽しいでござると思っていると、お隣スキー場のパトロールHちゃん(私にとってはジャイアン的存在)の無線が耳に入って来ました。「雪が緩み始めて、丁度良い時間帯です!」と。
あっちの北斜面とこっちの東斜面で、ジャイアンとのび太は同じ気持ちでゲレンデに出ていたんだね。ドラ焼け上げたい気分だよと嬉しくなった次第です。
「時間帯」というのがキーワードでして。
昨日ののび太はお休みで、ここではないどこか(焼山の方)のスキー場に遠征していました。10時に滑り始めると無圧雪部はストップ雪。それに対して圧雪部は板が走るというのが最もアブナイパターンだと、前回の遠征(焼岳の方)で私(とタケ隊員は)身を以て知っている。圧雪で調子良く滑って飛んでストップ無圧雪に着地するとほら想像通り、板は掴まれたまま顔から雪面に叩きつけられ、鼻にも耳にも雪がゴッソリ詰まることを。春にもヘルメットの耳当ては必要らしい。そのうちブーツごと脱げるんじゃなかろうか。
だから昨日の私は無茶はしない。そこで働くパトロールの先輩は言う、「さっきまでは走る雪だったよ」。そう、私はただ出遅れただけ。
午後になると日影は走り出す。木陰を探しては安心して渾身の1ターン、2ターン。15時前には少し気温が下がって無圧雪部も走り出す。で、調子にも乗って無圧雪部へ飛び出したガールは思いの外飛んじゃって着陸失敗。
結局、雪が良かろうが悪かろうが、板が走ろうが走るまいが、のび太の結末は同じなのか…。
それらを踏まえての「時間帯」でした。今更わかり切ったことをと思われるやも知れませんが、身体で知るというのはまた感慨深いもので。
春ののんびり陽気でも朝の妖気のうちに滑り始めて、重めの湿雪はわりと体力を消耗するのでたっぷり休憩して、また板が走る頃になったらゲレンデ復帰、という線でいこうかな、次のお休みは。
斜面の向き、天候、時間帯、自身のコンディションによって走り方は色々。そしてそれを少しずつ知っていくのが、昨日の私と今日の私の違いといいましょうか。
本日昼過ぎに、枯木先輩によるロープ引き上げトレーニングを(私だけオタオタと)受講していた頃には、空の色が変わって風が冷たくなりました。
明日は雨予報ですね。雨は雨で、板が走ったりしますけも。