押され、導かれる@ai2017.01.25
どっちのブーツを履くか迷っていた枯木さんの背中を押したのは、「新しいブーツでいきましょうよ!」というあづま先輩の言葉でした。
そんな今日の始まりは、強風と低温の相乗効果。始業点検時、凍て付いた指先で顔を覆ってよろよろと移動している有り様を見て、黒メットが「手も顔も冷たかったんだね」と気付いてくれました。そうなのだ、今シーズン一番の痛さだったのだ。そんな中黙々と作業をこなすみんな。
安心して下さい。マルハチライダーは今日もピンピンしております。
昨日から吹き続けている北西の風は、リフト乗車中は右側がさらされて辛いけれど、アルプス第1リフト終点からアルプス第4リフト終点に向かって少し登る時には、背中を押してもらえて楽に進めるのです。
そこから斜めになってしまった設置物に向かうと、軽く踏み込んだ瞬間足下でバッサリとズレました。風によって形成されたウインドスラブというものです。ここは下方に圧雪車により道が切られており、下の支えが無いので余計に雪が落ち易くなっています。
想定内の結果で規模も小さかったものの、今日もビーコンのスイッチを入れていて安心だと再確認しながら本部に戻ると、抹茶どんの弟子が黒メットに背中を押され枯木さんに導かれて、ビーコンとプローブの勉強をしていました。
昼からは黒メット先生とアキヤトレーニングにも勤しんでいました、抹茶どんの弟子。
巡回に出た私。どうしてかコースを大胆に横切った先にあったものは、なぎ倒されたネットでした。ネットが役に立って誰も怪我をしていなければ良いのだけど。
昨日の夕方からここにはマモノ(いやブッダ)が居るようだなと見上げると、ゴンドラに乗ったマルハチライダーがゆっくりと頷いたのでした。
ネットの内側からの景色をあづま先輩とまじまじと見ていると、
赤い「異常」スイッチなるものがありました。押されたくないなぁ。
午前中は、上は痛い強風と白い空。飛ばされた雪はオ、オーバーヘッド、、
下りると冷たい空気と青い空。
その繰り返し。
テクニカルは滑り散らかった雪がずっと変わらず軽いままのラフという最高の状態、エキスパートに出来つつあったコブの谷間には飛ばされた雪が溜まって滑りやすく、圧雪コースはただただ気持ち良く誰もがスプレーを上げていました。
低温がずっと続けば良いのにと、願う私はSKI SKKI