いつだってBEST DAY@抹茶抹茶どんどん2017.04.07
東京は桜が満開でした。
出身地の東京都文京区にいる時は、目立たず、はしゃがず、無理をしない好青年。
抹茶抹茶どんどんです。
出勤の時から川は濁流。
車のエキゾーストをかき消すように、ルーフに容赦なく当たってくる大粒の雨。
4月7日は予報通り雨でした。
去年も雨(大雨)、一昨年も雨(雨+霧)、その前も雨(雨+雪)
4月7日が全国的に雨ってのは相場が決まってるんです。
テレキャビンで上がってみても、アルプス平もしっかり雨。
コース脇のタクガ沢は茶色く濁って大放水。
「こりゃぁいっくら度量が広くても、この水は呑めんな」とつぶやきながら、朝の準備。
それでも雨が雪の表面の汚れを流してくれるから、板はよく滑るし、レインウェアをパトロールウェアの中に着込むスタイルにも慣れたし、雨もそんな悪い事ばかりじゃない。
この時期にスキー出来るだけで楽しいねぇ、と割と心の底からポジティブな抹茶抹茶どんどん。
「雨が降りはじめたら?」
「当然滑り続ける」
と自分に語りかけながら、雨音と自分の滑走音だけが聞こえるゲストの少ないゲレンデを広く使わせてもらいました。
しかししかし、朝の準備が終わって再びテレキャビンで上がっていくころには、やおら雲が切れていき、「おやおやおややおら」
はい、晴れましたー!
午前中、10時頃には世の中の相場をひっくり返すような晴れ間が広がり、気温も上昇中。
今日の来場されたゲストの皆様は、レイヤリングが難しかったかと思いますが、このコンディションの急変を楽しめたのではないでしょうか?
朝の雨を取り返すかのように、太陽の陽射しがそれはそれは強くゲレンデを照らし、一気に気持ちも雪も春モード。
雨が浸透し、ゆるんでしまった今日の雪は、表面グズグズで若干滑りにくかったものの、コブのラインの中だけは別世界。
浅かったり掘れてたり、ピッチが不規則だったり、様々なコブが各コースで楽しめます。
滑らない雪の時は、ポジションの状態が意識できたり、足を思い切って使ってみたり、新しい発見ができるかもしれません。
(もちろんグランプリやダイナミックは圧雪バッチリ入ってます。)
何本かコブを堪能し、「んー、コブ滑るのとアバランチコントロールするために抹茶抹茶どんどんは生きてるんだな」とひとり満足して次の巡回へ。
下部のとおみゲレンデもまだ「明日に架ける橋」は当分先になりそうなワイドなフルコース。
独占できます。
スキー場を貸切った気分に浸れます。
明日から土日ですね。
まだまだ五竜、滑れますよ!!
抹茶抹茶どんどんは、なるべく雪上にいる期間を長くして翌冬につなげたい、との思いから、昔から春はよく滑りました。
確かに雪は悪くなるし、雨も降るけど、この時期に少しでも長く滑ることが来年につながる、とストイックに雪を追いかけて生活していた若い頃(今でも若いけど)が懐かしくなりました。
スキー・スノーボードは限られた時間でしか楽しめないスポーツなのが惜しいけど、だからこその醍醐味があり、短時間でも打ち込めますよね!
そんな1日1日を大切に過ごそうとしているスキーヤー・スノーボーダーの皆様、(スノースクーターもスクォーラー?ももちろん)
明日も五竜でお待ちしています!
パトロール本部から出てきた時に見えるこの景色が好きです。
穴蔵のような薄暗いパトロール本部から出てきたときのこの青空にやられます。
山もまだ白いですね。
山を見渡しても、クラックや全層雪崩は少ないように見受けられますが、日々の変化は大きくなっていくかと思いますので、雪の残ってる量が多いだけにご注意ください。
最終で上がっていってもまだ陽は高く、1日が長く使えるように感じます。
ゲストの最終を確認しながらウッディーコースとエキスパートコースの分岐点で最終班が別れます。
「エキスパートの最終のエキスパートの枯木がエキスパートに入る!」と何度もエキスパートを連呼しながら、コースに入っていく枯木隊員。
雨でも雪でも晴でも風でも変わりなく、毎日僕たちは朝の準備をして、夕方最終をかけていく。
明日もきっとそんな同じような日だと思うけど、それはそれで毎日毎日が最高に楽しく仕事させてもらってるなぁ、と枯木さんを見送りながらいつも通り感慨に浸る時間。
最終の頃には濁流だったタクガ沢も清い流れに。
マーライオンみたいになっている口には、カワガラスがいつも出入りしているのですが、
もし巣があったら流されてるんだろうなぁ。
それでも毎年あることなので、彼らはまた懲りずにここに来るのかなぁ、なんて思ってみた抹茶抹茶どんどんは、「これなら呑めるな」とつぶやきながら本日も無事終了。
明日も皆様を安全第一でお迎えします。