爆風の日はメリーポピンズを思い出す黒メットです、こんばんは。

 

本日の白馬五竜スキー場には風神様と雷神様がご来場されました。

朝からゴーゴーと強い風が吹き、
ゴンドラはなんとか営業できましたが、アルプス平の全リフトが運休となりました。
せっかくの土曜日なのに残念無念。

写真だと風は写りませんが、常緑樹はバッサバッサと揺れておりました。

ネットに枯葉が絡まるのも春の風ならでは。

風だけではなく雨も強く降りまして、ウェアはビショビショ。
風と相まって顔に当たると痛いのでゴーグルを付けるのですが、
レンズに水玉がついて見づらいことこの上なし。
毎度、ワイパーが欲しくなりますね。

そんな中でも索道が動けば滑る方が来られるわけで、
こっちに住んでいると忘れてしまったアノ精神に感心するわけです。

でも、今日は雷様がゴロゴロいう時間もありまして、
最上部に比べれば大丈夫かと思いますが、
時おりハラハラしながら黒い空を見上げておりました。

そんな荒天の中で行なわれた、MOUNTAIN WAVE 2017。
荒れた天気のせいか、なんだか寂しい感じに見えてしまいましたが、
よく見ると、そんな中でも楽しんでいらっしゃる方が見受けられました。
明日は陽射しが出そうな予報になっているので、明日に期待ですかね。

なお、今週末に限り、とおみゲレンデのsky4リフトが営業をしております。
今シーズン、ラスト営業の予定となりますので、よろしくお願いします。
昼頃に風神様も雷神様も一休みに入ったようで、
アルプス平の各リフトも運行を開始しました。

が、風神様はホントに一休みなだけで、3時過ぎに復活。
再びゴーゴーいう強風で、リフト運休…。

でも、この風はキレイなものも見せてくれました。

虹でました。
パトの各隊員も作業のすきを見て、パチリ。

枯木作、雪と白馬村と虹と雲

抹茶どん作、ダブルレインボー

黒メット作、圧雪車と明日にかける橋

 

いかがでしょう。
まぁ、感動もひとしおで、この風は風速以上に重かった。
飛ばされそうになるのは、僕の体が薄いだけじゃないはず。

地蔵に最終確認に登りながら、気温と飽和水蒸気量の関係を思い出し、
春の風は冬より重いはずだわ、と独り納得していた理系脳なのはここだけの話。

 

さて、こちらはとある箇所で見られる積雪の断面。

バウムクーヘンのように何層にもなっているように見えますね。

一言に“雪”と言っても、降った時の気温・風・結晶の形で違いが生まれ、
このような層になって見えるわけです。

特に雪が降る時に黄砂も一緒に降ると色が付きより層がハッキリします。

ちなみに雪が出来るには結晶の核となる微粒子が必要となります。

この黄砂や微粒子が雪融けとともに雪面にまとめて出てくると、こうなります。

まさに塵も積もれば、というヤツで、しっかり黒いホコリですな。

例えるなら、海水を蒸留すると塩が出来るのと似た原理でしょうかね。

圧雪されている所は、混ぜられて薄まってるので表面は一見キレイに見えますが、
未圧雪の所は、こんな汚れ雪になっている所があります。

まぁ、この汚れが板の滑走面に付いてしまうわけで、
春スキーをしたらメンテはしっかりした方がいいですよ、って話なんです、はい。
で、融ければ、いつかは地面がコンニチハするわけで、
遅ればせながらエキスパートのコブの底に土が見えてきました。

なんだかんだで季節は巡るのですね。

おっと、気付けば、スキー営業予定が残り1ヶ月を切っていました。
名残惜しいですが、あと少し、大事に楽しみましょう。