ドント・ストップ・ミー・なう@抹茶抹茶どんどん2017.04.20
こんばんは。
今夜、抹茶抹茶どんどんは心底楽しむつもりだ。
※本日のブログは多少の脚色があります。
昨日からの降雪は風を伴って、深いところでは20センチ以上の新雪になりました。
黄色かった山もまた白さを取り戻しました。
雪は夜中には上がっており、晴のような薄曇のような空に、これは楽しめるのでは??と光速で飛んでいこうとしましたが、
最初のスケーティングで「こ、これは!」と驚愕のストップ雪。
やはりそこは春の降雪。
水分が抜け切らず、超絶な重さで足にまとわり着いてきました。
ゲストの方はおろか、我々もつんのめったり、ド後傾になったり。
ポジションがおかしくなる日でした。
見下ろす景色はかなり春めいてきています。
エキスパートコースも含め、まだまだ下まで滑って降りられますが、穴、石が目立ってきました。
個人的には抹茶抹茶どんどんもそんなコース状況の春が好きです。
春は締め付け感が無く、のんびり。悪く言えばルーズ。
いつもウェアもスキー靴も締め付けが嫌なので、割とルーズな着こなし。
枯木隊員は戻ってくるたびに様々なワックスを試す。
枯木「次のこの秘伝のワックスなら絶対に滑る!」
抹茶「えー、何塗っても一緒ですよ」
枯木「そんなことはない!これでヘルマン・マイヤーばりに飛んでいける!俺は火星を目指すロケットだ!」
と豪語して巡回に出て行きました。
そうそう、今朝はアバランチコントロールに入る可能性もありましたが、全体的に雪は動くことはなく、コロコロと玉になるだけなので、作業は見合わせました。
ゲレンデも山もコンディションが落ち着かない春です。
そこへ枯木隊員が戻ってきました。
抹茶「秘伝のタレはどうでした?」
枯木「おう、コブが止まって見えたぜ!」
コブはもともと止まってるけど、結局はとっておきのワックスも全然滑らなかったってことです。
いつもはやや滑ることもある枯木さんのコメントも、今日は雪と同じように滑らなかったので、一同爆笑してました。
そんな何を塗っても、何を言っても滑らなかった今日の五竜。
明日はまたなんとも言えないコンディションとなりそうです。
最終の頃には、また少し雨のような雪のような粒が降ってたし。。
巡回中にお会いしたゲストの方に「いやー、滑りませんねぇ」とご挨拶。
しかし、その方は「まぁこういう日もあるでしょう。悩んでも仕方ないので、これはこれで安全に楽しみましょう!」
なんと素晴らしい。レジェンドたるコメントです。
そうそう、どんなコンディションだとしても、滑る事すらできなかった去年と比べれば、何倍も楽しいのだ。
と改めて気付かされ、自分の欲深さを反省したのでした。
そんなこんなで今日も最終。
金言を賜った後は、見える景色もポジティブに、気持ちはとても雄大に。
(おぉ、先日のイベントで使ったバンクが融けていく様が、まるでアマゾン川の三日月湖のように見える。)
よし、最終も最高に楽しく行くぜ!
とストップ雪に猛然と突進。
重力に挑む虎のようです。
お!結構滑るじゃん!
光速で旅が出来るんじゃないか?
俺を止めないでくれ!
止められるのは絶対に嫌だー!
次の瞬間、天と地がひっくり返った感覚を味わい、べちゃっと雪面に転がされていました。
大ゴケでした。
振り返ると、体がつんのめり過ぎて、足がブーツから抜けていました。
「うーん、また油断してしまった。ブーツはルーズ過ぎてはいかんな」と濡れた靴下で歩きながら反省したのでした。
明日も皆様を安全第一でお迎えします。