粉雪、いったん終了@黒メット2018.01.08
パトロールを始めて、干支が一回りした黒メットです、こんばんは。
雲の切れ間から朝日が差し込み、風もなく、穏やかな朝。
雪面は昨日までと同様、白馬らしく柔らかく乾いた雪で、滑走性もよかったです。
スピード出したくなっちゃういい雪ですが、出す過ぎは禁物でお願いします。
今日は祝日だというのに来場者は少なめ。
年末年始の混雑もひと段落ついた感がただよっていました。
間もなくすると、パラパラと雪が舞いはじめ、
そのうち湿ったボタ雪や大粒小粒の霰(あられ)に。
まとわりつくような雪で、ゴーグルにワイパー欲しくなっちゃうやつです。
そして、夕方には予報通り、雨模様・・・。南風も強くなりました。
アルプス平はかろうじて固形も混じっていましたが、ほぼ水。
時々、氷雨のようにも感じました。
アキヤボートの持ち手のアルミに氷結してましたわ。
白馬自慢の粉雪もいったん販売停止かな。
ただこの雨が通り過ぎると、冬将軍閣下がしばらく滞在されるそうで、
「粉雪やってます」的なうたい文句がすぐに言えるようになるんじゃないかな、
と期待しています。
まぁ、いい雪が降ってくれるのはありがたいのですが、
大雪になると僕ら的には雪崩管理に労力と時間を取られてしまうので、
「一日10㎝ずつ夜に降って、昼間は快晴」
これが一部パトロールの本音だったりします。
でもでも、お天道様は思い通りにはいかないので、
天候に合わせて柔軟に臨機応変に対応するのがお仕事なのです。
というわけで、明日は大雪予報ではありませんが、
湿雪雪崩などなども考慮して、雪崩切り作業(テストスキー)の予定です。
営業開始が遅れる可能性もありますので、ご了承下さい。
さて、多岐にわたるスキーパトロールのお仕事のひとつ、
「滑走禁止エリア進入者への対応」というものがあります。
この“進入者”の皆さんの入った理由は大概、
「新雪(パウダー)があったから」
というもの。
これは禁止エリアに入っていい理由にはなりませんよ。
新雪を求めるなら、早起きして、未圧雪のコースへ行きましょう。
装備と知識を整えて、登山口からバックカントリーに行きましょう。
登山口はアルプス第4ペアリフト終点から少し登った所にあります。
各所にある設置物の先には“危険”があるんです。
僕個人は、設置物はパトロールの分身だと思っています。
僕らの代わりに危険箇所の手前で皆さんを見守ってくれているのです。
設置物たちは声は出せませんが、目立つ子たちです。
ロープや看板を“しかと”しないであげてください。
彼らもがんばって風雪に耐え、皆さんを安全に導いているのです。
なにとぞ、我らの分身を、よろしくお願いします。
余談。
上級者コースは基本的に滑走者が少ないものです。
上級者コースでは人に出会えにくい代わりに、うっかりお山の住人に出会えます。
昨日は人気者のホンドリス、登場。
パトロール中の目と心の保養になった一瞬でした。