ピステンじゃなくて大原@抹茶抹茶どんどん2018.01.10
こんばんは。
昨日の東京の昼間は15℃以上の気温となり、すっかりマイナス気温に慣れていた抹茶抹茶どんどんは「あちー、あちー」を連発。
本日の五竜はアルプス平で-5℃。
1月の白馬ならそこまで寒くないはずですが、いつも以上に寒く感じました。
しかしオーストラリアのゲストの方が申すには、先週のシドニーは40℃にもなる熱波が到来していたようです。
東京からの寒暖差なんてかわいいものでしたね。
昨晩深夜から強くなった雪は20~30センチ。
本日も雪崩防止作業(テストスキー)からのスタートでした。
まだ薄くらい早朝、常備しているビーコンなどに加え、エアバックを背負って作業現場に向かいます。
朝が早いのでトイレに行く間もありません。
先日、専門家の方が言ってました。「バックカントリーに出る人達にだいぶエアバックが普及して来たが、それに伴ってより危険な場所や深いところまで突き進む傾向がある」と。
そうですね。エアバックでも雪崩からの生還を100%約束するものではありませんし、我々もおまじない程度と考えています。
道具の進化は大変にありがたいですが、安心が慢心に繋がらないように技術の研鑽と、危険を嗅ぎ分けられる嗅覚の鍛錬を怠らないようにしていきたいと思います。
急峻な作業現場。
なんとなく山側の足に体重をかけて。
そうそう、この立ち方とか自身も当たり前のようにしていますが、こういう些細な事の積み重ねが自分の命を守っているんだな、と。
1月半ばに差し掛かってきましたが、まだ潅木、雑木は顔を出しています。
変な所で足を取られないように気をつけながら作業は無事終了。
営業開始が定刻より少々遅れましたが、ご容赦下さい。
明日も20cm前後の降雪予報。
明朝も雪崩防止作業(テストスキー)が行われ、安全の確認が取れ次第の営業開始となります。
予めご了承下さい。
雪崩防止作業の日には圧雪車がとある場所に待機しています。
仮に我々の作業で発生した雪崩が営業開始前のコースを埋めてしまったり、コースの形が変わってしまったりした場合に、それらを除去、修正し、かつ正常なコースに整備した後にオープンするためです。
下部エリアが営業に入っている場合に、コースの端をサイレンを鳴らしながら通過する場合があります。もちろん我々パトロールや他のスタッフが誘導、警戒に当たって安全に走行していますが、それを見かけても絶対に近づかないでください。
お願い致します。
そして何よりも伝えたいのは、これはピステンではなく大原だということ。
ピステン=圧雪車ではなく、ピステンとはドイツのケースボーラー社のピステン・ブーリーという名前の圧雪車のことですよ!
五竜にあるこの緑のヤツは国産の大原鉄工所のDF430ってモデルです。
日本でも作ってるんですよ!圧雪車を。
これを見かけたら「あ、ピステンが動いてる」
ブブーです。
「あ、大原が動いてる」
が正解です。
ちなみにピステン・ブーリーの純正色は赤が多いです。(ベルベアも)
そんな五竜にはプリノートもあったり、実はピステンもあったり、昔はLMCもあったとか。
興味ある方、今日から興味を持った方、是非探してみてください!
時には重機でやるような作業を人力で強いられこともある若手隊員たち。
抹茶抹茶どんどん「フルシンコ隊員、君はまだまだ押しが足りないんだよ。圧雪車ばりに押していきなさいよ。」
フルシンコ「無理ですよそんなの。なら抹茶抹茶どんどんさんがやってくださいよ。」
そう言い残して、ささーっと滑っていってしまいました。
(君も必要に迫られたら、いずれやるしかない日が来るさ)とブツブツ言いながら雪を押す抹茶抹茶どんどんでした。
明日も皆様を安全第一でお迎えします。