AGAINST THE WIND@枯木2018.04.08
皆さん今晩は、枯木です。枯木のブログ当番が3週間以上空いてしまいましたが、その間ケガをしたとか、体調を崩したとかは無く、ただただ順番がこなかっただけです。しかし、年配の自分にたいしての“忖度”というのはあったかもしれません。
本日の五竜はアルプス平の降雪が、朝の時点で30~40cmありました。昨日の天気予報である程度の降雪があることは承知していましたが、予想以上に降ってしまったので急遽ウッディ上部のみテストスキーを行いました。狭い範囲の作業でしたので、多少の遅れはあったもののテレキャビンの営業に入ることができました。
当ブログで他の隊員が書いているように、春営業のためパトロールの数が少なく、ハイシーズンの週末の人数の半分しかいないため、テストスキー後の通常作業が終わりパトロール本部に戻ったのは10時頃でした。この時期にこれだけの降雪があることは、雪不足気味の今シーズンは“恵みの雪”なのですが、出来ることなら4月1日以前にしてほしかった、と思ったのは枯木だけではないでしょう。
さて、その“恵みの雪”ですが、とおみゲレンデでは少し困った問題もあります。昨日まで土の見えていた部分も雪に覆われて、一見すると雪の豊富にある斜面に見えてしまいます。その雪の無かったエリアへ入ってしまうと、石を踏んだり土の上を滑ってしまったりするので、引き続きポールの立っている付近や、ロープとうで規制している所へは近づかない様にしてください。
またエスカル前のロープで囲ってある場所は、花壇なので雪で覆われていても入らないでください。一部芽の出てきている植物もありますし、芽の出る前に踏みつけてしまうとダメになってしまう場合もあるのです。暖かくなって、きれいな花を見ていただきたいので、是非皆様のご協力いただけるようお願いいたします。
さて、本日をもってマッキナ君が任務終了となります。10シーズン近く一緒にパトロールをしていますが、彼も重要なコアメンバーの一人です。明日からすこし寂しくなりますが、これも憂き世の倣い、また来シーズンということでしょうか?しかし枯木ももう12シーズン、還暦目前です。年々衰える体力、記憶力等々、はたして来年は続けることが出来るでしょうか?こんなことを書くと、他の隊員からは「どうせ一番最初に決まるのが枯木さんでしょ!」と言われそうです。しかし、なんだかそろそろ流れが変わってきているぞ!と感じています。行く河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・。鴨長明も方丈記の冒頭で言っています。祇園精舎の鐘の音が諸行無常を訴えています。咳をしても一人、尾崎放哉の心持が、なんだか少し理解できるような気がする枯木の今日この頃なのです。
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣でに 雪はふりつつ