フラットライトの思ひ出@抹茶抹茶どんどん2019.04.11
こんばんは。
抹茶抹茶どんどんは春のスキー場が大好きなのですが、まるで春らしくない日々が続いています。
今日の朝までにまた10~20センチの上積みされたNew Snow
木に積もった雪はまるでハイシーズンのそれ。
リフトの搬器に着いた表面霜だか着雪だかも、まるで真冬のそれ。
思わずバリバリと手で剥がしてしまう。
(これ誰かが好きだったな。エビの尻尾がなんとかって言ってたな)
ロープの着雪も視認性向上のために、握りながら剥がし落としていく。
とても気持ちが良い。
やりすぎるとすぐグローブに穴が空くから、雪を一緒に握り込んで摩擦を減らすことがコツ。
パトロール仕事では上等なグローブはオススメできない。
ややガスったり、白またはグレーがかった空だったので、雪面がやや見えにくいタイミングもありました。
いわゆるフラットライトってやつ。
でも今日ご来場のゲストの皆様は、そんなことも苦にならないくらいの季節外れのパウダースノーを堪能したのではないでしょうか?
ライバルが少ないので、いつまでもゲレンデパウダーが残っているコースもあり、殺伐とした感じの全く無い一日でした。
そこはハイシーズンのそれではない。
隊員たちも「寒い寒い」と言いながら巡回から戻ってきても、その顔は一様に楽しそう。
雪の多いは七難隠す、とでも言いましょうか。
雪が多いことはゲストにもスキー場にもポジティブな面しかありません。
下山専用となったとおみゲレンデも圧雪幅は狭くなっていますが、ノーストレス。
ただ、ここのところの降雪で穴や草も隠してしまったので、あまり端まで攻めるのはお控えくださいね。
あまりに「ハイシーズン」なので、今更ながら新しいグローブをおろしてみる。
(ふふふ、やっぱりパトロールたる者、装備はおしゃれじゃないとね)なんてニヤニヤしながら巡回に出たら、
枯木さんから「抹茶君、ゲレンデにデポしてある竹ポールの束をベースまで運んでおいて」と司令が飛び、残ったパウダーを蹴散らしながら現場に向かうことに。
そして着いた先にあったそのカビだらけの竹の束を前に、素手か新しいグローブかの選択を迫られた抹茶抹茶どんどんなのでした。
今日の午後で降雪は終息。
気温も雪温も上がらず一日を通して1月のコンディションでした。
お隣の47さんから聞こえてくるコース状況の報告も「非常に良い雪で滑りやすいでーす。ルート8入りま~す♪」
(こんなルンルンな無線初めて聞いたな)と思うほど。
エリアに関わらずパトロール隊員たちも楽しく巡回させてもらいました。
47パトロールさんは今年は青い制服でなかなかおしゃれでカッコイイですね。
思わず移籍したくなります。
我々もよく知ってる47の某隊員さんは、フラットライトと言えば、よく見えてなかった(または見てなかった)段差から落ちたり、これまたよく見えなかったギャップで飛ばされて顔着してゴーグル割ったり。
それでも何事もなかったかのようにケラケラと笑っているスキー大好きな隊員です。
そんな最終の47さんとの顔合わせのタイミング。
枯木さんが「ライブエイドに出る直前のフレディー・マーキュリーのポーズ」という細かすぎて伝わらない動きで47隊員さんに近づいていきます。
それを知ってか知らずか、変わらずケラケラと笑っていました。
元気そうでなによりです。(どちらも)
そして本日もゲストクリア。
以心伝心で撤収作業に取り掛かります。
週末の土曜日までは良い天候に恵まれそうです。日曜日からは怪しいかも。。
明日に関してはまだこの良い雪のコンディションは保てそうですし、フラットライトも無さそうです。
かと言って、スピード出し過ぎや滑走禁止エリアの進入は絶対にやめてください。
ここ数日、色々な雪質で積もっており層も色々です。滑走禁止エリアは雪崩の恐れが高いです。
下山時に荒れ地を攻める枯木さん。
それを見て「攻めるねー!ケガしないでよー!」と微笑ましく眺める隊長。
(ふふふ、隊長がその前のパートで荒れ地を攻めてたから枯木さんのハートに火をつけたんですよ。皆さん負けず嫌いですね~)とニヤニヤする抹茶抹茶どんどん。
そんなフラットライトな一日だったので、特別に素晴らしい写真やシーンはありませんでした。
でもここには素晴らしい雪と斜面がありました。
それだけで十分でした。
そしてちょっとだけ手が冷たくてかび臭くなった一日でした。
明日も皆様を安全第一でお迎えします。