雪と雨の境界線の中@黒メット2020.02.22
猫耳より某インスタントうどんCMのキツネ耳にグラっとくる黒メットです、こんばんは。
今日はどんよりした空模様からスタート。
日本海の低気圧の影響でしょうか、南風が強めの朝です。
朝はパラパラと舞っているだけの雪でしたが、
時間が経つごとに本降りになってまいりました。
風も相まって横殴りの吹雪模様です。
霰(あられ)だろうがド湿雪だろうが、
白い粉が降ってくれるとちょいと気持ちがアガりますね。
…ところが、白い粉の恩恵を受けれたのはアルプス平だけ。
僕らが最近よく使うようになってきた、
「フリージングレベル」という単語があります。
雨と雪の境目になる標高を表しているらしいです。
今日のフリージングレベルは1000〜1400m辺り。
ダイナミックコース上部からウッディーコース出口くらいに当たりますかね。
時間が経つごとにフリージングレベルは上がっていく様相でした。
そして、フリージングレベル以下にあたるとおみゲレンデは終日雨。
雨は瑞々しく、それはそれで趣きのある景色を生み出すのですが、
ウィンタースポーツ業界の目線で言わしてもらうと、
「今じゃない!」「ダメ、絶対」
というくらい、ゲレンデ維持にダメージを与えてきます。
降雪機部隊と圧雪車部隊の活躍で、
ウッディーコースやとおみゲレンデは辛うじてストレスが少なく滑走可能ですが、
自然任せのエキスパートコースは、草がぴょこぴょこ顔出してきています。
だいたいは柔らかいので大丈夫ですが、
時々気合の入っちゃった硬いヤツがいるので、気をつけて下さい。
日中降った雪はおもーい湿雪で3~5㎝ほど。
低気圧が移動して冬型気圧配置になるそうですが、大雪は期待できない感じだそうです。
でも、今はちょっとの降雪でもありがたい。
雪の神様、どうぞよろしくお願いします。
さて、スキーをはじめ、アウトドアスポーツは自然の中に内在する危険とともに遊ぶものです。
スキー場としてはその危険を少なくする努力をして営業していますが、
ゼロにすることはほぼ不可能なのが現状です。
滑走者自身でも情報を集め、危険を察知し、
危険を避ける行動をしてもらうことも大事だと思っています。
スキー場の安全は滑走者全員の協力で成り立っている面もあります。
どうぞ、ご協力をお願いします。
本日のカモシカさん達は例年ではあまり見かけないエリアでウロウロ。
いつもはいろいろな危険があるエリアでもあるので、厳冬期は避け気味の場所でも、
雪不足などのおかげで行けてしまっていますね。
野生の勘と経験をはたらかせて、
臨機応変の対応でこの冬を乗り切ろうとしてるのでしょうね。
うん、僕も見習おうと思います。
明日もご安全に。