快晴が降臨@黒メット2021.01.20
お餅の食べ方は磯辺焼き派の黒メットです、こんばんは。
昨日とは打って変わって、穏やかな気象の朝。
粉雪舞う中、空から何かが降臨しそうな空。
気温はー10℃以下の極寒の中、
「急げ急げー」と汗をかきそうになりながらの始業点検作業中に、
つい手を止めてしまうほどにキレイな景色が見られてしまうのは、
悪魔の囁きか、天使のご褒美か。
樹々にはふんわりと雪の結晶が綺麗なまま乗っかってました。
コレがそよ風に乗ってフワフワと舞って、
ダイヤモンドダスト現象みたいで、コレまたキレイ。
(写真には上手く写らないのが残念)
まぁ、景色もいいけど、視界が抜けてて雪質が良好なら、
もうそれだけで充分に幸せなのですけどね。
その点で言えば、
今日はちゃんと幸せでした。
圧雪、未圧雪ともに大変滑りやすうございました。
1月らしい、よき粉雪でございます。
昼前には雲が抜け、視界は遥か遠くまでよく見える。
その名に恥じないダイナミックでグランプリなパノラマの景色です。
時間が経つと雪面荒れて来ましたが、
ドライで柔らかい雪でまだまだ滑りやすうございました。
よきかな、よきかなぁ。
陽射しは強かったですが、思いの外に気温が上がらなかったので、
アルプス平ゲレンデは良い雪質が保たれております。
明日の圧雪面も良さげなのではないでしょうか。
ただし、気持ちよくてもスピードはしっかりとコントロールできる範囲で、
周りもよく見て滑っていただきます様にお願いします。
さて、圧雪と未圧雪の境目に段差ができる事があります。
これを削れる限りは削るのも僕らの仕事なのですが、
雪質が柔らかい時はスキーで横滑りして削ってしまうのです。
僕らはこれを「デラがけ」と呼びます。
語源は「デラパージュ」というスキーの滑り方から来ているそうです。
詳しくは某検索エンジン先生にお任せするとして、
皆さん、この「デラパージュ」という言葉をご存じでしたか?
僕はこの仕事をするまで知りませんでした。
これを新人の方々に伝えるたびにに思うのですが、
「ギルランデ」とか「ウェーデルン」、「ステップターン」って、
もはや死語なんですかね?
僕が教わってた当時は辛うじて健在でしたが、
一回り以上年下の方が新人として働いてくれる昨今、
こんな事で自分の年齢とキャリアを実感する今日この頃です。
とはいえ、もはや死語と言われるような滑り方、
意外と仕事で役立つ場面があります。
技術の引き出しは多いに越した事はありません。
そして、これらをコツコツと後輩に伝えていくことにしましょう。
そんな事を思いながら、
最終点検時、お隣のパトロールの先輩の背中を見ていた黒メットでした。