現在地@抹茶抹茶どんどん2021.01.23
こんばんは。
本日はナイター番をしながらのブログ当番なので、キーボードを打ってる今現在(今日は輪をかけて更新が遅くなりそうだな)と思っている抹茶抹茶どんどんです。
せっかくの週末ですが、残念な現実を突きつけられた、とても悪いコンディションの一日でした。
上部も下部も雨のような雪のような。
数日前のあの素晴らしい雪質はいずこへ?
未圧雪ゾーンに一歩足を踏み入れたら、どんな場所だってそこはWブラックダイヤモンドに変貌します。
おまけにかなりの広範囲でガスガス。
本日はシーズンに何日かある、選ばれなかった日、でした。
下部の下部でようやく視界が開けて、自分の居場所がハッキリします。
視覚は五感の中でもスキー・スノーボードにおいて最も重要なファクター。
第六感や心の目で見て滑る桃色おじさんは別として、今日は皆さんにとってもストレスの溜まる一日だったのではないでしょうか?
見上げるゲレンデはガスの海。
滑りたくも泳ぎたくもないガスの海。
今日は新人隊員の四の五の隊員と一緒に巡回しました。
彼ら新人隊員は今までの人生で全く触れることのなかった特殊な環境と特殊な技能を少しずつ勉強し、少しずつ身に着けているところです。
それはまるで赤ちゃんで例えれば、ハイハイをし始めて行動範囲が広がり、色々なものに触れ、興味を持つようになってきた、そんなタイミングかなと思います。
それはまるでドラクエで例えれば、お城から少し離れたところに隣の村があることを知り、とりあえず行ってみた、そんなタイミングかなと思います。
ベテラン隊員たちはこんな日でもある程度問題なく滑ってます。
それは取り立てて凄いことではなく、そこは毎日滑ってるホーム。
滑り慣れたゲレンデでのいくつかの目標物と地形変化が頭に入ってるからです。
新人隊員もそうですが、ゲストの方の多くは真っ白な中では当然のように方向感覚を失いがち。
しかしながら、ゲストの皆さんにスキー場のコースや地形変化をよくよく頭に入れて滑ってくれ、というのは非常に難しい話ですよね。
我々も初めて行くスキー場でこんな視界だったら、間違いなく四苦八苦でしょう。
皆さんには、少なくともゲレンデマップを手に入れていただき、ご自身の現在地が分かるとコースの選択ミスも起きにくくなるかもしれません。
それはまるでドラクエで例えれば、地図を手に入れて云々かんぬん。。
こんな日は本部で所定の位置にドカッと座り、のんびりお茶でも。
というわけにもいかず、直ぐに巡回の順番が回ってくるので、休憩もそこそこに抹茶抹茶どんどんはお菓子をほおばりながら、新人隊員を連れてゲレンデに飛び出していくのでした。
ゴンドラはまるで深海へと延びるケーブルの様。
かなり深そうです。
その昔、十和田湖に軽い気持ちで数メートル潜った時のあの底なし感を思い出しました。
潜っても潜っても自分の水深がよくわからず、底を見てもどこまでも真っ暗だし、なんとも言えない恐ろしさに襲われ、慌てて水面に上がったものです。
恐怖と言えば、今日の相棒の新人隊員の四の五の隊員は三半規管が強くはないようで、ホワイトアウトや視界不良ではすぐに気分が悪くなる、と言っていました。
今日はお互いの位置確認も難しい状態。
視界が一面白だと、進んでいるか止まっているか、なんだかよくわからないあの嫌ーな感じ。
気持ち悪くもなりますよね。
案の定、四の五の隊員は一瞬吐きそうだったので、それも恐怖です。
緊急事態が起きてしまったら、すぐに担当のサバ隊員を呼ぶつもりでした。
巡回から戻ってくればお茶する暇もなくトレーニング。
パトロールとして数年のキャリアを積んだった隊員たちは、更なるスキルの向上に励んでいます。
みんな自分の現在地の確認に余念がありません。
それはまるでドラクエで例えれば、船を手に入れて新しい大陸に云々かんぬん。
そんな中、抹茶抹茶どんどんは増えた分の確認に余念がありません。
いざブロックを口に運ぼうとしたその瞬間、(これが君の増えた体重だぞ)と、どこから神のお告げのような声がしてふと我に返りましたが、そのまま食べました。
さて明日の五竜は雪。
特に午前中はしっかり降りそうです。
南岸低気圧の為、その低気圧が通過する位置によっては多く降るかもしれないし、ほとんど降らないかもしれません。
気温は高めなのでやや重めの雪になりそうです。
視界が抜けることを祈ります。
そしてナイターではよく降っています。
明日は雪崩管理からのスタートです。
ゴンドラの運航が少し遅れるかもしれませんが、予めご了承ください。
隊員たちへ
それぞれの隊員の位置や立場や地位などを見失わないように、気を付けて作業しましょうね。
ガスの中のシルバーさんとお菓子売りの鳥。
その向こうに見えるはずの山々が映り込んでいれば、映画のワンシーンのようなとても良い写真だったに違いない、と思いながら最終の支度をする。
明日の僕たち、来週の僕たち、来月の僕たち、それぞれどんな位置にいるんだろう。
明日も皆様を安全第一でお迎えします。