五竜 featuring 北風小僧@黒メット2021.03.14
先日、スキー生活の原点の一つのなれのはてを見てきた黒メットです、こんばんは。
本日は、曇りのち晴れ featuring 北風、でした。
朝の“いつもココから”は新雪が薄っすらと乗ってました。
今日の雪は(昨日のド湿雪とは違い)軽くて乾いた雪でした。
滑走痕が気持ちいいですね。
でも、新雪の量は少なく、底にある旧雪はカチカチで、見た目ほど滑走感は良くなかったですね。
圧雪してくれいる所はまだマシなのですが…、
未圧雪はガタガタのまま固まっていたので、ろくにターンを出来るものじゃなかったです。
(自分の未熟は棚上げしてます)
柔らかそうに見えて、カッターイ氷に新雪がまぶされているだけでした。
さて、冒頭に書いたように、本日は朝から北風が強かったです。
アルプス平のリフトは朝から運転を見合わせるほどでした。
お空を見渡すと、レンズ雲らしきものが。
「そりゃ風吹くわー」と眺めさせてもらいました。
おかげでとおみゲレンデは不本意に賑わってしまいました。
とはいえ、例年の週末の混み具合くらいかしら。
お昼前にはリフトが運転できる程度に風が弱まったので、
減速運転でアルプス平のリフトが運航開始しました。
待ちわびてた方々が続々と上がってきましたが、
まだまだ風は強かったですね。
稜線が見えたことは、何より嬉しいですな。
今日は風も手強かったですが、
それよりも雪質の違いが難しかったですね。
新雪、アイスバーン、ザラメ雪、etc…。
標高、斜面方位、時間、圧雪、未圧雪でスキー場全体で場所によって全然違う雪質になっていました。
注:ここからは理科の時間です。
気温が0℃付近で、雪(H2O)の融点と凝固点を行ったり来たりしたせいでしょう。
日射のエネルギーで雪面が融けだすのですが、
標高が高い所ではマイナス気温で風が吹き、空冷式の冷却を受けている様なもので、
融けたそばからどんどん凍っていきます。
それがエッジで削られ、破片が風で飛ばされ、はい、アイスバーンの出来上がり。
標高が低い所はプラス気温なので、ドライヤーを受けている様なもので、
どんどん緩んで、ザブザブのザラメ雪が表に出てきます。
融けたばかりの新雪はストップ雪になりがちですね。
ちなみに、標高差で気温が違うのは気圧も関係してまして、
減圧すると気温が下がるとかなんとかで、
100m標高が上がると、約0.6℃下がります。
ゴンドラの獲得標高は約700mなので、
とおみゲレンデとアルプス平ゲレンデでは約4℃違うのです。
はい、どんどん読者が離れていく足音が大きくなってきたので、写真を混ぜましょう。
つまり、標高差や陽射しが当たる、影になる、風が当たる、当たらない、
などなどの諸条件の昇温と降温で凍ったり融けたりで、雪質がコロコロ変わるのです。
きめ細やかな新雪が、融けて凍ってを繰り返すと、ザラメ雪に。
こちらは融けた水が混じった水っぽいザラメ雪。
こちらは乾いたザラメ雪。
(僕らはグラニュー糖と呼んでるやつです。)
「雪」と一言で言っても形が色々ありまして、
その形で滑走感が全然変わってきます。
見極めはなかなかに難しいですが、雪質にあったスピードで滑りましょう。
あと、ワックスはどんな雪質でも大事です。
滑らない板より、良く滑る板の方がケガが少ないんですよ。
残像が出るほど素早くワックスをかける某隊員の図。
雪のシーズンの終わりの足音が聞こえてきている感もありますが、
スキー場内の雪が融けて、全部水になって川に流れるまで、
あーだこーだ言ってもうしばし楽しみましょう。