文明の利器@黒メット2021.04.14
はっちゃくのブログ中の作業をあおる様な事は、事実ではないと主張したい黒メットです、こんばんは。
本日は曇り空、というか雲の中のエイブル白馬五竜スキー場でございます。
朝からモヤモヤと怪しげな空気が漂い、異界に吸い込まれそうな写真ですが、
実際には鳥たちが「チリリ…」と囀り、水路のせせらぎの音が「シャララ」と穏やかに聞こえ、
春の自然音の音楽祭の会場になっており、
実際にはかなりのほほんとした空気感が漂っておりました。
とはいえ、
水路のせせらぎ音は聞きたくないなー、
なんて思うのは、止まらない融雪の進行度に不安を覚えるから…。
と、とはいえ、自然様のなさる事には逆らえない我らは、
ただその愛しい雪のなれ果て(水流)を眺めるだけなのです。
さて、これだけドバドバと水になって流れても、
まだまだあるお雪様のご様子はいかがというと、
表面に汚れが目立っております。
でも、この汚れのおかげでこんな視界の悪い日もなんとか凹凸がわかるのです。
雪が純白だと霧と一体化して、上下左右の平衡感覚がおかしくなるのです。
怪我の功名とでもいいますか、汚れも悪い事ばかりではないですな。
それと、今年は折れた枝の残骸が目立ちますね。
1月頃までの風が無くしんしんと積もった雪のせいで、
今年は枝雪が巨大化し、耐えきれなくなった枝たちがボキボキと折れた結果ですかね。
踏むとスコッとエッジが抜ける事あるし、純粋に引っかかる事もあるしで、
地味に邪魔です、はい。
なお雪質は春らしいザラメ雪。
圧雪車や人が多く通ったところは「ジャーッ」と滑走性良く滑れるのですが、
人があまり通らない未圧雪部を通ると時折「ぬめっ」としたストップ雪に出会うこともあります。
このぬめり感はいつまでたっても好きになりませんな。
最終の頃には空からなにやら降ってまいりまして、
うっすらと白くなりました。
明朝はお化粧直しした雪面が見れるかもしれませんね。
さて、
パトロールを含めた皆さんの汗と涙がしみ込んだ下山コースが惜しまれつつクローズして、
はや三日目。
今日も粛々と撤収作業を行いました。
雪が完全に無くなるまでに資材をまとめてしまった方が後々の為なんです。
有史以来、人は大量の荷物を運搬するためにソリを発明し、
犬に曳かせる”犬ぞり”なるものを生み出したり、
ソリを引くことに特化した”ばん馬”なる馬の品種を生み出したりしました。
我々パトロールも先人の英知にあやかり、ソリを活用するのです。
と大げさなことを言ってみましたが、
撤収した電柱に巻いていたマットでソリもどきを作り、
そこに資材をドカッと積んで、曳いて運べばいいじゃない、
と思いついた結果がコレです。
両手で持てる量の3倍以上を少ない力で運べる、
先人の英知に感謝。
と、パトソリ1号、意気揚々と発進。
…ものの数十メートルで横転。OMG。
ソリがいくら素晴らしくても、積み方が雑では雪面の凹凸に耐えれませんでした。
さて、どうしたものか…。
結果からお話ししますと、無事に作業は終えてます。
どうやって?
真実はいつもひとつ。
「力ずくで」
かのシャーロック・ホームズも言ったとか言わないとか、
「筋肉は裏切らない」
うん、言ってないですね。
道具や技術も大事ですが、最後にものを言うのは、健康で丈夫な身体。
と、いうわけで、健康維持のため、帰って飯食って寝ようと思います。
ではでは、ごきげんよう。