暖かな雨@黒メット2022.04.26
庭の植物との闘いがはじまった黒メットです、こんばんは。
○本日の白馬五竜
天候:くもり のち 大雨
降雪:0㎝
気温:8時+11℃ 15時+12℃
風:南の風 時折15m/sオーバー(リフト運休無し)
今日は下り坂の天気予報どおり、重めの曇り空の朝。
まだ降っていなくとも高確率で強雨の予報なので、
レインウェアを持って上山していくパトロールの衆…
…を見送って、雨が降る前にせっせっと資材を片付けしていたのは、
私、黒メットでございます。
雨だろうが雪があるうちは雪上で仕事したいのが、
スキーパトロール隊員の性というもの。
まぁ、それはそうなんですが、皆の幸せのために、
円滑に回すために食わず嫌いもせずに地上の仕事もするのです。
まぁ、食わず嫌いが過ぎると、某抹茶氏に白馬三大舌バカの称号を与えられるので、
ほどほどがよろしいのかとも思いますが…。
一人仕事ではしょうもない事を思案しがち。
このポールや看板はいわば僕らの分身。
僕らが常時立って案内する代わりになってくれているんだよな。
ここは入らないでね、
合流地だから気をつけて、
この先、スピード落とした方が良いよ、
などなど、しゃべらずとも居る事で仕事をこなしてくれているのですよね。
ただ、やはり居るだけではうまく伝わらないこともあり、
アリスのマッドティーパーティーのティーポッドやカップの様に、
もしくはワンピースのビックマムのソウルを分けられた僕(しもべ)の様に、
勝手にしゃべってくれたらより伝わるのかしら?
魔法や漫画じゃなければ、現代技術の結晶である
ペッパー君や呼び込み君の様な物の方がいいのかしら?
でもそれじゃせっかく自然の中で遊んでいるのに、風情がないのかなぁ、
付喪神が宿るには若すぎるのかなぁ、
などなど、しょうもない事を考えながらも、
なんとか雨が降る前にざっと片づけを終えて、
いざゴンドラに揺られて上がりませう。
上がった先で待っていたのは、降り出した雨と、
昼夜問わずに融け続けるもまだまだ粘るアルプス平ゲレンデでした。
4月に入ってから休むことなく融け続けて、
遂に各所で底が見えてきました。
特にコブの底。
これらが出始めるといよいよ滑れる所が徐々に狭くなってきそうです。
ここで一句、
「いつまでも 有ると思うな 金と雪」
黒メット、心の俳句。
消えゆく雪を逃さぬために、
雨が降ろうが風が吹こうが滑り続ける猛者たちがいらっしゃいますが、
ココは雪山、自然の驚異が高まるとリフト運行停止からのコースクローズの可能性がありまして、
その際は速やかに退散する事にご協力をお願いします。
幸いにして、本日は厳しい気象条件でしたが、
雨対策装備があれば耐えられる程度で済み、
無事に本日の営業を終えられました。
よかったよかった。
この雨でも最後までお客さんが0人にならないのが五竜のお客さんのすごいところ。
でも、忘れないでいただきたいことは、
ココは標高約1500mの山岳地帯という事。
麓の白馬村の集落や長野市や松本市などの市街地とは気象環境がかなり違います。
4月下旬になっても吹雪になる事もあります。
(↑今年は可能性が低いですが、例年ですとよくあります)
お家の周りがポカポカ陽気で、お花や新緑が現れて気持ちが緩みがちですが、
スキー場とはいえ、
「自然が猛威をふるう事があるかもしれず、その可能性は市街地より高い」
という事を頭の片隅に置き、天気予報をよく見てから、
ある程度の覚悟をしておいてもらえると、身を守る事の一助になるかもしれません。
さてさて、植物たちにとってはいつも通りのルーティーンで芽生える為なのか、
雪融けがガンガン進むように暖かい雨が降り続いております。
カッパやウェアの耐水性能を密談するマリア様とはっちゃく。
もはや出演回数はレギュラー。
週間予報だと天気は周期変化する感じですかね。
ご都合と天候を鑑みて、しっかり準備をしてのご来場をお願いしつつ、
今日のところはこの辺で。
では、ごきげんよう。