いつかの少年@抹茶抹茶どんどん2022.05.06
うまいこと調整がハマったり、強権発動したりして休日になった方、こんばんは。抹茶抹茶どんどんです。
あるいは額に汗して勤労の喜びを感じることになったり、「今日の学校意味あんの?」なんて思いながらも勉学に勤しむことになったりと、幸か不幸か休日とはならなかった方、こんばんは。抹茶抹茶どんどんです。
連休の谷間の悲喜こもごもを丸ごと併せ呑み、本日五竜に来ることが叶わなかった方々の思いも汲んで、今日のブログをしたためて参ります。
標高の高い所から赤や黄色が降りてきて燃える山が完成する秋から、白が段々と降りてきて待望の冬になる。
そして半年後、麓から白が順番に消えていき、追いかける様に緑が上がってきます。
イマココ
新緑と呼ぶにふさわしい季節がやって来ました。
緑を見ると目が良くなるというの聞いてから、抹茶抹茶どんどんも新緑の時期には細い細い目を見開いて、緑を取り込むようにしています。
そんな今日も緑を取り込み目が良くなったので、麓まで良く見えます。
田んぼには順番に水が張られていってます。
風のない穏やかな早朝の水田では、その波紋一つない水面に後立山の山々を写し込んだ素晴らしい写真を収める事ができるでしょう。
そう言えばミツ氏も先日綺麗な写真を撮ってました。
特に昨日や今朝のようにHAKUBA Blueが広がる朝は絶好だったのでないでしょうか?
抹茶抹茶どんどんも早起きして写真撮りに行こう!という決意をして眠りにつきました、起きたのはいつも通り、あるいは少し遅め。
慌てて出勤と相成りました。
さてそんな五竜の営業もあと僅か。
本日も融雪が進むことは明白だったので、リフトマン達も全力で雪入れです。
こんな雪の山も秒殺で乗り場降り場のステージに敷かれていきます。
明日、明後日の土日でグランドフィナーレを迎えますが、なんとかゲレンデもリフト周りも維持できそうです。
我々パトロールも昨日のイベントの片付けやシーズン終了に向け撤収の準備が始まっています。
しもやけ隊員は痛いのか痒いのか、もはやよく分からなくなっている足を引きずりながらポール類を束ねています。
抹茶抹茶どんどん隊員は痛くないけど痛いふりをしている足を引きずりながら写真を撮ります。ポール類は触りません。
しもやけ隊員から(この人ホンマに何もせーへんな)という視線を感じたのでいそいそと巡回に出ます。
遠く雨飾山もだいぶ雪が消えてきました。
手前の白馬乗鞍スキー場では昨日の野焼きでゲレンデが黒くなったのが見て取れます。
目が良くなりカモちゃんも山の中に見えたので、いつものワイルドスピード。
抹茶「おい、別れの言葉は無しか?」
カモ「へへ、フルスピードで走るのが俺の人生だった。だからお前と俺は兄弟だった。お前も同じだったから。」
ここでBGMのSee You Againが鳴り響き、カモは山へ走って行きました。
そしてカモを見送って、ふと視線を降ろすと@はっちゃくんが不要になりそうな目印ポールを一旦回収のため抜いたは良いものの、結局元のところに挿し直す「パトロールあるある」を繰り広げていました。
そうなんです。
私たちは何シーズンやろうと、どれだけキャリアを積んでも、トライ&エラーの毎日。
試行錯誤の毎日なんですね。
これ日々研鑽。
そしてこの後、別の隊員が抜いて片付けてしまう「パトロールあるある」が数分後に発生することになるとは、この時の彼はまだ知る由もない。。
昼になり雲が少し流れて来て、とんでもない暑さに少しフォローを入れてくれました。
この景色を見ながらスキーをするのも残り数日。
初めて訪れた五竜の、白馬の壮大なスケールに圧倒された記憶が蘇ります。
まさに「このロケーション」
両手を大きく広げたくなります。
このエリア、このスキー場で働きたくて、多かれ少なかれ無理をした数年前。
今の自分があるのは「抹茶抹茶どんどん君、オーラが無くなったね!」と知人の葬儀で言ってくれた仲間の何気ない一言や、
それに一念発起して五竜に飛び込んだ自分。
そしてそんな抹茶抹茶どんどんを受け入れてくれた五竜とその隊員たち。
全てに感謝して、残り数日もしっかり働きたいと思います。
連休の谷間
修羅には全然程遠いグランプリコース。
土の上は川の様に雪解け水が流れています。
あと二日なら大丈夫!
でも日曜日の夕方にはかなり雪も減っていると思います。
本当の修羅のグランプリがやって来るでしょう。。
疲れた足にコブと雪の薄い所。
十分に気を付けて滑走してください。
このひん曲がった鉄の棒の上までバリアテープのディスペンサーを上げても、それでもまだ埋まりそうだった今シーズン。
信じられません。
積雪4mもあっという間に地面が見えてきました。
降らすのも融かすのも、自然の力の凄さを感じるシーンです。
西日のテクニカルコース
明日はモーグルの大会が行われます。
昨日までのメダリストキャンプに参加されてた方も出場されるのでは?
アドバイスを生かすも殺すも自分次第。
抹茶抹茶どんどんのようにたいてい人の話やコーチの話は聞いていない、という事にならなければ、ある程度技術は開花するのではないでしょうか?
出場される皆さん、頑張ってください!
※ケガは厳禁ですよ!
モーグルキャンプで使用したコースは残してあります。
本日もモーグラーはもちろん、基礎スキーヤーもスノーボーダーも楽しそうに攻略していました。
この写真のキッズたちも、いずれ世界に手が届いて、五竜のモーグルキャンプにメダリストとして帰ってきてくれることを祈っています。
※ケガは厳禁ですよ!
とても盛り上がって心配だったので、抹茶抹茶どんどんと@はっちゃくんも何度も何度もコースチェックに入ってました。
「ナイス巡回!」とエールを頂戴したゲストの方々、ありがとうございます。
無反応だったと思いますが、抹茶抹茶どんどんはとてもシャイなので本当は嬉しかったと思います。
さてあっという間に最終で、穴蔵から明るい未来に出て行きます。
(全く撤収をしないで写真ばかり撮っている抹茶抹茶どんどんには、二人からの暗い視線が注がれます)
まぁそれは置いておいて、楽しく スキー 巡回をしていると一日があっという間ですね!
いよいよラストスパート、GWのおまけの最後の二日間がやって来ます。
泣いても笑ってもあと二日。
楽しく、素晴らしい二日間で行きたいですね!
明日は規模の大きいスキーの試乗会も開催されます。
様々なメーカーさんが来るようです。
詳しくはHPをご覧ください!
聖母マリア様はいつものように聖なる微笑でピースサインをくれ、
黒メットはセンターのずれてる板でやたら気合を入れてコブを滑り、
@はっちゃくんは今日伝えた技術を忠実に再現しようと練習に励み、
それぞれの一日が暮れていきます。
しもやけ隊員と@はっちゃくん
中日に例えれば、岡林くんと根尾くん
抹茶抹茶どんどんのようにいつまでも過去にこだわることなく、常に未来志向で頑張ってくださいね!
↑コブを滑るのに疲れたので、完全にサボっています。
抹茶抹茶どんどんのブログ当番は本日が最後です。
この長ったらしいハンドルネームを打つのも暫しのお休みです。
多くのゲストの皆様の笑顔や楽しそうに滑る姿に支えられた160日弱でした。
この場を借りて全ての皆様に感謝の言葉を述べさせていただきます。
ありがとうございました。
そしていつも更新の時間が遅くてごめんなさい。
少年は小学生の時に初めて訪れた苗場でスキーをする。
(いや、初めては母親のお腹の中での霧ヶ峰スキー場らしいけど。。)
決して広くないキッズエリアで、ロープトゥにしがみ付いて、何度も何度もコケたけど、必死に食らいついた記憶。
それから早ウン十年。
上手くなってるのか、なってないのか良く分からないけど、キャリアとスキー板の本数だけは増え続ける。
とても飽きっぽい抹茶抹茶どんどんでも、なぜかスキーだけはやめずに今に至る。
それだけ魅力的で、これ無しでは生きていけないところまで到達してしまったのかな。
抹茶抹茶どんどんのスキー人生は苗場から始まり、いったいどこで終わってしまうんだろう。
突き動かされるあの時のまま、そういつかの少年みたいに。
あと二日、宜しくお願い致します!
そして来シーズンも枯木さんやその他大勢ともども、宜しくお願い致します!
明日も皆様を安全第一でお迎えします。