ムズカシイ言葉@黒メット2023.01.31
好きなラリー車はプジョー207だった黒メットです、こんばんは。
○本日の白馬五竜
天候:小雪→晴れ
降雪:夜間25㎝、日中0㎝
気温:7時-10℃ 15時‐8℃
風:微風
リフト待ち:午前中ゴンドラで少々(数分程度)
ゴンドラで標高が上がると共に、キャビンの中に朝陽が差し込み、
モルゲンロートに飲み込まれアルプス平駅へ。
本日も雪崩管理作業からのスタートです。
この黄色のザックは雪崩対策装備のエアバックでして、
これを背負っている時は雪崩管理作業の証なのです。
そんな雪崩管理作業の役得。
スキーパトロールのみが見られる絶景。
でも、この景色は雪崩というハイリスクをやり過ごして見られるリターンなのです。
このエリアは一般の方は進入厳禁な場所です。
このような景色を見たい方はですね、
雪山の勉強とトレーニングをしてご自身の責任で山岳区域で見るか、
我がパトロール隊に入隊し、技術を磨いていただくしかないのですね。
さて、今日も運よく順調に作業が進み、
遅ればせながらも無事に営業開始にこぎ着けました。
毎度の事ながら営業開始が遅くなってしまいましたが、ご理解ご協力をお願いします。
雪崩管理作業の後は雪に埋まりかけた設置物をせっせと整えて、
役得のスキーの時間と思いエキスパートコースに辿り着いた時には、
兵どもが夢の跡…フカフカの粉の食べ残しは見事に無し。
きっとこの白い粉でアゲアゲの常連さんとか、
ちゃくちゃくと山スキーヤー化してるこの常連さんとかが食い散らかしたんだろうな。
まぁ、いいもんね、僕はみんなの知らない所でご馳走をいただいたもんね。
さてさて、ここ2日間の降雪で未圧雪部はなかなかのフカフカの深雪具合となっています。
こんな時に強い味方は、太くて長い板。
一昔前にはなかなか無かったファットスキー様、
ツボ足だと膝上まで埋まる深雪も、板を履いていれば、
数㎝の埋まり具合に、ありがたやありがたや~。
まぁ、こんな太くて長い板が無くても仕事はこなせるんですけど、
有るととても楽になるんです。
そして、楽して残った体力と時間でもう一仕事が出来たりするわけで、
便利な道具を使わない手は無いのですわ。
そうこうしているうちに気づけば青空が広がり、
いい雪質と相まってザ・デイの様相となりました。
昼前後はホント気持ち良かったですなぁ。
ただ日射の当たった面はサンクラストしたり、モッサリした雪になっていたので、
明日の午前中はお気を付け下さいな。
さてさてさて、ここから難しいお話です。
昨今、報道で「コース外」という言葉が飛び交っておりますが、
この「コース外」という言葉、扱いが難しいのです。
当スキー場では以下の写真の様にコースを設定しています。
より詳細に見たい方はコチラをご覧ください。
G47_MAP2022-23 (hakubaescal.com)
このマップ中で赤紫色のエリアは、
スキー場の管理区域内の閉鎖区域となるコース外です。
白馬バレーの現場では黄色頭のポールで境界を表しています。
マップ上でコースの外側の黄色黒の点線で表記されている外側のエリアが、
スキー場の管理区域外となるスキー場境界の外側のコース外です。
白馬バレーの現場では黄色と黒色の頭のポールなどで境界を表しています。
この境界の先はスキー場の管理区域外となりますが、
この境界を故意に越えて行かない様にお願いをしております。
そして、マップの最上部付近にある登山口から入山する、
いわゆる山岳区やバックカントリーエリアと呼ばれるコースマップの向こう側は、
スキー場とはまったく別のエリアとなるコース外です。
当スキー場の登山口の様子は以下の写真の感じになりまして、
アルプス第4リフトの終点から100mほど上がった所にあります。
そこにはこのような看板もあります。
いわゆる「コース外」と言ってもこれだけの意味があるのです。
まぁ、ホント、いわゆるアレですよ、
ニホンゴ ムズカシイネ…。
報道関係者も読み手も各々の捉え方でこの「コース外」という言葉を安易に使っていますが、
スキー場の当事者としては扱いのとても難しい言葉なのです。
世間の理解を得るには時間のかかる事かと思いますが、
コツコツと広報活動を行なおうと、黒メット個人の見解で書かせていただきました。
読んでくださった方も思う所が有るかと思いますが、御一考いただけたら幸いです。
はてさて、思いもかけず長文になってしまいました。
お付き合いいただきありがとうございました。
本日は当パトロール隊の最大の歳の差ペアのレッスンの様子でお別れです。
ピンぼけた、ドンマイ、ごきげんよう。