妖怪の仕業かも@黒メット2023.04.16
写真の整理がいつまでも終わらない黒メットです、こんばんは。
○本日の白馬五竜
天候:雨→曇り時々晴れ(時々お天気雨)→雨
降雪:夜間日中ともに0㎝
気温:8時+5℃ 15時+5℃
風:西風、強風15~20m/s、朝から減速&断続運転、13時40分頃〜リフト順次運休、最終時は爆風30m/s~
昨日の雨雲は朝まで居残り、出勤した頃にはまだ降っておりましたが、
ゴンドラに乗車する頃には陽射しが出てきました。
残雪と野草の新緑の中、山桜のピンクが山肌に映えてきましたね。
野鳥の囀りも聞こえ、春の装いが増してきました。
そして、アルプス平に上がり、お目見えしたのは、
遠く善光寺平に朝陽に照らされた雲海がかかり、
幻想的に輝いていました。
しかし、せっかくの絶景ですが、のんびり眺めている暇は無く、
融雪と強風であらゆる設置物が手直し必須の状態。
いつもより時間がかかってしまいましたが、営業開始予定時刻にはセーフ。
しかし、しかし、営業開始してもゴーゴーと鳴り響く風の音が心配の種。
リフト運休のジャッジをするか、低速運転でもなんとか営業できるかのボーダーライン上の風の強さ。
夕方まで風は強いままの予報ともなっており、
パトロールもリフトスタッフも神経を擦り減らす一日になる予感しかしない朝でした。
今日は日曜日で多くの方が来場されるでしょうし、
イベントも重なっているし、なんとかかんとかでもやりたいのが人情。
それでも、皆様の身の安全が第一ですので、
非情な判断も覚悟しなければいけないのもリフトやパトロールのお仕事。
春の風は雪煙も上がらず、揺れる葉っぱも無いので、視覚的にわかり辛いので、
パトロールの判断材料は風の音と風圧の体感のみ。(リフトには風速計があります)
おまけに、雪と氷の重しが無くなったせいと、
湿度が高く、体感でも重く感じる風になる事が多いせいもあってか、
よくいろんな物が飛ぶ印象で、真冬とはちょいと違った警戒をしなくてはいけません。
本日はお客さんのザックが軽快に飛ばされておりましたな。
春の風で良い事は虹が出やすい事ですかね。
今日は七色がわかりやすい。
虹は朝の短い時間で消えてしまいました。
虹のできる条件は太陽側が晴れていて、反対側で雨。
東の空は晴れてるのに、
西のお山側は曇天。白馬あるある。
日中、強い風に吹かれて、雨粒がゲレンデまで飛んできました。
狐の嫁入り?にしては風情が無いかな、けっこう激しい。
狸の婿入り?鼬(イタチ)の元服?山猫の還暦?
しょうもない創作格言を思い浮かべつつ、
妖怪たちの化かし合い宴会が始まりましたかな。
何とも言えない天気が続きました。
合羽が要るほどではないけど、微妙に冷たい。
雨粒がゴーグルに付いて、視界がイマイチ。
そして、この気温と雨と風でどんどんと雪が融ける。
朝イチは白かったゲレンデが各所でグレーか茶色混じりに。
コブの名産地のテクニカルコースをはじめ、コブの底は各所で土模様。
土を踏まずにコブを攻める事はだんだん難しくなってきました。
例年でいえば、
スーパーコース→テクニカルコース→グランプリコース
の順番で滑走不可になっていくので、
明日以降、近いうちにコース閉鎖のルーティンが始まるかもしれません。
スーパーコース下部が先ず雪無い・・・。
13時40分頃、
なんやかんやで、イベントは進行し、ちょうど終わって片付け始めた頃に、
妖怪どもの宴会が最高潮になったようで、
強風は爆風に変わり、リフトはあえなく運休の憂き目にあいました。
僕は本部で無線番。
2つの無線機と電話が良く鳴るわ鳴るわ・・・。
窓口対応もあるので、4つの事象を並行処理です。
ぬくぬくしているだけではないのです。
現場とは違った大変さがココにはあったりします。
なお、先日のブログに書いてあったかもしれませんが、
ゲレンデに置かれた荷物は運休時に回収が不可能になる事があります。
荷物はゴンドラの駅近くに置きましょう!
そして、休憩などで麓に降りる時には一緒に持っていきましょう!
お願い致します。
さてさて、いよいよもって雪融けが止まりません。
いつ最後のブログになるかもしれないので、
今シーズンの思い出の一枚を張っておきましょ。
パウパウスノーとサンピラー。
なんやかんやで、良い雪の日も珍しい気象現象を拝めた日もしっかりあった。
よき事を思い出しつつ、滑り納めしたい方、お早めに。
では、ぼくからは以上です。ニコ。