こんばんは。

何拍子も揃った男、抹茶抹茶どんどんです。

今日もただの隊員の日記にお付き合いください。

さて、昨日降り続けた雪は今日の朝にはピタッと止んでしまい、そして麓でも夜通し強風が吹きさっらしていたので、上はどうだろうなと出勤＆上山（じょうざん）

 

昨日寝かせて新雪をため込んだグランプリコース。

0スタートから一昼夜で15～30cm程度積もりました。

ようやく圧雪車が入れる程度の積雪になったので、昨夜はオペレーターにキレイに仕上げてもらい、ぱっと見非常に良さそう。

※昨日お越しいただいた方、ごめんなさい。

しかし、それでも上手くいかないのが自然相手のスキー場。

強風の影響や、降ったと言ってもたかだかアベレージ20cm

ところどころ石や草有りのギリギリの仕上がりでしたが、なんとかオープン出来るかもという雰囲気。

 

隊員達も「やれる？やれない？」と半信半疑のまま、一昨日の大雨を経て、一度撤収してリセットされたゲレンデの設置物を再設置していきます。

 

お互いがお互いの作業を確認・フォローしながら、その時々の状況に合わせてあっという間にゲレンデを作っていきます。

また朝一から営業可能なパノラマコースも別班が着々と準備を進め、そちらは定刻通りにオープン。

少しディレイになりましたが、グランプリコースも9:00前にはオープン。

新チームではありますが、チームワークの良さを感じました。

 

「今日は五竜だ」と狙って来ていただいたゲストの方も、たまたまお越しいただいた方も、嬉々として一斉にグランプリコースに放たれて行きます。

 

人が新雪を前に感情が頂点に達したときに発する言葉、それは何か分かりますか？

イエーイでもヒャッハー！でもジーザスでもなく、それは、、

「ヤバーい！！」なのです。

今日も各所からヤバい、ヤバい、ヤバすぎるという特大の独り言があちこちで聞こえてきました。

それを聞くだけで、０スタートから再オープン出来て良かったーと思うのです。

※重ね重ね、昨日お越しいただいた方、ごめんなさい

 

とは言え、何度も申し上げておる通り、ギリギリの状態でのオープンでした。

風の影響で磨かれていたり、吹き溜まりになっていたり。

また標高を下げれば下げる程、まだまだ小石、大石出ています。

目印ポール林になっている場所もありますが、コース全体をよく見て、確実な減速を！

 

今日って月曜だよね？っていう確認が必要なくらいの賑わいでした。

晴れているものの気温は終日-5℃くらい。

そして昼過ぎまでは強風が残るおまけ付き。

なかなか寒さを感じる一日でしたが、寒いだけで降らないんだよねぇ。。

 

明日も同じような感じの天候になりそうです。

風が吹くと寒いので暖かい服装でお越しください。

今日明日は雪雲は一旦小休止。

次のヤバーい！は木曜日？金曜日？

降雪が無いので、グランプリコース及びスーパーコースの全面、パノラマコースの一部は未圧雪となります。

良い事ばかり書いて優良誤認になると良くないので、今一度アナウンス致しますが、ぱっと見良さそうに見えても、石、草、穴など出てます。

地形が顕著に出ている場所はもちろん、目印ポールの有無にかかわらずスピードコントロールをされ安全に滑走してください。

 

そんな中、専らパトロール隊の中では、

 

やれどこそこのメーカーのブーツが良い、やれ俺のブーツはスニーカーだ、僕のは足に合わないから返品だと毎日スキーブーツ談義に花が咲いています。

 

みんな板の事はあまり気にしておらず、むしろ良く分かっていない者、多数。。

しかしブーツはこだわりを持つ者、多数。

極限までフィットするようにカスタムしたり、痛み防止に穴を開けたり、逆に痛みをこらえてやせ我慢を極めたり、足を合わせる！と人体構造を超越しようとしたり、十人十色のブーツへのこだわり、執着。

必ず訪れる新人隊員あるあるの『ブーツのお悩み相談』では、その方向性を巡って代理戦争が起きたり。

抹茶抹茶どんどんも昨年まで数年間悩まされていたハグルンド病が、ブーツを変えたことによりすっかり治り、今シーズンは嘘のように快適な感じに。

ハグルンド病とは踵が恐ろしく変形する職業病で、その昔、鯖隊員が罹患していた際に「オメーの踵は腐ってるなぁ鯖だけに、ジーザス、ケケケ！」なんて笑っていたら、まさか自分も罹患してしまう。

まさに人を呪わば穴二つです。

鯖くん、あの時笑ってごめんね。

 

そんな超絶フィットするブーツで最終は今シーズン初の地蔵番。

木道だか岩だか道だか最早よく分からない場所をかき分けて上がってきました。

まだ山銘板も全て露出している程度の雪しかないという事実。

ケルンが埋まるくらい降ったって良いんだよ。

 

お地蔵様に近付いて、今シーズンの雪と足の憂いがありませんようにとお祈りしていると、

（抹茶よ、鯖だけでなく他の隊員も擦り続けているとまた己に禍が降って来るぞよ）

抹茶「え、なんで知ってんの？」

（しもやけは数に入ってないとか、豚兵衛はモービルがどうのとか、爽やか君は大草連がどうのとか、若い隊員を擦るのはやめなさい）

抹茶「ヤバーい！」

 

そんな啓示を受けて、灌木を擦るように滑り降りてゲレンデに復帰し、最終班に合流したのでした。

さて、そんなこんなで本日も無事終了。

今シーズンのブーツは痛くないし良いのですが、それはガバガバだから？

黒メットと同じブランドのブーツを愛用していた頃の、超絶スキーが上手い抹茶抹茶どんどんに戻れるかな？

 

いやいや、うかうかしてたら師走も中旬を過ぎてきました。

また数日我慢の日々ですね。

次のヤバーい！を叫ぶのは、あなたです。

 

明日も皆様を安全第一でお迎えします。