ムンクの叫び@DE2024.01.22
一昨日、昨日と二日間、雪崩の研修で仕事から外れていましたDEです。
雪崩の講習ってゲレンデで必要なんですかって思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
五竜はコースのレイアウト上、閉鎖区域で雪崩が発生した際にコースにまで影響が出ることがあります。
営業中にそういったことが起こらないように、多めの降雪や降雨などがあった際に雪崩を人為的に起こす作業を行っています。
また隊員同士の安全を確保するという意味でも雪崩に関しての知識は持っておかなくてはいけません。
五竜はこういった研修に参加させてもらえる素晴らしい会社です。これをご覧になっている方でパトロール志望の方は是非五竜をご検討ください。
さて、本日の五竜のお話に入ります。
朝一は青空スタート
ベースのパトロール室に行くまでの坂道がツルツルで一歩歩いては2歩下がるを繰り返したあげく、脇の方を歩いてきたピンクの隊員もいたとかいないとか。
キャビンの乗り場前では、常連のバンブーさんが体操をしています。
とても平和な朝ですね。
ゴンドラに乗っていると、昨日の雨の影響で見たこともないような縦溝の縞模様。
横から見ると等高線のよう。地形図でもみているかのような錯覚に陥りました。
まるで斜面からムンクの叫びのような悲痛の叫び声が聞こえてくるようでした。
因みにムンクの叫びは原題でDer Schrei der Natur のようです。ドイツ語です。
シーズン中あと何度この叫びを聴くことになるのでしょうかーなんて考えたくないですね。
いつもの光景から始業点検へ
昨日の雨で硬くなったゲレンデはアイスバーンとまではいきませんが、かなりハードなコンディション。
五竜の圧雪オペレーターの力をもってしても、苦戦した様子が各所にみうけられました。
その一つが雪玉。大きなものは極力排除していますが、すべては取り切れません。
朝一滑走の際はお気を付けください。
そして本日の未圧雪面もこれまたダブルブラックダイヤモンド的なコンディション。
滑走痕のあとはそのまま固まり板ははじかれる。そのうえ、トラックのないところはモナカ雪で少し強めに圧をかけると板が突き刺さる。
エキスパートコースはガタガタでまるで工事現場のような振動。。。
毎年板やブーツで迷走を繰り返している私にとってはなんとも厳しい朝の始業点検でした。
上に上がってみると、グランプリコースでは、「ざー!!ざー!!!」っと固そうなゲレンデを滑るみなさんの音がゲレンデに木霊していました。
そんなころから空はどんより曇り始め少しガスも湧いてきました。
固めのコンディションだった為か、朝から手首を痛められたボーダーの方、エッジで手を切った方など。
こんな日は無理をせずに安全なスピード、また技量に合ったコース選択をお願いいたします。
お昼頃には、グランプリコースではガスが溜まり始め、少し滑走にも影響が出始めました。
しかしその分気温は上がって、雪面は緩んで、非圧雪のボコボコゾーンでも板がはじかれなくなり、いくらか滑りやすくなりました。
とおみゲレンデは平日ですが、そこそこの賑わいを感じました。
今月いっぱいはまだ欧米の方が多いのでしょうか。
スキー場としては大変ありがたい事です。
2時頃には再び上部の視界は回復してきましたが、春のような雪質に。
なんと言っても今シーズンは気温が高いです。本日も午後のアルプス平で+2℃。暖冬にもほどがありますね。
雪面的には滑りやすくはなりましたが、なんとも1月としては残念なコンディションではあります。
コース脇はクラックも広がってきていますので、ご注意を。
明後日あたりから再び降雪予報が出ていますので、期待したいところですね。
色んな病気が流行っているようですが、遊ぶためにも健康管理に気を付けましょう。
それではまた明日。