雨氷硝子山@黒メット2024.02.22
好きなネコ科は虎の黒メットです、こんばんは。
本日の白馬五竜
天候:雪のち曇り
降雪:夜間0㎝ 日中5㎝
気温:8時-1℃ 15時-3℃
風:微風
リフト待ち:最大10分ほど
昨日まで2日間も降り続いた雨で積雪量に大きなダメージを負った白馬五竜スキー場。
雨が夜更け過ぎに雪に変わるという予報を一縷の望みに、
朝ぼらけ中、出勤すると、
「降雪量0cm」
オーマイガー、ジーザス。
とはいえ、あるモノでやるしかない、と雪上へ。
おやおや、変わった氷柱がロープに出来てるじゃないじゃないですか。
よくよく見てみると、どこもかしこも5~10㎜の厚みの着氷。
見事な透明度で、遠目に見ると氷が付いてるか分かりにくい程でした。
“雨氷”というモノらしいですね。
上空の気温の加減で過冷却状態の雨粒が降り注ぐと起きる事だそうな。
まぁ、アレだろ、“不思議雨”な、子供の頃よく遊びましたわ(嘘)。
大変珍しいもので、ワタクシも数年ぶりにお目見えしました。
珍しいので面白くはあるし、写真的にはイイのですが、
まぁ、コレを剥がすのが一苦労…。
ポールに付いているのはコンと叩けばいいので楽なのですが、
ワンパンですわ。プレパラートの様に脆いわ。
ロープやネットに付いたのはなかなか剥がれません。
ゴシゴシ、コンコンとずーとコツコツマメにやるしかないのです。
おかげで腕が疲労でヒーヒー言っておりまして、
キーボードを打つ手も当社比50%ダウンですわ。
そして、雪面の方はというと、コチラもカチンコチン。
未圧雪部なんて滑れたものじゃなく、
というか危険極まりないので、規制を多めにかけさせていただきました。
逃げ場のないエキスパートコースは終日クローズとさせてもらったほどです。
圧雪部は午前中に降り続いた僅かばかりの新雪があったおかげで、
なんとか滑走は可能な感じに仕上がっておりました。
圧雪チームが頑張ってくれていなかったら、閉山の可能性もあったかもしれませんね。
感謝感激雨あられですわ。(いや、雨あられはいらないな、雪吹雪でいい。)
そんな苦しい雪面状況でしたが、今日も多くの方が来場されました。
とおみゲレンデはこの賑わい。
上級者専用の案内をした下山コースも大賑わい。
今回の雨氷の為、始業点検に時間を要してしまい、
営業開始が30分~1時間ほど遅れてしまいました。
お待たせして申し訳ありませんでした。
ただ、白馬村内各スキー場で同様の感じだったそうです。
ウチは近隣の他のスキー場に比べるとマシだったようで、
その為に五竜に集まってくださった結果の賑わいの様です。
皆様の情報収集力はスゴイですね。
まぁ、人が多くて、雪面状況もカチカチですと、
必然的に救助の出動要請が多かったです。
いつも同じ品質の雪をご用意できないのが、この遊びの性(さが)でございます。
その日の状況に合わせた滑走を改めてお願いいたします。
明日も氷点下の真冬日予報になっております。
アイスバーンが各所で発生するでしょう。
それとお気を付けいただきたいのが、倒木です。
今日は目立ったものはコース上に発生しませんでしたが、
枝が着氷でめちゃくちゃ重くなっています。
木のそばで立ち止まらない事をお勧めします。
それとスキー場的に心配の種は、積雪全体の含水量。
沢の水は春の頃のような量になっています。
雪の中も土の中も水は飽和状態なのかもしれません。
全層雪崩や土砂崩れは急斜面を持つ山の常とはいえ、
何事も起きない事を祈るしかできないのが現状です。
何かしらの前兆現象が現れたら、規制をする可能性がありますが、
その際はご理解ご協力をお願いいたします。
はてさて、なんやかんやとそうは言っても、
今日もナイターまで何とか営業出来ている事に、
なによりも感謝です。
異例の暖冬中でも、滑れているだけ、贅沢な話なのです。
そんなお山とお空に感謝しつつ、
明日からは3連休です。
イベントもあります。
賑わうのでしょうなぁ。
それでも、僕らパトの出番が少ないことを祈ります。
なぜなら「出動ゼロ=みんな無事」の公式があるからなのです。
それでは、ご安全に。
僕からは以上です。