帳尻合わせ@DE2024.03.05
暖冬と言われながらスタートした今シーズン。
1月は雪が降ったと思えば春のような気温になったり、雨が降ったりの繰り返し。
2月は気温が高いうえに、全然雪が降らない。そして雨の日々。
3月に入りここに来て昨日の降雪。
なんとまぁ自然とは不思議なもので、このまま春へとはなかなか移行してくれず、なんだかんだシーズンの降雪量は帳尻を合わせてくるなと思う今日この頃です。
人間としては随分と振り回されているなと感じてしまうこともありますが、自然側からしたら、どっちが振り回しとんねんって感じでしょう。
傲慢にならず気を付けるところは気を付けて自然とは向き合わなといけませんね。気を付けよう。
昨晩は降雪はありませんでしたが、昨日日中の降雪が多かったため、本日も雪崩管理の作業からスタートしました。
ゴンドラに乗る前にビーコンチェック(動作確認)を行います。
慣れてくると疎かにしてしまいがちですがこれは大切な作業です。山へ行く皆様も忘れずに。
上部に着くと綺麗な雲海が広がっていました。
雪崩管理中のTKO
スキーがうまいと立ち位置のせいかかっこよく見えますね。いや、構図がいいのか。いや、もともとの素材がいいんですね、きっと。
昨晩は風が強かったみたいで、雪質にも大きな変化があるかなと思いましたが、管理の範囲内はそれほど大きな影響もなくスムーズに作業が進みました。
とはいえ、ここ数日、ニュースではバックカントリーでの事故が絶えません。
五竜からみた八方尾根方面(南面)も大きな破断面がいくつも確認できました。
降ったら山へ行くではなく、日々の雪面の情報収集をしっかり行いましょう。そして降った直後は影響の少ないであろう、ツリーを選ぶなど慎重な行動をとりましょう。
さて、ゲレンデはと言いますと、すっかりとハイシーズンにもどりました。
圧雪面はエッジのなくなった我々パトロールの板でもしっかり喰う感じ。硬いときもエッジがあるとこんな感じなんだろうか・・・。
未圧雪部はところどころ風でパックされて密度が濃いところもありましたが、全体的に快適なパウダーでした。
こうなると注意していただきたいのが、こないだまでぱっくりと口を開いていたコース脇のクラックや、各所の雪で隠れてしまっている石や木々などです。
クラックはおおよそコース脇が中心なので、ダイナミックコースのスキーヤーズライト側は境界線ポールを超えなければハマることはありません。
レフト側の迂回の未圧雪部は上部にストップ看板を立てています。
その先へ飛び込むことはおススメしません。
各所の看板やポールはなにかのサインです。
なんの意味もなしにポールだけ立っていることはありません。
ポールがあればその付近にはなにかあると思って注意してご滑走ください。
ローカルの方々も昨日滑り疲れたのか、今日は朝から静かなゲレンデでした。
いつも込み合っているイメージのとおみゲレンデもこの通り。
本日ご来場のお客様は大変ご満足いただけたのではないでしょうか。
午後からはパラパラと雪が舞い始めました。
気温は少し高めで綺麗な結晶。
雪ってなかなかまじまじと見ることないですよね。結構綺麗ですよ。
雪面はややフラットライト気味。
朝は五竜の武田菱も見えていましたが、すっかり視界からは消えてしまいました。
帳尻合わせの為にまだ降ってくれるんでしょうか。
今晩も降雪予報が出ています。
春になりかけてた白馬の冬はまだまだ続きそうです。
そして今週末は多くの方が楽しみしているフェスティバルがあります。
竜が目を覚ます日もそう遠くはありません。お楽しみに。