皆さんこんばんは。

皆さんは、これこれー！！って思うようなコンディションは今シーズン何回あったでしょうか。

シーズンずっとスキー場にいる私でようやく２本の手では足りないなというくらいの回数だったように思います。

３月に入ってから足りなかった分を取り戻しにかかっている白馬ですが、昨晩もよく降ってくれました。

しかも、一昨日とは打って変わってのこれこれ！！っていう雪が。

例年ですと３月にこういった降雪があっても、そのあとは晴れる日が多く、生ものの雪は賞味期限がとても短いですが、今年は降った後も晴れ間が続くということが少なく、良いコンディションが比較的続いています。

お陰様でこの時期恒例の花粉との戦いも一時休戦といった感じで、私を含む約半数のパトローラーにとっては大変ありがたいシーズンになっているわけです。

そして例年だと高校球児のように真っ黒になってサングラス焼けしてしまい、大都会ではとても歩けないような田舎者の顔にも今年はなることがなさそうでほっとしています。

 

さて、そんなこんなで降雪に恵まれた五竜は雪崩管理作業からスタートしました。

 

昨日は重い湿雪で、入るところ殆どドロドロと崩れましたが、今日は雪質も良く、全体的に反応は鈍めでした。

こうやって殆ど毎日雪の状態を観察してる私たちですが、いざカットに入ってみると、想像とは違った反応の時もしばしば。

 

自然相手のスポーツはやはり常に危険と隣り合わせだなとつくづく思います。

なんでも始めたてのころって、楽しくてなにも考えずに夢中になってしまいがちですよね。

あと、慣れてきた頃も、俗に言われる正常性バイアスってのが邪魔することがあります。

一年を通して自然の中にいることが多い私ですが、夏や冬にこういった仕事をさせてもらっているからこそ、怖いなと思う瞬間がしばしばあるわけで、

そのおかげで未だにこうやって文章を書くことが出来ているのかなと最近思います。

20代前半の勢いのまま、今と同じプライベートを過ごしていたら、間違いなくこの世にはいないでしょう。

楽しさだけを感じ、危険や怖さを感じなくなっていたら、その時のあなたはただの運否天賦状態です。

ふとした瞬間に我に戻ることを忘れないでください。

 

昨晩は風が強かったようで、ゲレンデも吹き溜まっているところとそうでないところで、斑はありましたが、全体を通し素晴らしいコンディションでした。

午前中の早い時間帯は晴れ間が差し、ガスが出てくる時間帯もありました。

３月の平日ということでお客様の動きも静かで、ローカルの方とツアーで来られた方の殆ど２グループに分類された感じでした。

 

残念ながらルールを守れないローカルの方々がまだいるみたいで、本日もロープやポールの向こうに残念なトラック多数でした。

学生の方々も春休みは残り僅かになり、初めてのウィンタースポーツを楽しんでいる姿が輝いていました。

スキー場勤務の学生さんたちも勤務終盤で、入れ替わりの時期です。

各々、変ったところ、変えられなかったところ、勉強したところ、出来なかったところ等あると思いますが、自己評価と客観評価は全く違います。

受け身の人生ではこれから先は苦労が絶えません。少なくともなにが求められるのかを自ら考えて行動できるような人間に成長してもらいたいですね。

 

午後は再び雪がパラパラと舞う時間が続き、一日を通して風もやや強く、肌寒い一日になりました。

気温も朝と最終前で殆ど変化なく―7℃でした。

週末はまた下り坂の予報が出ていて、気温も上昇してきそうです。

そろそろ良い雪も終盤です。明日お時間の許す方は是非お越しくださいね。

Experience is not what happens to you. It is what you do with happens to you.