融雪新幹線@黒メット2024.04.17
幼少期の鉄ちゃん素養を微妙に引き摺っている黒メットです、こんばんは。
本日の白馬五竜
天候:曇り時々晴れ
降雪:夜間日中ともに0㎝
気温:8時+7℃ 15時+9℃
風:少々 南寄りの風
リフト待ち:無し
桜が咲き始めた通勤路は雨模様。
やれやれと対雨仕様も覚悟して、
未明の雨で雪崩れた跡を眺めながらゴンドラに揺られて天上世界へ。
板がばっちいですが、いちいち気にしないのが五竜パトロールクオリティ。
なぜなら春用と本気冬用を使い分けてるから。春はコレで良いのだ。
脚は2本しかないのに板は何本あっても足りない気分ですが、
大工さんのカンナみたいなモノだと言い訳して、いざ出陣。
おぉ、青空。
雨は始業点検開始とともにあがり、
春眠に負けず暁を覚えていた者へのご褒美に。
とはいえ、妖気の様な霧は漂い、時折、視界がモヤモヤ。
ただムアっとした湿度を感じるのとは違い、さっぱりマイナスイオンの爽やかな感じ。
陽射しも雲に遮られる時間が多く、日射による昇温は少しだけ。
日中の融雪速度は先日までに比べるとペースダウン。
えぇっと、融雪速度を新幹線に例えると、
今朝までは「のぞみ」とか「かがやき」で、
日中は「こだま」か「あさま」、
といった感じ。
終着駅への到着時間は遅くなりますが、如何せん在来線よりは早いです。
えぇ、早いんです。
見てください、このつい10日前まで営業していたとは想像もできない“とおみゲレンデ”の有様を。
今季の4月の雪融け速度は早いし、止まらない。
普段は寒の戻りで雪解けが足踏みしたりするのですが、今年はマグロばりに止まらない。
今日も今日とて、雪質はゆるゆるのシャバシャバです。
フィルムクラストが恋しかです。
まだまだ雪が有る様なグランプリコースも、端っこから徐々に侵食されております。
現状維持もままならず、おかげで設置物も用を成していない場所が毎日出て調整の日々です。
資材を担いで滑る様は、まさに“スキーパトロール”。ありがとー、がんばー。
メインコースをスイスイ安全に滑れるかや、
パークのキッカーのチェックジャンプとか、
コブのピッチの具合の確認などのパトロール業務はワタクシがやっておきますね。
ちなみにコチラのテクニカルコースは今晩一部に圧雪が入るかも。
雪の具合を圧雪オペレーターが見て判断しますので、どうなるかは明朝のお楽しみ。
閑話休題
そういえば、規制ポールとかにウェアやザックを引っかけていく方が時々いるのですが、
出来ればやめて欲しいなぁ、と。
重みで倒れちゃうこともあるし、調整する時に動かしていいモノか逡巡しちゃうんですよね。
(まぁ、大概動かしてしまいますが‥。)
まぁ、ロッカーが少ない弊社も要改善なのですが、なんだかモヤッとするのですわ。
さてさて、
そんなこんなしてたら3時のチャイムが鳴り、お茶の時間だー、
…じゃくなくて、もうすぐ最終点検だ、とソソクサとパトロール本部へ帰還し、
みんなと段取り確認して、今日もつつがなく最終点検終了。
下山コースの片付けも昨日で一段落したので、
今日から通称「アルサンガエリ」です。
西日が眩しいアルプス第3ペアリフトに乗って、
ゴンドラ山頂駅に向かい、ゴンドラ下り線で下山でございます。
ゲストの皆さんと同じルートですね。
今日もお疲れさまでした。
…と、そこで春スキーあるある言いたい~。
ブーツが浸水や蒸れで濡れてかぐわしい香りが漂うぅ~。
と、嗅覚正常を確認したら、そこで怪しげな白い粉をまぶします。
あら不思議、翌朝から無臭だ。
この粉、マジで何で出来てるのでしょう?
当パトロール隊も昨季からお世話になっております、ありがとうございます。
皆様に嫌われないよう、スメハラ対策もしっかりしていきましょう。
では~。