気温上昇、気分も上々@めとろぽり子2025.01.21
皆さま初めまして。
今冬加入の新人赤ピクミンが一人、めとろぽり子と申します。
無線ひとつで先輩隊員の後をついてまいります。
実は私、五竜とはボーゲンかクラウチング直滑降でゲレンデを駆け回っていた幼いころからお世話になっておりまして、スキー生半生以上の歴を誇るホームゲレンデともいえるスキー場で憧れのパトロール隊員になれたこと、大変感慨深く思っております。
更に今年は巳年、アスクレピオスの蛇を彷彿とさせますね!杖はストックになるでしょうか。加入にピッタリな年に思えてわたくしホクホクです!にっこり!
ちなみに命名は抹茶隊員。
お客さん時代から見ていたいわゆる”中の人”からの命名、嬉しい。。
わたくし、名で体を示せるような立派な赤ピクミン、間違えましたパト隊員になります!!だからここで働かせてください!!
さて、本日も朝日を浴びてのスタートです。
朝日を浴びるスノーモービル。今度練馬先輩にバイクっぽい撮り方を教えていただこうっと。
今朝はとおみゲレンデからキャビン山頂駅まで見えるという視界良好、好天に恵まれました。
あ、カモシカさんもお散歩日和の様ですね。
抹茶隊員「そこは入っちゃダメなところだよ~」写真パシャパシャ
カモシカってウシ科なんですね、わたくし初めて知りました。カモ”シカ”なのに。。。シカ、カモ。。?
バーンは今朝わずかに降った雪が1cmほど、ふんわりのった状態。圧雪面が朝日に照らされキラキラと輝いています。(伝えたい気持ちが伝われば幸いでございます)
ゲストの皆さまが少しでも滑りやすくなるよう、転がる雪の小石たちを踏んでいく青ヘル副隊長と、Insta360を片手に撮影中の茶ヘル隊長。
ペールギュントの「朝」を脳内に流したいところですが、キャビンオープン時間が刻々と迫る中、新人のわたくしにはそんな悠長な曲は似合いません。
爆速で設置物を立てて行きます。持ち場に急ぎます。
あれ、ハニワのお腹に氷がこびりついてしまっています。
昼夜の気温差が大きくなり、とおみゲレンデで10度以上、アルプス平ゲレンデとの標高差による気温差も含めるとそれ以上になることもしばしばございます。
まだマシなほうだなぁと思えるのはここ一カ月のドカ雪激寒期を経験したからでしょう。
握力最低ひ弱女子のわたくしではとても回せません。そんな時は~~!
じゃん!こちら。ゴムハンマーの出番です!
ガッチガチな氷も、ポールの中に溜まった雪も、ブーツ裏の雪も落とせる万能アイテム!
石器時代より人類が手の延長線上に道具というものを開発し生活を豊かにしたように、ひ弱な新人パトロール隊員にはこのゴムハンが朝一番のネット出しに劇的な変化をもたらすのです。
トンテンカン、とネジを緩めながら「パトロールは基本ドカタ作業だからね」と言われたのを思い出しました。
綺麗で安全なコースづくり、出来ることが増えると存外楽しいものなのです。
本部に戻ると同期の隊員がしもやけ師匠のもと、看板職人になっていました。
檄と泣き声が聞こえてきます。
新人「し、ししょ~~!!」
しもやけ師匠「切ったところガッタガタじゃねぇかお前~!」
同期新人隊員は一生懸命テープを張ったり切ったりしてできあがったのが、こちら。
本部工場で生産されたボードはこのようにコースの中で輝きます。
好天に恵まれるここ数日、昼間の急激な気温上昇により雪の性質が変わってクラックや雪崩の危険度も上昇中。
注意喚起の看板が建っていたら、「お?」と思っていただけると幸いです!
新人たるもの、毎日勉強の繰り返しです。
今日は隊長に頼み込んで巡回に出る赤ピクミンわたくし。
隊長「40秒で支度しな」
わたくし「ワッセ!!」
五竜岳からの美しい尾根を見ながら山の名前講義をうけつつ、
ひろーいゲレンデを無駄なく見て回る隊長、とそれを追いかけるピクミン。
アルプス第二、第四リフトの線下に段差が出来ていました。
風が強く吹くと圧雪面と非圧雪面との段差が顕著に表れる場所とのこと。
危ないので段差の角を削りますが、固まってガリガリ。。。エッジが悲鳴をあげている気がします。。
夕方になりますと、影が強く出て段差が見えづらくなります。
更に影に入った瞬間気温が下がり雪質が固くなり、転んだ時には打ち身が強く出ます。
怪我予防のためにも、滑走時間には余裕をもつことをおススメします!(安全第一!)
特に、夕方時にはぐっと気温が下がり雪もアイスバーンになってきますので、今一度、ご自身に合ったスピード、レベルに合ったコース選びをお願い申し上げます。
ゆったりしながら終わるかなと思った矢先、無線入電。赤ピクミン、出ます!
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結局最終の時間までばたばた対応をしましたが、今日も実りの多い一日だったと感じています。
現場で学ぶことの多いこの職場、飽きる事は永遠にないんだろうな
明日は晴れますが、気温が低く、上部はカチカチバーンとなりそうです。
怪我や衝突に気を付けて、ゲレンデを楽しみましょう!
最後に本日のわたくし的格好いいパト写真、しもやけ師匠を添えて。
決して雪にハマっているわけではありません。
枝にずっしりと乗った雪を落として、落雪のリスクを無くす作業の様子です。
(とても運動量があるこの作業、この時だけはしもやけ気味な身体がそうじゃなくなったそうです。)
凝り性が悪さをして新人らしからぬ長編になりました。
これから磨くのはスキー技術と、ロープワークと、文章精査です。
それではごきげんよう。