大雪週間DAY7(今度こそ終わり…かも?)@めとろぽり子2025.02.11
皆様は美術館に行ったら何から観ますか?
私はご挨拶パネルから見るのが好きです。
めとろぽり子です。
今朝は1日ぶりの雪崩管理からのスタートでございました。
勇ましいお背中。
もう少し休ませてくれよぉなんて声も隊員から聞こえてきそうですが、人間如きが自然様に勝てるわけ無いのは我々も山を愛する皆様もよくよくご存知。
ゴンドラ運行開始までお待ちいただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回からわたくしも「小場所カッター」(命名枯木隊員、今回私の教官も勿論枯木隊員。)として雪崩管理に初参加でございます。めでたい〜〜。
隊長「命を捧げる覚悟はできているか?」
わたくし「この身全ては五竜パトロールのために!!」
※注)ジョークでございます。建国記念日に肖った強い思想の持ち主ではございません。某調査兵団にも所属はしておりません。
北西の強い風に頬を打たれながらも、3度のハイクアップで汗だくホカホカです。
それでは本日の雪崩管理コーナーでございます。
大雪週間での積雪やここ数日の風の影響を受け、弱層が発生しやすくなっておりました。
あ、因みにここはわたくしの入ったところではございませんよ。(スマホとデジカメをもって来ず、一緒の枯木教官に写真を頼むも雪崩管理に集中するあまり誰一人写真を撮らなかったので、ナナフシ隊員にいただきました)
落ちるところはあれど、ほぼ後付けのみとなりました。
朝からガスが降りたりあけたり。
視界が悪いと凹凸も見づらく、三半規管に影響が出て所謂「雪酔い」をすることがございます。
平衡感覚が失われていくのは非常に恐怖を感じるものではありますが、スキー場内ではガスが濃いと判断した時には音楽を流しております。
音楽を頼りに滑ることができますので、一度深呼吸をしたりして心を落ち着かせてから自分がいる場所の確認をしましょう。
↓まだ見える方。リフトの電柱一つ先が見えないなんて時はサイアクです。
コンタクト入りのわたくしの目をもってしても凸凹は見えず、今朝も「ゆき、、白い、、さむい、、」と滑っていると真正面に現る雪崩管理で生まれたデブリが。
あっという間に綺麗な前転を決めまして、ちょっぴり折れる心。
後ろから来た焚火隊員「燃え尽きました?真っ白に」
わたし「まだ、、屍にはならないよ、、」
真っ赤に燃えるパト服を着用しているからには、、、
枯木隊員「パトっぽくなってきたじゃあねぇか!」
無理無茶無謀(とまではいかずとも)、どこかで「確かにな、、」と思ってしまうわたくしでした。
さてさてずっとこのままのどんよりしたお天気かと思いきや、お昼頃からはお空もすっかり晴れやかに。
祝日ということもありゲレンデ大変賑わっておりました。
4連休を勝ち取った方もおられるのでしょうか、笑顔のお客様がたくさんいらっしゃいました。
地蔵の頭に向かってハイクアップする方も。
依然気温に変化もなく、上部の雪質も変わらず良質なコンディションだったのではないでしょうか?
人が多くなると滑走ルートも狭くなりがちですが、よく周りを見ながら程よいスピードで楽しみましょう。
こんな日によく見る”猿猴”の方々も遠目にチラホラ。
そんなところに月はないというのに、、
鬼の首を取った様な動画がどこかにあがっているのでしょうか、、
そうそう、博物館などではよくスポットライトを使って導線を作ります。ゲレンデでは一筋のトラックが大勢をスキー場外への誘導線となっていて「なんて下劣な光なんだ」と声が洩れます。
カモシカにはゲートから。
設置された境界線、それを崩してまで外に出るアクションは美学とは言えません。
猿に美学が解るのか、諦観するほかございません。
明日昼過ぎからは西からの高気圧の影響で気温が上がる見込みです。
この一週間で肥えた枝雪や、
雪で埋まっていたクラックが再び顔を出す恐れがございます。
雪質も重たく引っかかりやすいものに変わるでしょう。その日一本目のゲレンデチェックは必須ですよ!
ともあれ、一旦は大雪週間も幕引きとなりそうです。
安堵感やら、寂寥感やらございますが、引き続き気象情報とにらめっこです。
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最後にこれは昨晩のナイターでのマット掘り。
2メートルは掘りました。
万が一柱に激突しても、衝撃が軽減されるように巻かれているマットは積雪があるたびに掘り出し作業をします。
こちらのマットはコースの中でも特に端の方にあったマット。長期に渡り雪の層が幾重にも積まれ、掘れども掘れども底が見えずで、、、
美脚長身でお馴染みナナフシ隊員が埋まるほど、と言えばパトブログ読者には想像がつくでしょうか。
ナナフシ隊員「達成感があるねえ(にこにこ)」
わたくし「ですねえ(にこにこ)」
やさしいせかい。
来週以降は雪も消えマットを下げることになるのでしょうが、流した汗とパンプアップした筋肉は消えません!!!
今夜はこの辺で筆をおくことにいたします。
明日も安心安全なスキー場を目指して駆け抜ける新人がお送りいたしました。
それではごきげんよう。